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50代からの登録養成課程 コーヒーバッジングは日本でもおこるのか

 私はサラリーマン家庭に生まれ、自身もサラリーマンとして25年以上勤めあげ、50歳目前にキャリア自律するようにとのことで、中小企業診断士を目指すことを決意し、第一次試験に合格後、リカレント教育の活用として、登録養成課程に現在は通っています。
 最近、働き方改革関連の傾向の1つに職場回帰があります。コロナが落ち着いた後、多くの企業がリモートワーク主体からリアルなオフィス出勤をするように仕向けつつあります。そのような状況下において、海外のリモートワーク熱望者の方々が苦肉の策として行っている最近の行動について書き留めます。

 会社の出社要請とリモートワーク要望の落としどころ

 Business Insiderによると、「コーヒー・バッジング」という行動が最近あるらしいです。(英語記事はこちら
 勤務先から出社をするように指示を受けた社員は、出勤して入退館のログを記録した後はそそくさとまた退社し、自宅に帰ってリモートワークにもどるという、出社義務を果たしながらリモートを貫くスタイルのようです。
 記事によると、この言葉はウェブ会議企業のオウル・ラボ社(Owl Labs)が最初に広めたそうです。
 この行動は会社からの職場復帰の指示にしたがいつつも、すぐに帰宅してしまうので、社員の移動時間や交通費支給コストのロスになります。また、働く社員側も出社前の準備作業なども発生するので会社にとっても社員にとっても儀式的な行動のための代償が大きいので意味がないのではと思ってしまいます。
 それでも、会社からの出社指示には従わないとFireされてしまうアメリカの雇用環境もあり、社員は入退館のログとPCの社内WiFiへのアクセスをし、上司へのあいさつを交わすという3コンボを達成した後は、空いている電車や道路を使って帰宅し、リモートワークをするというスタイルで何とか出社を交わしている人が一定数いるようです。
 私は「コーヒー・バッジング」をしたことはありませんが、午後から休暇で私用ですが、会社の近くに行く用事があった際に、出社の理由がなくても午前中に出社をして、そのまま午後休暇に移行したことがありますが、それと「コーヒー・バッジング」は目的が少し異なりますね。。。

 会社としては、対外的なアピールとして出社率を上げたいということですし、一方で社員は家庭の事情など含めて引き続きリモートワークで働くほうが都合がよい人たちもいるので、その両者の歩み寄った着地点として、今は「コーヒー・バッジング」が落としどころなのでしょう。

 前にも記載したとおり、通勤費、移動時間を要するのでコストや生産性からしても、このスタイルを許容するぐらいなら、はじめから出社率を強引に求めることのほうがナンセンスな気もしますが、企業とリモートワーカーの間での無言の助け合いの1つですね。

 経営は必ずしも効率的におこなうだけが正解ではなく、雇用者と被雇用者とので相反する思いに対して多少の無駄をしてでも歩み寄っていくこともまた大事な行動のようです。
 私も中小企業診断士として企業と接する際には、効率性だけではなく、両者の相反する立場や主張に寄り添った解決策を提示していくことも大事であることを心にとめて取り組みたいと思います。

 最後までご覧くださりありがとうございました。 

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