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きみは、白痴を読んだか?
きみは、坂口安吾の白痴、という、小説を読んだかことがあるか?
白痴のなかで、白痴の生命の輝きが、
この世のなによりも、
眩しい、
場面がある。
安吾は、堕落論で、
落ちよ。生きよ。
と、言った。
その言葉を吐いた、
その後の安吾の生き方は、
死ぬまで、変わらなかっと、僕は、思う。
そうなのだ!
生き物は、生まれたら、生きるのだ。
そこに、
理由など、
無い。
在るとすれば、
生まれたから、
だ。
そこに、
意味も、
無い。
生まれたら、
生きる。
それで、
良いでは、
ないか。
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