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誇りを持てるプロダクトがスマートキャンプを強くする

こんにちは!スマートキャンプ人事本部の手塚です。

2021年4月、スマートキャンプの代表取締役社長に林さんが就任されました。本記事では経営陣インタビュー企画第2弾として、林さんのVISION、MISSIONへの思いや、これからつくりたいスマートキャンプについてお話を伺いました。

生産性を上げることは日本への恩返し

ーー 林さん、よろしくお願いします。まずはVISION、MISSIONへの思いを聞かせてください。

わたしは効率的ということが大好きです。そのためMISSIONである「テクノロジーで社会の非効率を無くす」はもちろん、入社当時のVISIONである「日本のホワイトカラーの労働生産性を飛躍させる」にはとても共感しました。スマートキャンプには、わたしと同じような人が多いのではないかと思います。

昔から効率化するのが好きで、中学生、高校生の頃は勉強に使う時間を最小限にしたくて変な工夫をしていました。たとえば、家では勉強しないと決め、代わりに時間をロックされてしまう通学時間にしたり、再試験があるテストは一切勉強はせず、あえて不合格をとって、1回目の試験問題や答案の情報を見てから再試験を受けたりしていました。。今となってはそれが効率的だったとは思いませんが、当時はそれが効率的だと思っていたんです(笑)。同じ結果が出るなら使う時間やコストは最小限にしたくて、自分なりの効率化を常に考えているような所があります。

仕事でも効率化に熱を注ぎ続ける理由としては、それが好きなことに加え、日本のGDP向上に貢献したいという思いもあります。

大学では砂漠の緑化の研究をしていたり、飢餓貧困問題解決のサークルで活動していたりしたんですが、発展途上国の状況を知る中で「もし自分が日本に生まれていなかったら今のような豊かさや自由は得られなかった」と、日本で生まれ育ったことが本当に恵まれていると感謝するようになりました。

就職活動のタイミングは、ちょうどGDPが中国に抜かれる前後くらいでした。日本のGDP成長の鈍化が問題視されており、年金問題なども出てきて「このままだと豊かな日本や日本人の生活が維持できなくなる」という論調がありました。自分を育ててくれた日本が維持できなくなってしまうのが嫌で、仕事をするならそういったことに貢献したい、生産性を上げることでGDPを高め日本へ恩返しがしたいという思いを持ち始めました。

ーー VISION、MISSIONへの思いは林さんの価値観や学生時代の経験があるんですね。非効率が無くなり、生産性が上がった先に思い描く未来はどんな社会でしょうか?

古橋さんもお話されていましたが、生産性が高くなると自分が価値を感じることに時間をもっと使えるようになると思っているので、そういう中でより多くの人がいきいきと人生を楽しめる社会になるといいなと思っています。

好きなことをするのって時間も必要ですし、お金も必要なんですよね。短い時間で業務が終われば自由時間ができますし、生産性が高ければ十分なアウトプットが出て高い給与も得られる。そうすれば時間もお金も手に入り、人生を楽しめるのではないかと思います。

わたしは会社に夜遅くまでいることが多かったので、ワーカーホリックだと思っている人も多いと思うんですけど、それは仕事が楽しいから今はそこに時間を投資すると決めているだけで仕事至上主義者ってわけではないんです。

大学時代は馬術やテニス、パラグライダー、バンド、国際協力活動と手広くやっていて、それがずっと続けられたらいいなと思っていました。当時は時間もお金も足りない日々で、仕事するなら短時間で大きく稼げる仕事でなければと感じていましたが、趣味を十分にやりながら十分に稼げる仕事なんてみつからなかったので現実を受け入れることにしました(笑)。

そんな背景もあり、世の中に生産性の高い仕事を増やし、当時の私でもやりたいと思う仕事が沢山あるような、そういう社会がつくれたら理想だなと思います。そこに到達するにはまだ時間がかかるかもしれませんが、生産性を上げて、仕事でも趣味でも、その人がやりたいことに時間をつかえる割合を増やせるようにしていきたいです。

テクノロジーを取り入れ、for SaaSを実現する

ーー このVISION、MISSIONを実現するために林さんは何に取り組みたいと考えていますか?

VISION、MISSIONを実現するために、今スローガンとして掲げている「for SaaS」を推進しながら、テクノロジーを取り入れて非効率を無くすことを強化していきたい思いがあります。

社内のエンジニア比率を高めて各事業にテクノロジー要素をもっと取り入れていきたいと考えています。プロダクトの機能を通じてお客様の非効率を減らせる価値を提供するのはもちろん、社内の非効率を無くす方向でも色々と取り組んでいきたいです。

テクノロジー活用はずっとやりたいことではあったのですが、いろんなボトルネックを言い訳にしてやりきれていなかったと反省している領域です。会社として力がかなりついてきている今であれば適切に進められると思っているので、今期からより本腰を入れて取り組んでいきたいです。

