いよいよ始まる人口減少社会。まずは2024年問題から【まだは、もうなりを理解しない政治家の頭の中】
3月16日から日本でも最大級のバスを保有する西鉄バス(西日本鉄道)がダイヤ改正を行います。
そして、同時に大幅な減便に踏み込みます。
一部のメディアは、2024年問題への対応という紹介をしていますが、問題の本質は、人口減少に伴う、労働者の不足です。
この2024年問題は到来が確実な人口減少社会によって生じる問題の端緒だろうと理解しています。
問題は極めて根深く、深刻ですが、残念ながら人間というのは、このようなときに、的確な手を打てません。
というのも、問題の大きさを受け入れられず、小手先の改善で何とかなるのではないかと思ってしまうからです。
その象徴はこちらであり、
こちらでもあります。
このような思考となるのは、やはり
「もうはまだなり、まだはもうなり」の本質への理解不足でしょう。
失われた30年で固執した、労働者への待遇悪化でサヤを取るビジネスモデルから抜けきれない。
ここまで社会に毒が回っても、まだ何とかなるという思考が蔓延し、それが政治家の頭の中にも波及している。彼らのお里を伺い知れるなと感じます。
どんな職業でも待遇が安定し、生活基盤を整えることができれば、労働者は集まりますし、人口も増える。
それを頑なに固辞し、「正規雇用労働者は恵まれすぎである」という妄言をまき散らすインフルエンサーが跋扈するの今の世の中から光明を見出すことは非常に困難だと感じます。
さらに昨今の政治家は深謀遠慮でもあります。
都内の高校の授業料を無償化をすると言いつつ、18億円を蒸発させる政策を実施する今年選挙を控える首都のリーダー。
恣意的な政策で、有権者を幻惑させる。利害関係者であれば、声高に批判できない。この方からすれば、有権者なんてちょろいのでしょう。
ただ、長期的な視点では浅薄なことであることは明白です。
これもまた、こんな程度で「まだ大丈夫だろう」という油断からくるものだろうと私は理解しています。
次のフェーズである「こんなことをしていては危ない」ということが明らかに可視化するまでは、ずるずるとこのような政治家の思考は止まらないのではと思います。
衰退局面で、適切な手を打つことはいかに難しいことかを理解させられるなと感じています。
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