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SmartHR UXライティング

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#UXライティング

SmartHRの「やさしい日本語」切り替え機能ができるまで

こんにちは。SmartHRで「やさしい日本語」の取り組みに参加しているUXライターのkondoです。 私たちのプロジェクトではこのたび、SmartHRの画面を「やさしい日本語」に切り替えて表示する機能をリリースしました 🎉 「やさしい日本語」で表示できる業務アプリケーションは、国内でもほとんど例がないはず。そこで本記事では、私たちが開発過程で検討したことの一部を、検討の流れに沿ってご紹介します。 「やさしい日本語」に注目している開発者の皆さまの参考になれば幸いです。 な

これからのSmartHRを「コンテンツでサポート」するために。サポコンプユニットのご紹介

こんにちは、SmartHRでUXライターをしているibulogです。 11月に記事を出そうと思っていたんですが、あっという間に年末に差し掛かり、スーパーに陳列されていたクリスマスのお菓子詰め合わせはいつの間にか消え去り、代わりに鏡餅が並んでいました。まぁブログ記事ってそういうもんだと自分に言い聞かせています。 さて、UXライティンググループにはこれまで「SmartHR基本機能ユニット」と「タレントマネジメントユニット」という、開発組織の体制にアラインした2つのユニットがあ

UI文言を検討するときのSmartHR Design Systemの歩き方

社外にも公開しているSmartHR Design Systemは、ライティングに関するガイドラインも充実しています。この記事では、UI文言を検討したいと思ったときにそれらのガイドラインをどのように活用するとよいのか、おすすめの参照方法を紹介します! チェックリスト的に参照したいライティングスタイル ライティングスタイルには、UI文言に限らずヘルプページやリリースノートなどにも適応したいガイドラインがまとまっています。 基本的かつ具体的な内容で、数も多くないので都度チェック

プロダクトライティング講座をやってみた話

こんにちは。SmartHRのプロダクト開発組織で、UXライターとして働いている aguringo です。入社以来、ユーザーがプロダクトを使って業務をスムーズにできるよう、ライティングという手段で担ってきました。 SmartHRでも4回目のアドベントカレンダーの記事です。2023年は、8月にサービスを開始した「スキル管理機能」(https://note.com/aguri/n/nb97668b5e651)をはじめとするプロダクト開発だけでなく、これまでやってきたことを体系立

SmartHRのライティング組織の3つの役割

こんにちは! SmartHRのUXライティンググループでマネージャーをしているotapoです。 グループの運営をしていてときどき思うこととしては、「ライティング組織のマネジメントの先行事例、めっちゃ少ないな」ということです。 エンジニア組織・開発組織やマネジメント一般論のドキュメントは山のようにあるのですが、プロダクト開発と密接に関わるライティング組織に関する事例や、他のチーム・組織との関わり方について触れたものは、Splunkのライティングチームがまとめた『The Pr

ユビキタス言語を「みんな」で作ったらプロダクトの理解が深まり、コミュニケーションもしやすくなった話

こんにちは、SmartHRでUXライターをしている8chariです。今年の7月から届出書類機能を担当しています。その中で、エンジニアやPMと一緒にユビキタス言語を作る機会がありました。 ユビキタス言語とは「ドメインに対して、同じ言葉を使い、同じモノを認識するための定義のこと」です。この記事では、どのようにユビキタス言語を作ったか、その結果どんなことを得られたかを紹介します。 ユビキタス言語づくりの機運の高まり具体的な取り組みを紹介する前に、社内でユビキタス言語を作るプロダ

2023年版|0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2023年8月22日に「スキル管理」機能の提供をスタートしました。私にとっては2年前にリリースした「人事評価」に続いて、0→1開発の3度めの体験となりました。 先日、スキル管理のチームで「0→1をスクラムでやってみた -スキル管理機能の作り方-」というイベントを実施し、プロダクトマネージャー(以下PM)、エンジニア、デザイナー、QAエンジニアと一緒に、各職能がどこで専門性を発揮し、同時にチームとしてどんな協業をしたかを振り返りました。そこでは、LTが7分間だ

