2023-01-04
あけましておめでとうございます。
年末年始はマイペース読書。世間がのんびりしていると、流されて自分ものんびりしてしまう。別にのんびりしなきゃいけないルールなどないのに。
とはいえ日本は激動で。ニュースから目が離せず、勝手にソワソワして勝手に疲れてました。そういう人、多かったんだろうな。
さて、のんびりムードが断ち切れないので、読書感想文も、読書メーターの丸写し。手抜き。でもいい、読書とは、それ自体からして自己満足。
高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』
中島美鈴『脱ダラダラ習慣! 1日3分やめるノート』
宮本輝『灯台からの響き』
小笠原淳『見えない不祥事ーー北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』
千早茜『ひきなみ』
千早茜『正しい女たち』
千早茜『桜の首飾り』
『そういうものだろ、仕事っていうのは』
お気に入りは、千早茜さんの『ひきなみ』。
地方に根付く男尊女卑の粘っこさと、まるで解放の象徴かに映る犯罪者。
舞台となっている島には私も愛媛に住んでいたころに何度か訪れたころがあるのだけれど、外から見た穏やかであたたかな土地柄と、一方で住む者にしかわからないであろう、小さなコミュニティ故の人間関係の煩わしさ、そのどちらも容易く思い浮かべられる、凄味のある作品だと思いました。
しまなみ海道、久しぶりに渡りたいなあ。