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公務員保育士、育休中に不妊治療をする

5年前、高度不妊治療の末に娘を授かりました。

保育士の仕事と不妊治療の両立は大変でしたが、仕事を辞めずに治療を続けて良かったと思っています。

仕事と不妊治療の両立については(こちらの記事)で。

さて、今日は育休中にした不妊治療の話です。

不妊治療再開の条件


出産後の不妊治療再開には条件がありました。

・授乳を終えていること
・生理が再開されていること
・出産から1年が経過していること
(↑帝王切開術だったため)

それに加え、不妊治療専門医には、他の患者さんのメンタルケアのために子どもを連れていくことができなかったので、娘の預け先を確保することが必要でした。

これについては、近所の子育て支援センター内にある一時預かりを利用できたので助かりました。

全ての条件が整ったのは、娘が1歳3ヶ月の時のことです。

不妊治療=凍結胚移植


今回の不妊治療の目的は、病院で預かってもらっていた凍結胚(5日目胚盤胞)1つを移植することでした。

結果はどうあれ、この治療を最後に不妊治療を終えようと思っていました。

仕事をしていた時は、通院のスケジュール管理がいちばんのストレスでしたが、育休中はそれが無かったのがありがたかったです。

ただ、一時保育に預けた娘のことは気がかりでしたけどね。

治療の結果、第二子を諦める


治療の結果。

第二子を授かることはできませんでした。

移植した凍結胚が着床しなかったからです。

主治医に「これから、どうされますか?」と聞かれたので、泣きそうになるのを必死で抑えながら

「治療はこれで終わりにします」

と声を振り絞って伝えました。

その後、待合室に看護師(兼カウンセラー)さんが来て「また何かあったらいつでも相談に来てください」と声を掛けてくれた時は、ブワーッと涙があふれました・・・。

私も夫も妹がいて兄弟&姉妹がいるよさはわかっているので、娘に弟か妹を作ってあげたいという気持ちはありました。

でも、不妊治療を続けるには年齢的にも精神的にも負担が大きかったので、それが運命だと受け入れることにしました。

高度不妊治療を経て授かった娘。

高度不妊治療をしなければ娘には会えなかった。

すぐ目の前に娘がいる。

それだけで、十分過ぎると思ったんです。


現在は、5年前に新築した家で、夫婦と娘、猫2匹で幸せに暮らしています。

ところが、半年前、娘にこんなことを言われたんです。

「赤ちゃんの名前、もう決めたよ」

え?何のこと??

「ももみちゃん」

誰の赤ちゃんの名前を決めたのだろうか。

「赤ちゃんって誰のこと?どこにいるの?」と聞くと、私のお腹を指さしました。

確かに、産後太りが解消されないお腹はぽっこりしてますけど(笑)。

「お母さんのお腹?赤ちゃんいないよ」と返事をすると、ものすごーく悲しそうな顔をした娘。

その頃、保育園の友達が何人かお兄ちゃん&お姉ちゃんになっていたので、うちにはいつ赤ちゃんが来るのかな、って思ったみたいなんですね。

残念ながらそれを実現させてあげることはできません。

そこから、この話を一切しなくなったので、娘なりに受け入れたのだと思います。

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