UXライターからエンジニアへのスキル移譲をシステム思考で振り返ってみた

ここ半年間は自分で書くよりも、開発チームのエンジニアが書いたものをレビューする機会のほうが多かったように思います。どうすればエンジニアにUXライティングのスキルを移譲できるだろうか?そんな問いを開発チームと探究した半年でした。 ありがたいことに、これまでUXライターが担当していたヘルプページの作成・修正を、エンジニアが主導できるまでにスキル移譲が進みました。 この記事では、何が良い要因だったのかをシステム思考の因果ループ図で振り返ります。 第1段落と第2段落は背景や実施内

SmartHRのUXライターは他の職種や部署とどのような接点があるのか

こんにちは、SmartHRのUXライティンググループでUXライターをやっているkuvanov(くわのふ)といいます。 さて、UXライター。わりと珍しい職種ですよね。まして、UXライターが集まって部署化しているなんてのは、さらにレアケースかと思います。 ところで会社の仕事というのは、いろんな人と関わりますよね。自分の部署内だけですべてが完結するはずもなく、他の部署や職種との相互作用の中で、仕事を進めていくはずです。ただ、マーケティングやセールスなど、おなじみの部署や職種であ

制作会社のウェブディレクターからキャリアをスタートし、事業会社のUXライターになるまで

SmartHRでUXライターとして働いているinabaといいます。2022年8月にSmartHRに入社して、ようやく1年ちょっと経ちました。今では、UXライターとして働いていますが、SmartHRに入社するまではUXライターではありませんでした。 この記事では、SmartHRに入社するまでのキャリアと、キャリアの中で培ったスキル・経験のなかで現在UXライターの仕事に役立っていることを紹介していきます。 これまでのキャリアと今も役立っていること1社目 デザイン会社 職種と

SmartHRのUXライティンググループにはどんな人たちが集まっているのか?

こんにちは!2023年9月にSmartHRのUXライティンググループに入社したmugiと申します。 私はこれまでUXやライティングを専門とする仕事に就いたことがなく、SmartHRに入社する前は「UXライティングと無縁な私でもやっていけるだろうか…」と思っていました。 しかし実際に入社してみると、UXライティンググループのメンバーはUXやライティングを専門にしてきた人ばかりではなく、SmartHRに入社してから現場で試行錯誤しながら「一貫性のある・わかりやすいコンテンツ」

SmartHRのUXライターはどんな目標を立てているのか

こんにちは、SmartHRでUXライターをしているinabaです。 UXライターはまだまだ世の中に少ない職種です。UXライターの目標設定や人事評価についての情報も世に出ているものは少なく、興味がある方がいらっしゃるのではと、記事を書いてみています。 あくまでSmartHRにおける私個人の経験であることを踏まえて見ていただけたらと思います! SmartHRは目標設定も自律駆動SmartHRには「自律駆動」というバリューが存在します。以下はコーポレートサイトより引用した説明

ユビキタス言語づくりには、どんなメリットがあるのか

先日、社内ドキュメントとして「ユビキタス言語って、何がおいしいの?」というタイトルで、ユビキタス言語というものについて、徒然なるままに書きました。これは、それに加筆・修正したリライト版です。 “ユビキタス”とはユビキタス (ubiquitous) は、遍在(いつでもどこでも存在すること)をあらわす言葉。元はラテン語で、「(神は)あまねく存在する」という宗教用語です。 転じて、ユビキタス・コンピューティングという概念で、「いつでも、どこでも」ほしい情報が得られ、大量の情報

ライティングガイドラインをSmartHRのUXライター全員で作ってみたら

SmartHR Design Systemには「コンテンツ」と呼ばれるセクションがあります。用字用語やUIテキストといったUXライティングに関するガイドラインがまとめられています。 コンテンツの中身は、UXライティンググループのメンバーが有志で制作しています。多くは、制作の主体となる人を1人決め、他のメンバーは壁打ちやレビューなどに協力し、作りあげていきます。 今回は、そうした進め方を変えて、あえて全員を巻き込んで作るという方法をとってみました。 作業時間が確保できず、