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解決志向アプローチ

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「解決志向アプローチ」に関する記事をまとめました。
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記事一覧

#32 「褒めること」は良いこと? - 解決志向アプローチ -

ここでは、「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「人間はできたことをすぐに当たり前にしてしまうため、”過去の自分” から ”今の自分” を見て、成長や進歩をちゃんと実感することが大事だ」ということを一緒にみてきました。 特に、子育てや部下育成など、人を育てる立場の人は、相手の「こころのガソリン」を満たしながら関わっていくことが大切なので、相手ができるようになったことを「当たり前」にせず、しっかり成長度合いを振り返りながら対

#31 「過去の自分」から「今の自分」を見てみる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「望んでいる未来」にいる自分から今の自分にアドバイスをすることで、解決の糸口を見つけていこうというお話でした。 今回の記事では、「未来の自分」ではなく、「過去の自分」の視点が解決に役立つときについて、一緒にみていきたいと思います。特に、今、色々あって自信をなくしている方は是非、ここに書いていることを試してみてほしいなと思います。 「過去の自分」の視点が役に立つとき 僕たち

#30「未来の自分」から助言をもらう - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「自分にとって重要な人物が今の自分を見たら、どんなアドバイスをくれるか?を考えることで解決の糸口を見つけていく」ということを一緒にみてきました。 ここでは、さらにそこから発展して、「未来の自分」からアドバイスをもらうということについてみていきたいと思います。「未来の自分」から「今の自分」を見ることでいかに解決の糸口を探っていくか、そのプロセスを一緒に学んでいきましょう。 問

#29 VIPから助言をもらう - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「相手の立場や第三者の立場から物事を見ることで、見過ごしていた解決の糸口が見つかる可能性がある」ということについて、一緒にみてきました。 ここでは、「第三者からの視点」を応用した形で解決の糸口を見つける方法について、一緒に学んでいきたいと思います。ポイントは「この場にいない人を連れてきて、アドバイスをもらう」です。 VIPの視点から助言をもらう 前回の記事でも触れたように

#28 他者の視点から見てみる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、「自分の強みを見つけるためには他者からのフィードバックが大事だ」ということについて学んできました。 この「他者の視点」は問題を抱えているとき、解決を構築していくプロセスにおいても非常に役立ちます。そこで今回はポジティブ心理学の「強み」のお話から「解決志向アプローチ」のお話へと移り、いかに「他者の視点」が解決の糸口を見つける手助けになるかということについて、一緒に学んでいきた

#18「人間関係」の問題には「先出しジャンケン」が重要 - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、解決志向アプローチの3つの基本指針のその3「もしうまくいっていなければ、何か違うことをやる」に関連して、「解決しようとする努力が実は悪循環を支えていることもある」ということについてみていきました。 問題の原因を追及する(誰が原因なのかを特定する)よりも、「悪循環」を把握して、そこから逸脱するために今と違うことをやろうというお話でした。今回の記事では、さらに「人間関係」について

#17 解決しようとする努力が実は解決を遠ざける - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、解決志向アプローチの3つの基本指針のその3「もしうまくいっていなければ、何か違うことをやる」について、一緒にみていきました。 「原因を追及するのではなく、悪循環を把握して、そこから脱するために何か違うことをしよう」という内容でしたね。ここでは、この基本指針その3の続編になりますが、「僕たちが解決しようと努力することが、実はこの悪循環を支えているかも」ということについて、一緒に

#16 もしうまくいっていなければ、何か違うことをやる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、解決志向アプローチの3つの基本指針のその2「もしうまくいっていれば、もっとそれをやる」についてみてきました。 「好循環を把握して、もっとその循環を生み出そう」という内容でしたね。今回は、基本指針その3「もしうまくいっていなければ、何か違うことをやる」について、一緒に学んでいきたいと思います。キーワードは「脱出」です。 この問題は「誰のせい?」 僕たちは、何か問題が起きたと

#15 もしうまくいっていれば、もっとそれをやる - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回の記事では、解決志向アプローチの前提となる3つの基本指針のその1「もし壊れていなければ、直そうとしない」についてみてきました。 今回の記事では、基本指針その2「もしうまくいっていれば、もっとそれをやる」について一緒に学んでいきたいと思います。 うまくいっていることには目が向きにくい 僕たち人間は、先ずはマイナスのことを考えて、それに備えようとする特性があるため、どうしても、ネガティブ

#14 もし壊れていなければ、直そうとしない - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回まで数回に分けて、解決志向アプローチの考え方に必要な3つの力についてみてきました。 今回は解決志向アプローチの前提となる3つの基本指針について学んでいきたいと思います。この指針を知っていると、特に人の悩み相談や、子育て・部下育成等の育成場面で「どの方向に会話を進めていけばいいか」が分かりやすくなると思いますんで、ぜひ一緒に学んでいきましょう。この記事では1つ目の指針のポイント、「余計なこ

#13 小さな変化が大きな変化を生み出す - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。この考え方を身につけるには、3つの力が必要であり、前回は「望む状態を描き、到達するための道筋を考え出す力」について、望む状態を描くために「問題を一旦、棚上げにすること」を学びました。 ここでは、描いた望む状態に到達するための道筋を考え出すプロセスについて、一緒に学んでいきたいと思います。キーワードは「小さな変化」です。 10段階でスケーリングする 自分が望む状態を鮮明に描ければ描けるほど

#12 問題は一旦、棚上げする - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。この考え方を身につけるには、3つの力が必要であり、前回は「自分の強みやリソースに気づき、それを活かす力」について、勝因分析がいかに重要であるかをみてきました。 今回は、3つ目の力である「望む状態を描き、到達するための道筋を考え出す力 (Goal Orientation)」について、まずは、「望む状態の描き方」を一緒に学んでいきたいと思います。 「何が原因なのか?」ではなく「何を望んでいるか

#11 敗因分析よりも勝因分析を - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。前回は「自分の強みやリソースに気づき、それを活かす力」について「例外的にうまくいったことを探すこと」について、一緒にみてきました。ここでは、その応用編として「敗因分析も大事だけど、勝因分析もめっちゃ大事」というお話をしていきたいと思います。前回の記事を読まれた後の方がこの記事の内容の意味がもっと分かると思いますんで、ぜひこちらをまずご覧ください! 「反省会」という名の下で 部活の試合でも会

#10「例外」の中にヒントがある - 解決志向アプローチ -

この記事では「解決志向アプローチ」の考え方について、一緒に学んでいきたいと思います。この考え方を身につけるには、3つの力が必要であり、前回は2つ目の力、「自分の強みやリソースに気づき、それを活かす力 (Resource Activation)」について、「こころの力に目を向けること」の大切さを一緒に学んできました。 今回は「原因を追及して、悪い部分を直す」という従来の問題解決のやり方ではなく、「過去に使っていた自分のリソースを活かして、解決に結びつけていく」というやり方につ