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公務員は窮屈だと感じた時。

実は、私。

どうしても公務員になりたい!公務員以外は考えられない!!っていう気持ちで公務員になったわけではないんですね。

大学で幼児教育や保育について学び、幼稚園や保育園で実習をする中で『幼稚園で働きたい。幼稚園の先生になりたい。』と思うようになって。

公務員(公立)とか公務員じゃない(私立)とかは関係なくて。

とにかく幼稚園の先生になりたかったんです。

そして、いざ幼稚園の先生になろうと思ったら、地元には公立幼稚園しかなかったんですね。

ということは。

幼稚園の先生になる=公務員試験に合格して自治体職員になり、幼稚園に配属される

という道を辿るしかないことに気付き、大学4年生の夏に公務員試験を受けることになったんです。

地元の自治体で幼稚園教諭の募集があることを知ってから約数ヶ月。

書店で参考書や問題集を買って勉強したり、わからないところ(←理数系が超絶苦手…)は友達に教えてもらったりして何とか合格することができました。

そして、晴れて幼稚園に配属され、念願かなって幼稚園の先生になったら、地方公務員であるというおまけがついてきたというわけです。

そう。

公務員はおまけ。

そのおまけが窮屈だということに後々気付いていくことになります。

1.本業以外の仕事が多い


これ、ここ10数年は幼稚園、保育園の職員に招集がかかることはほとんど無くなっているんだけど。

振り返るとこんな仕事もあったなーっていう記録。

・早朝の海岸清掃
・市内施設の草刈り
・資源回収
・地域防災訓練参加
・市民体育祭のスタッフ

本来ならば休日のはずなのに。

それなりの拘束時間な上、完全なるボランティア。

当時は何の疑問ももたずに参加していましたけどね。

特に秋ごろは毎週のように休日が潰れていた気がします。

そうだ、今思い出した!

私が就職した頃(2000年)は、学校がまだ完全週休二日制では無かったんですね。

確か、週休二日だったのは第二、第四土曜日のみで、それ以外は幼稚園も土曜日に半日保育をしていたんです。

今となっては、そんな時代もあったねーっていうぐらい遠い記憶だけど。

(週休二日制じゃない時代を知っている世代の方、いますかー?)

ちなみに。

この土曜勤務に関しては、働いた分の休みを長期休業中(園の夏休みなど)にもらえていました。

2.副業ができない


これは、一般的によく知られているやつ。

公務員は副業ができません。

副業をしようという気さえ起こさなければ何てことないのですが。

私、ハンドメイドが大好きなんです。

ミシンで布小物や服を縫ったり。
帽子やマフラー、バッグを編んだり。
樹脂粘土でミニチュア制作をしたり。

できた物は家族や友達、同僚にプレゼントすることが多くて、喜ぶ顔を見るのが楽しみだったりするんだけど。

そのたびに言われること。

「これ絶対売れるよ!」

私にとっては極上の誉め言葉。

でも、公務員である限り、利益目的で物を売ることはできません。

やってみたいけどできない。

自分の力を試してみたいのに叶わない。

というもどかしい気持ちを何度も味わいながら今に至ります。

公務員を辞めたらやってみたいことの一つです。

3.身分が保障されない


って言ってしまうと語弊がありますが。

もちろん。

公務員は身分が保障されています。

給料が未払いになったり解雇されたりすることはまずありません。

よほどのことが無い限り定年まで働き続けられる環境です。

ところが。

コロナ禍になり、職員に陽性者が出ると、自治体のメールやラインで公表されるようになりました。

芸能人のように実名が報道される訳では無いけれど、何せ田舎の地方都市。

「○○幼稚園の職員が陽性になりました」

と配信されれば、だいたい誰だか見当がついてしまいます。

自治体によって対応は様々だろうと思うけど、うちの自治体では、役所職員、公共施設職員、公立幼稚園、保育園、こども園の職員、公立小、中学校の教職員は陽性になるたびに公表されるという。

そんなことがつい最近まで行われていました。

(今現在は自治体のHPにひっそりと公表されるようになりました。)

これが、公務員は窮屈だと感じた最大の理由。

メールやラインの登録者がどれぐらいいるかはわからないけど。

自治体レベルで公表する必要があるのかという疑問。

例えば、幼稚園の職員で陽性者が出たら、その園の中で対応すればいい問題だと思うんですよね。

だって、接触の可能性があるのはたいてい幼稚園の園児や保護者じゃないですか。

それ以外の市民には要らぬ情報では。

って思い続けて早二年が過ぎました…。

この窮屈な生活の終わりはもうすぐ。


2023年3月31日に公務員保育士を辞めます。

ここからは余談。

幸い、今現在までコロナに感染することはありませんでしたが、万が一感染した時に多方面に迷惑が掛かると思うと怖くてたまりませんでした。

例えば。

休園になって子どもたちとその家族に迷惑が掛かったら…

発表会や卒園式ができなくなって子どもたちの大切な思い出を奪うことになってしまったら…

そんな恐怖に怯えて、オミクロン株の流行が始まった年明けから、家では常に空気清浄機と加湿器で管理し、家の中でも寝る時でさえもマスクを外すことができない生活が続きました。

今は、少しずつ緩和されてきたけれど、早くこの異常な生活から脱出したい。

コロナ以前の生活がいかに自由だったか身に沁みて感じます。


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