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インバウンドの光と闇

株式会社Iseaの竹山です。
いつも記事を見ていただき、ありがとうございます。
もし見ていただけましたら、励みになりますので、すきをお願いします。
インバウンド関連(特に観光誘客)の仕事を通して、考えさせられることがあったので、書いていきたいと思います。

インバウンドの光

インバウンドはこれからの日本を支える力になる。
これは間違いありません。
好材料が揃っていることは確かです。

2030年国内消費額15兆円目標

政府がかかげる壮大な目標です。
これが達成できれば、外貨獲得産業としては「自動車輸出」の12兆円を大幅に超えることになります。(2019年時点を参考)
日本の自動車産業は電気自動車の波に押され、衰退傾向にあることは確かなので、訪日外国人旅行者による消費が日本経済の下支えになりえると考えられます。

大小、様々な事業者に可能性がある

輸出産業は海外にものを運ぶというような工程を踏むため、一部の企業に留まっています。
しかし、インバインド産業は小売店や個人事業主など事業規模の大小に関係なく旅行客が来る場所全てに可能性があります。
つまり、今まで海外ビジネスに関係のなかった事業者にも大きなチャンスがあります。

認知・マーケティング

通常、海外展開する際にはアウトバウンド(自ら出ていく)で展開する必要があり、マーケティングにコストが大きくかかります。
インバウンドであれば、外国人向けに国内で展開することができ、商品やサービスの認知を国内で取ることができ、反応を見ることができます。
訪日外国人のどこの国の人にウケがいいかによって、その国にアウトバウンドで攻めていくことが可能と言えます。
サンプリングや無料体験などでフックを作る施策は非常に効果的で、そのまま会員登録などにつなげることが可能です。

インバウンドの闇

オーバーツーリズム

Travel Journal Onlineより

訪日外国人や国内旅行客が多く押し寄せる京都などが代表的な事例です。
観光客により、京都に住んでいる人たちが住みにくくなってしまうという現象が起きています。(渋滞やゴミ問題など様々なものがあります)
訪日外国人の文化的違いからくるものなど、受け入れなければいけない部分は少なからずありながら、大きな問題になっていることは間違いありません。

環境問題

ハワイのビーチ

先述した文化的違いなどにも関連しますが、ゴミの放棄や、オーバーツーリズムによる自然体系への影響が世界中で課題として挙げられています。
コロナ禍で人がステイホームしている間に世界の観光地は驚くほど綺麗になったと言われています。

HanaumaBay の予約サイト

ハワイのハナウマベイでは予約と使用料が必須になっています。
ビーチの自然自浄作用による保全を目的とした定休日も設けられています。
人間でいう休肝日のようなものですね。

ハワイの住民が観光客に訴えること

今までにない動きとしては、住民たちが訪問してくる観光客に警鐘を促しています。

まとめ

これからの考え方

グローバルの観光事情としては、コロナ禍で本来のあり方に気づき、アフターコロナでは本来のあり方を保ちつつ、観光客を受け入れる動きにシフトしてきています。
観光によってその土地に住む人々の生活が侵され、自然が蝕まれている。
それはあってはならないことです。
行列ができる、混雑が起きることが正義ではないのです。

解決策

訪日外国人の増加は止めることができません。
以下の対策が解決の糸口になると考えています。

・分散型ツーリズムの構築
・高単価、高付加価値
・地域密着

株式会社Isea

これらを訪日外国人施策に取り入れていくべきたと考えています。
こちらについては後述いたします。

以上、本日もありがとうございました。

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