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1問でたくさん学べる良問で効率アップ【センター試験2019年:確率】※解説はしていません。

今日から12月最終週。共通テストを受験される受験生は、踏ん張りところですね。大切な時期だからこそ、良問から得る学びも大切にしてくださいね。

今日は、センター試験2019年の確率をご紹介します。私自身、とてもいい問題だと気に入っている問題でもあります。

です。
本問は、問いたい内容が盛りだくさんで、とても勉強になります。
とくに(3)の抽象性の拡張が絶妙です。確率漸化式への展開も可能となる話の進め方は、一粒で二度おいしいとも言えます。

本問やコインのように対称性がある確率の場合、片方の確率を設定した場合、余事象の考え方で、もう片方の確率もでますが、確率が文字で表現されていると、戸惑う受験生がいます。そのあたりも確認してほしいところです。

この中盤戦の(3)で、(ソ)~(ト)で議論を整理して一般性を求めるあたり、心憎い構成になっています。
本問における「同様に考えると」は、2回目→3回目ととらえても、1回目→2回目→3回目ととらえても解くことができます。よく練られています。

また、当時の受験生は、ここが勝負の分かれ目になった感があり、入試数学の正念場は、中盤というセオリー通りでもありました。

さらに(4)が条件付き確率2問というもの、練習教材とみればいい配置でもあります。

まだ解いてない人も、一度解いたことがある人もぜひチャレンジしてほしい良問だと思います。

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