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【後編】Nikko Open Innovation Labが見据えるミライとは? ~新たな価値をつくる挑戦 ~

証券会社という枠にとらわれない発想で、新規事業をつくりだす。

SMBC日興証券には、新規事業の創出を目的として2020年に創設された「Nikko Open Innovation Lab(以下、NOILノイル)」という組織があります。

【前編】では、メタバース上で開催される世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」への出展とその舞台裏について、NOILのメンバーである鈴木さん、熊丸さん、大木さんに話を聞きました。

「バーチャルマーケット」とは
株式会社HIKKYが主催しているVRクリエイターによるバーチャル空間の祭典で、世界中から100万人以上が来場する世界最大級のVRイベント。メタバース上にある会場では、アバターなどの3Dデータ商品やリアル商品(洋服や飲食物など)の売り買いができる。
SMBC日興証券では、2021年12月、2022年8月と2回連続で出展。2022年12月に開催された「バーチャルマーケット2022 Winter」では、SMBCグループの一員として参加しました。

▼【前編】バーチャルマーケットの裏側はコチラから!▼


【後編】では、NOIL誕生のルーツを紐解きながら、みなさんそれぞれの目線で今後の展望についても語っていただきます。

どんな変化にも対応できる組織であるために

鈴木 仁也(NOIL)

―NOILが創設された経緯について教えてください。

鈴木
:2019年6月に、当社の経営陣によるミーティングの中で、5年後、10年後を見据えて私たちはどうあるべきかという議論があったんです。

世の中では社会情勢や環境が目まぐるしく変わり続けており、5年後、10年後はどのような世界になっているかわからない。だからこそ、そういった変化に対応できる企業カルチャーに変革していかなければいけない。

では、変化に強い組織になるためにはまず何から取り組めばいいのか。

経営陣の議論の末「中堅・若手社員を中心に、お客さまや社会に対して提供できる新たな付加価値を考える仕掛けが必要だ」という結論に至りました。
 
そうして2019年にまず立ち上がったのが「Nikko Ventures」という社内ベンチャー創出プロジェクトです。

社員から新規事業を募集し、選抜されたメンバーが複数のプロジェクトチームに分かれ約半年間、フィールドワーク等を通じて事業案をブラッシュアップし、最終的に社長へのプレゼンを実施しました。選抜されたメンバーは、自身が所属する部署の業務を抱えながら新規事業案のブラッシュアップを行うので、日々の業務が非常に多くなりハードなスケジュールをこなすことになります。プレゼン後、社長より採択された事業案だけが具現化に向けて動き出していくのですが、その実現を推進する部署として創設されたのがNOILです。

原動力は「新しいものをつくりたい」という想い

―鈴木さんも「Nikko Ventures」に応募されたんですか?

鈴木:そうですね。社内公募が始まった2019年度に手を挙げて、書類・面接審査を経て、プロジェクトメンバーとして選出されました。結果、プレゼンした新規事業案が採択されたので、NOILの設立と同時に専従メンバーとして異動してきました。

―社内で初めての試みとなる制度でしたが、躊躇はなかったのでしょうか。
 
鈴木:手を挙げた背景には「新しいものをつくりたい」というチャレンジ精神が常にあったんだと思います。当時在籍していた部署で、お客さまから日本ではほぼ前例のないようなご要望があった時、実現に向けて奔走したことがあって。それが楽しくてやりがいもあったので、こういうことをもっと会社全体を巻き込んでやってみたいという想いがありました。

ちょうど当時いた部署のプロジェクトが何とか軌道に乗ったかなというタイミングだったので、挑戦することに躊躇はなかったですね。

「Nikko Ventures」で社長に採択された事業案も、その後1年がかりでプロダクトが完成。事業化へのステップのため、チームごと別の組織に移ったのですが、私だけはNOILに残り、次の事業案に着手することになりました。

その中で出てきたのが、まさに現在取り組んでいるメタバース領域なのです。

プロジェクトは起動させるまでが大変なので、これからも常にそこに挑戦したいと思っております。

つい行きたくなるような未来型バーチャル店舗

熊丸 信也(NOIL)

―NOILを通して実現したいことや将来の展望を教えてください。

熊丸:まずは、投資や金融についてよりわかりやすく、より広く伝えていくことです。
 
メタバースを活用した対人型サービスがあれば、もっと気軽に興味を持ってもらうことができますし、いつでも誰にでもわかりやすい説明ができる。お客さまが投資の一歩を踏み出せるようなサポートができたらと考えています。

「店舗には義務感ではなく、行きたいから行く。」

投資についてわかりやすく学べて、そのうえワクワク楽しめるような体験ができる未来型バーチャル店舗をいつかNOILでつくりたいですね。

私たちの強みを未来の証券につなげる

大木 瑞紀(NOIL)

大木:特に私の同世代では、手数料の安さを理由にネット証券を選ぶ方が少なくないというのも事実です。
そこで私たちの強みは何かと考えたとき、対面サービスを提供する証券のプロフェッショナルがいて、一人一人のお客さまにあった対応ができることだと思うんですね。

熊丸さんのお話にもありましたが、将来バーチャル店舗ができれば、その強みを最大限に活かしたサービスが展開できます。バーチャル空間を通じてお客さまとの接点、コミュニケーションの機会を増やすことが可能になれば、これまで接点がなかったお客さまとの出会いの場にもなると思うので、とてもワクワクします。

先駆者としてチャレンジし続けるカルチャーを

鈴木:熊丸さんと大木さんからもお話があったように、新しい金融サービスをつくること、お客さまに新しい価値や体験を提供することは、私たちの使命ともいえます。

これからも積極的にアイデアを出し合って、既存の証券会社や金融機関がやってこなかったことを企画・推進していく組織でありたいですね。


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Nikko Open Innovation Labでは、メタバースへの取り組みのほか、様々なプロジェクトに取り組んでおります。
その1つである「Money for Good」では、7月14日(金)より「#推したい会社」をテーマにnoteコンテストを開催しております!
ぜひご応募ください!

期間:2023年7月14日(金)~2023年8月13日(日)

詳細は下記をご確認ください。

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