スマートキャンプCOOの阿部が「SaaS業界レポート2018読み会」を主催しました! #SaaS #MISSION
※この記事は2018年12月07日に公開されたものをnoteに再掲しています。
こんにちは、スマートキャンプ2019年新卒内定者の倉光です。
大変多くの方に好評いただいた「SaaS業界レポート2018」の読み会を著者であるスマートキャンプCOOの阿部が主催しました。
読み会にはSaaS業界レポートにも掲載させていただいたVR SaaSのSynamon様、Mobile app SaaSのヤプリ様にもご登壇いただき、SaaS業界の全体像からVRやモバイルアプリといったテクノロジーまで幅広く学べるイベントになりました。
また、会場はWeWork六本木アークヒルズ。飲み放題のビールと注文したピザを片手にお洒落に、そしてカジュアルに学べる素敵な会でした。
当日の様子をイベントレポートとしてまとめたのでぜひご覧ください!
SaaS業界レポートで特に注目すべき5つのポイント
Part1はCOOの阿部からレポートの解説でした。特に力を入れて解説していた5つのポイントについてまとめてみました。
1. SaaSの市場規模は予想を上回る勢いで成長している
SaaS業界レポートに掲載している市場規模は富士キメラ総研が発表しているデータをもとにしています。
実は2017年版のデータでは2016年度が約3,000億円、2020年度が約5,300億円ですが、前年度の2016年版のデータでは2016年度が約2,600億円、2020年度が約3,800億円と乖離があり、最新のデータがSaaS市場の急成長に合わせて上方修正されていることがわかります。
2. この1年は特にHR SaaSの動きが活発だった
前年度のSaaS業界レポートのカオスマップと今年度のものを比較すると、HR SaaSの領域に特に変化があることがわかります。
特に組織改善・エンゲージメントツール、労務管理ツール、採用管理ツール、人事評価・タレントマネジメントツールが増えており、今後もHR SaaSがさらに伸びていくことが予想されます。
3. SaaSの資金調達額は米国が約3兆円、日本が約300億円と100倍の差
2018年10月にジャパンベンチャーリサーチが発表したデータによると、2017年の国内SaaS企業による資金調達額は268億円。
一方で米国ではSaaS領域に約3兆円もの金額が投資されており、日米で大きな差がある状況です。とは言え、米国の勢いを受けて国内SaaS企業による資金調達額も増加しているため、今後大きく増加することが見込まれます。
4. プラットフォーム企業になるためにはまずPMFすべき
トレンドの一つとして「SaaSのプラットフォーム化」が挙げられています。
特化型SaaSの登場やCVCによってセールスフォースやSlackを中心としたプラットフォームが出来上がっている事例などの説明がありましたが、プラットフォーム化するためにはまずPMF(Product Market Fit)することが重要で、その後カテゴリーキングとなり、最終的にプラットフォームになっていくというステップを踏みます。
5. Vertical SaaSは業界でファンを作りカテゴリーキングになるべき
Vertical SaaSの成功事例として薬局薬剤師向けSaaSのカケハシ、建設企業向けSaaSのオクトなどが挙げられていましたが、これらのVertical SaaSで成功している企業はヒアリングやカスタマーサクセスを通じてコアなファンを獲得し、そのファンがインフルエンサーとなることで広がっていくという特徴があるようです。
実際にHorizontal CRMのセールスフォースが19年で20%のシェアを獲得しているのに対して、製薬業界向けCRMのVeeva Systemsが8年で60%のシェアを獲得するなど、Vertical SaaSはカテゴリーキングになりやすい傾向があります。
次世代のコラボレーションを実現するVR SaaS
Part2はVR SaaSのSynamonでBizDevマネージャーを務める武井勇樹さんからVRの基礎から実際に提供されているVR SaaSの解説をしていただきました。
SynamonではVRで遠隔会議などが行えるVRコラボレーションSaaS「NEUTRANS BIZ」を提供しており、VRは特にN対Nでかつビジュアルメインでコミュニケーションを取る際に最適とのことでした。
また、アバターでコミュニケーションを取れるため、英語や接客業の研修などを恥ずかしがらずにできるというVRならではのメリットがとても印象的でした。
VRはデバイスの普及も必要となるため難しさもあるとのことでしたが、今後の普及がとても楽しみです!
急成長を遂げているモバイルアプリ市場
Part3はMobile app SaaSのヤプリで営業企画室室長を務める山戸一郎さんからモバイルアプリのトレンドから実現する価値について解説していただきました。
モバイルアプリのダウンロード数は2016年度に1,473億を超えていて、さらに2020年度までに約2倍の2,843億に達すると言われており急成長している市場です。
Webサービスと比較してモバイルアプリの利用者数は3分の1程度になりますが、一方で滞在時間で比べてみるとモバイルアプリの方が20倍も大きいとのことでした。
たしかに普段生活をしていてモバイルアプリを開いている時間の方が長いですし、プッシュ通知やポイントなど機能も豊富にあるのでロイヤリティは高まりますよね!
勉強会の後は飲み放題のビールを片手に懇親会
3つのパートを終えた後は懇親会でした。WeWorkのすごいところは何と言ってもビールが無料で飲めること!ビールの提供が終わる21時には全体的にかなり出来上がっていました(笑)
あらためて、ご登壇いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、そしてご参加いただいた皆さまありがとうございました!
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