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【18年11月第5週】東南アジアのスタートアップニュース

こんにちは、三上蒼太(@sota_mikami)です。
東南アジアのスタートアップ情報を日々チェックしています。

先週(2018年11月25日~12月1日)に報道された、注目すべきASEAN Tech Newsをピックアップします。

本記事では、8個のニュースをピックアップしました。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


ベトナムのEdTech代表格「Topica」がUS$50Mの調達

MOOCs、オンライン英会話、Udemy的総合学習プラットフォーム、
そしてアクセラレーションプログラムとして起業家育成なんてものも提供しているベトナムのedtech代表格企業による資金調達ニュースです。

個人の学習にフォーカスするEdTechは2段階に分けられると考えていて、それは「目標を見つけるまでを支援するサービス」と「見つけ、定めた目標に到達することを助けるサービス」です。
Topicaは後者をとことんやろうとしています。ただ、とはいえ、やはりまだベトナム国内での認知度は高くない印象。
調達した資金は新製品開発のために使うと書かれています。魅力的なコンテンツが増え、ベトナム人の「学びたいけど学べない」人たちに届き、彼らの苦悩が解決されることを期待したいです。


シンガポールのコクーンキャピタルがUS$13M規模の1号ファンドを終了させ、2号ファンド設立

メインはシンガポールを張りながらも、そのほかASEAN地域ももちろん見ているファンド。
ロンドン出身のMichael Robert Blakeyと、ノルウェー出身のWilliam Klippgenによって運用されているまだ2年目の若いファンドです。最近よく名前をみる気がします。

ちなみに1号ファンドで投資した中で、ベトナム企業はインフルエンサーマーケのHiip。
2号ファンドではインドネシア、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどへの投資拡大を目指すとのことです。


Gojekのシンガポール進出完了

Great job!!!

ついにGojekがインドネシア(本拠地)、ベトナムと続いて3カ国目に進出です。この他にもフィリピンとタイへの進出予告を、Gojekは今年5月に発表しています。

Grabとの戦いが白熱するにつれ、両者はマネーバトルを加速させるようになりユーザーにたくさんの恩恵が落ちてきます。そういった意味でも今後が楽しみです。


シンガポールのeチケット発行プラットフォーム「GlobalTix」がUS$9.13Mの資金調達

チケット関連のサービスといえば日本ではPeatixがお馴染みで、実はここはシンガポールとマレーシアにも進出しています。

日本国外でどれほど使用されているのか僕は把握できていないのですが、今このような調達ニュースが出るということは少なくともPeatix以上に魅力的なサービスを構築されているんだろうと思います。

日本でPeatix以外のサービスといえば思いつくのは今年の5月末で閉鎖してしまったチケットキャンプでしょうか。
GlobalTixは何がすごいのか、HPからはよくわかりませんでした。チケット関係のプロダクトに関心のある方、よかったらベンチマークとして調べてみてはいかがでしょうか?(他人任せ)

GlobalTixのHP


ゴールデンゲートベンチャーズが新ファンド。規模はUS$100M!

東南アジアの中ではかなりの存在感を示すゴールデンゲートベンチャーズです。この度、1億円規模で3つ目のファンドを創設したとのこと。

そしてポートフォリオも相当なものです。
お馴染みGojekや東南アジア版メルカリのカルーセル、AIスタートアップとして急成長中のシナモン、海外の日本人ブロックチェーン企業といえばのOmise、and so on。

このVCは東南アジア市場を考えた時のマレーシアのエコシステムをかなり評価しており、この3号ファンドではマレーシアにかなりの投資をしていくとのことです。
これから投資するマレーシア企業がどう成長するか、注目しておきたいです。


タイのスタートアップエコシステムについてのインフォグラフィック

数値情報としては自明なものばかりなのですが、一つ驚く記載があり、取り上げたくなりました。

こちらの部分です。
『タイで貢献しているグローバルテック企業』でLINEが登場するって驚きじゃないですか!!!???

バンコクにいる友人曰く、「LINEから資金調達した」というだけで求職者の反応が良くなるそうです。

早くバンコクに行って、LINEの普及と影響力を体で感じてみたいです。



ベトナムでIoTが加速します(期待)

ベトナムの科学技術省(MoST)とスウェーデンのモバイル通信事業社エリクソンがともにハノイでIoTのイノベーションハブを作っていくとのこと。

どのようなインパクトがあるのかわかりかねるのですが、ベトナム好きとしてはやはり期待したい..です。


bitgritに19歳のCEO誕生!

bitgritは日本人の益永哲朗さんによるブロックチェーン×AIのスタートアップです。

同社はAI Marketplace(ブロックチェーン技術により仲介者を排除したAIニーズに関するマーケットプレイス)とbitgrit(データサイエンティストのためのコミュニティ)という二つのサービスを提供しています。

同社のCEOとなったFrederik Busslerさんですが、彼のLinkedinを見るにもうすごい経歴と貫禄..!!

完全に未来を見据えた事業をされているbitgritさん。若くて知見と情熱に溢れるかたがここを牽引することでどのように成長していくか楽しみでなりません。


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