マガジンのカバー画像

解決志向アプローチ

25
「解決志向アプローチ」に関する記事をまとめました。
運営しているクリエイター

#人材育成

#37 相手のリソースを深掘りする

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。ここまで、問題を抱えて悩んでいる人が望む未来を描ける状態になるまでには3つのステップがあり、2つ目のステップまでみてきました。 ネガティブな感情を共感して、「そう感じるのは自分だけじゃない」と思えるようにノーマライズしていくというお話でしたね。今回は、ノーマライズした後の3つ目のステップについて一緒に学んでいきたいと思います。このステップを通して、ネガティブな問題についての話から、ポジティブな

#36 ネガティブな感情は深掘りしない - 解決志向アプローチ -

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。ポジティブ心理学や解決志向アプローチは、問題の原因を追及するのではなく、解決した状態や望む未来を描きながら、解決の糸口を見つけていくアプローチです。一方、問題を抱えて悩んでいるとき、なかなか望む未来を描くことはできません。そこで、どのようにネガティブな感情や思考の強度を緩め、プラスの状態へと導いていくかのプロセスを知っておくことはとても重要です。このプロセスには3つのステップがあり、前回の記事で

#35 まずは共感する - 解決志向アプローチ -

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、なぜ「褒めること」は人を育てる上で、また、問題を抱えて悩んでいる人の相談にのる上で大切かということについてみていきました。 「褒めること」でポジティブな感情が誘発され、その感情が相手の視野や思考、行動を拡げてくれるというお話でしたね。今回の記事では、ネガティブな感情を持っている人に対して、どのようにマイナスからプラスの状態に導いていけるかについて、解決志向アプローチの考え方に従

#34 なぜ「褒めること」が大事なのか? - ポジティブ心理学 × 解決志向アプローチ -

ここでは、「褒めることの重要さ」について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、人を褒めるコツとして「強みを褒めること」と「プロセスを伺って、感心すること」が役に立つということについてみてきました。 「自分には力があるんだ」と思えるような褒め方をすることが大事だというお話でしたね。ここでは、そもそも「なぜ褒めることが重要なのか?」ということについて、一緒に学んでいきたいと思います。 ポジティブ心理学や解決志向アプローチを基にした子育てや学生相談、部下の育成では、

#33 人を褒めるときのコツ - 解決志向アプローチ -

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、人を褒めるとき、「自分には力がある」と相手が思えるような褒め方をすることが大切であるということを一緒にみてきました。 相手が「自分には力があるんだ」と思えるような褒め方をするためにはどうすればいいか? ここでは、具体的な「褒め方」のコツを2つ紹介していきたいと思います。 相手の「強み」を褒める まず、「自分には力があるんだ」と思えるような褒め方として、相手の中にある「強み」

#32「褒めること」は良いこと? - 解決志向アプローチ -

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「人間はできたことをすぐに当たり前にしてしまうため、”過去の自分” から ”今の自分” を見て、成長や進歩をちゃんと実感することが大事だ」ということを一緒にみてきました。 特に、子育てや部下育成など、人を育てる立場の人は、相手の「こころのガソリン」を満たしながら関わっていくことが大切なので、相手ができるようになったことを「当たり前」にせず、しっかり成長度合いを振り返りながら対

#31「過去の自分」から「今の自分」を見てみる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「望んでいる未来」にいる自分から今の自分にアドバイスをすることで、解決の糸口を見つけていこうというお話でした。 今回の記事では、「未来の自分」ではなく、「過去の自分」の視点が解決に役立つときについて、一緒にみていきたいと思います。特に、今、色々あって自信をなくしている方は是非、ここに書いていることを試してみてほしいなと思います。 「過去の自分」の視点が役に立つとき 僕たち

#30「未来の自分」から助言をもらう - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「自分にとって重要な人物が今の自分を見たら、どんなアドバイスをくれるか?を考えることで解決の糸口を見つけていく」ということを一緒にみてきました。 ここでは、さらにそこから発展して、「未来の自分」からアドバイスをもらうということについてみていきたいと思います。「未来の自分」から「今の自分」を見ることでいかに解決の糸口を探っていくか、そのプロセスを一緒に学んでいきましょう。 問

#29 VIPから助言をもらう - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「相手の立場や第三者の立場から物事を見ることで、見過ごしていた解決の糸口が見つかる可能性がある」ということについて、一緒にみてきました。 ここでは、「第三者からの視点」を応用した形で解決の糸口を見つける方法について、一緒に学んでいきたいと思います。ポイントは「この場にいない人を連れてきて、アドバイスをもらう」です。 VIPの視点から助言をもらう 前回の記事でも触れたように

#10「例外」の中にヒントがある - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。この考え方を身につけるには、3つの力が必要であり、前回は2つ目の力、「自分の強みやリソースに気づき、それを活かす力 (Resource Activation)」について、「こころの力に目を向けること」の大切さを一緒に学んできました。 今回は「原因を追及して、悪い部分を直す」という従来の問題解決のやり方ではなく、「過去に使っていた自分のリソースを活かして、解決に結びつけていく」というやり方につ

#07 どんな過去の出来事も今の問題に紐づけられる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。数回に分けて書いていきますが、前回は「問題の原因に囚われない力 (Problem Disengagement)」を身に付けるために「原因追及しても意味がなかった」「問題の原因とは全く違うところに解決があった」という事例にいっぱい触れていこうというお話でした。 今回も「原因を追及しても、あんまり意味ないな」と思えるようになるために知っておくとちょっぴり役立つことを一緒に学んでいきたいと思います

#06 原因追及しても意味がない - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。数回に分けて書いていきますが、前回は「何が原因なのかではなく、何を望んでいるのか」を考えることで解決の糸口が見つかるというお話でした。そして、「問題解決」ではなく「解決構築」を行っていく上では3つの力が必要であり、今回は、そのうちの1つである「問題の原因に囚われない力 (Problem Disengagement)」を身につけるためにはどうすればいいかについて、一緒に学んでいきたいと思います。

#05 問題解決から解決構築へ - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。数回に分けて書いていきますが、前回は「問題を解決するのに必ずしも原因を追及する必要はない」というお話でした。今回は「解決の糸口の見つけ方」について、一緒に学んでいきたいと思います。 「原因追及」では解決しないとき 前回の記事でもあったように、お腹が空いている人に対して「なぜお腹が空いているのですか?」と問いただしてもこの問題は解決しないように、いくら原因を探っても、解決に結びつかない場合が

#04 原因と解決は別次元にある - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。数回に分けて書いていきますが、今回は「問題を解決するのに必ずしも原因を追及する必要はない」というお話をしていきたいと思います。 問題にぶつかったとき 僕たちは、日常生活を送る中で大小、様々な問題にぶつかります。その問題がなんであれ、問題を解決したい時、多くの場合、「何が原因なのか?」と原因を追及することで、その糸口を見つけようとします。「スケジュール管理が苦手だから、いつも遅れてしまう」「