BOXILでいうと、効率的に最適なSaaSを見つけやすくなる機能を開発して「for SaaS」を推し進めていきたいです。たとえばプレイアブルアドのようなイメージで、BOXIL上でSaaSを試せたら便利だなと思っています。SaaSはデータを入れたり適切なアウトプットのサンプルを作ってみたりしないと良し悪しを判断できないものも多く、トライアルすること自体にかなりの工数がかかると思っているので、BOXILで簡単に一括で試せる仕組みを提供できたらいいですよね。
※プレイアブルアド…アプリの機能を体験できる広告

あとはSaaSのリプレイスを検討しているユーザーに対しては、既存のSaaSと検討中のSaaSの差分をひと目で出せる機能があれば便利だと思いますし、すでに導入しているSaaSとの相性を考慮して導入するSaaS群をコーディネートして提案する機能や、SaaSをより選定しやすくする機能を取り入れていきたいです。

こういったことを実現していくためには、それを実装するハイレベルなエンジニア、デザイナー、PMの採用や育成が必要ですし、彼らが柔軟な発想で様々なトライができる組織文化を整えていくことも重要だと思います。リーンにたくさんのトライをしながら仮説検証を繰り返して、適切に事業がグロースしていく状況を後押しできる文化も作っていきたいです。

誇りを持てるようなプロダクト作りを目指して

ーー 社長就任からまもなく1年が経とうとしていますが、当時はどんな経緯がありましたか?林さん自身が目指している社長像があれば聞かせてください。

社長就任の経緯は本当に古橋さんらしくて、「社長やってくれませんか?」と、シンプルにオファーされました。

わたしに権限移譲することで「Small Company, Big Business.」を体現しようとされたのだと思います。スマートキャンプでいろんなことを兼務しているわたしが社長になれば、今までのわたしのポジションが空くのは確かです。また、社長含めスマートキャンプではどんなポジションも目指すことができるということが、この件でより明確になると思いました。シンプルかつインパクトの大きい施策を思いつく天才、古橋さんらしいシャープな施策だなと感じました(笑)。

わたしはもともとスマートキャンプのVISION、MISSIONに深く共感していましたし、スマートキャンプの社員がまだ5人程だった頃から一緒に成長してきた大好きな会社です。社長のオファーは全く想定していなかったのですが、社長を務めることはとてもやりがいのあることだと思いました。

あとは三枝 匡さんの『戦略プロフェッショナル』という本を読んでビジネスに興味を 持つようになったという背景があり、三枝さんのようなことをしてみたい、とずっと思ってはいました。引き継いだ会社を成長させていくという点で、三枝さんと近いことができると感じ、とてもワクワクしました。

理想の社長像としては、『ビジョナリー・カンパニー』という本に「第5水準のリーダーシップを持った社長」というのがあって、そういう役割を 果たしていきたいと思ってます。謙虚でありつつプロフェッショナルとして屈強な意思の強さを持ちながら事業を成長させられる、自分のためではなく会社をより偉大にすることにモチベーションを持つことができる、などがその要件なのですが、そんな姿を目指したいと思っています。

ーー 林さんがつくっていきたいスマートキャンプはどんな組織でしょうか?

スマートキャンプの強みは人です。SOCSを体現できる素晴らしい基礎力を持ったメンバーが、難しい目標に向かって果敢に挑戦して結果を出せるメンタリティーを兼ね備えていることだと思ってます。昨年度は160%以上の事業成長をしていますが、普通だったら怯むような目標に対して前向きに捉え、できる理由を考えて知恵を絞り、実践し切ったからこそそれだけの成長ができたんだと思います。実際、SMARTCAMP AWARDでは毎回「みんなすごいな」って感動しています。この強みを維持しつつ、さらに強化していくことができたらと思ってます。

特に昨年度はストレッチのかかった目標に挑戦して成し遂げるチームが多かったので、通常そのような短期間ではつかないスキルや実績、やり遂げた自信など、その経験から得難いものを得たという感覚の人も多いのではと思っています。そんな感覚を得られる会社であり続けたいです。わたしもスマートキャンプで、そういった体験をたくさんさせていただいて来たので、伝承していきたいです。

そんな中で「この人すごい!」という人がより増えていくと最高ですね。レベルの高い人たちと働けるのはとても楽しいことです。すごい人が増えると仕事がもっと楽しくなり、結果も出る。さらに、それに触発されて、もともと凄かった人がまた一段と凄くなり、というサイクルがまわると最高です。そんなことが起こる環境を作っていきたいですね。

そのためにわたしができることとして、まず、プロダクトをより良いものにし、メンバーが一層誇りを持てるよう尽力したいと思っています。

プロダクトに誇りを持てる度合いが強いほど、さらに良くするためのハイレベルな改善が進むと思いますし、商談でもより自信を持って良い提案ができ、お客さまにも価値を提供でき、感謝されることによって仕事に打ち込むモチベーションが高まり、という風に良いサイクルがまわっていくと思います。特にプロダクトの領域でバリューを出していくことで、そういった環境つくりに貢献していきたいと思っています。

ーー 林さん、ありがとうございました!


スマートキャンプに入社してからストレッチした目標を乗り越えるたびに成長を実感します。人やプロダクトの成長が価値提供につながり、VISION、MISSIONに繋がるサイクルをこれからも実現したいです。

経営陣インタビューVo.1 代表取締役会長 古橋 智史 ▶

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