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塾・予備校に行っても成績が伸びないのは、誰の問題?番外編(終)

塾・予備校に行っても成績が伸びないのは、誰の責任か?人目線で考察しています。

塾・予備校に行っても成績が伸びないのは、大手予備校やそれに準じる授業サービスを展開しているところの場合、講師に責任はなく、ミスマッチ受講した側の問題が大きいというお話をしています。

詳しくはこちら。

これまで塾業界は、授業をすることで対価を得るというビジネスモデルに依存してきました。基本の形はこの形式で行いつつも、時代の進化に合わせた形態を模索してきたことは事実です。

それが、衛星通信を使った授業の配信→DVDによる配信→インターネットによる配信がその流れです。

上記の流れは基本、クローズされており、だからこそ、このゲートは課金によって開けられる構造になっていました。

そんな時代の推移の過程で大きな影響を与える存在が登場しました。いうまでもなく、YouTubeです。

YouTubeは原則無料のプラットフォームなので、誰でも視聴可能です。再生回数が収入に直結している構造なので、ここに目をつけた新しい人達が、いわゆる教育系YouTuberとして参入し、沢山の動画を提供しています。

これまでの事業者を脅かすライバルが出現したとも言えます。

ジャンルは違いますが、明石家さんまさんがYouTubeは敵とおっしゃったののもテレビをメインに活動されている芸人さんからすれば当然のことでしょう。

ただ、テレビがYouTubeにかなり侵食されているように、従来の授業型サービスもYouTubeに侵食されている、または今後侵食されるというのは、止めることが出来ない流れであると思われます。

YouTubeを拠点に成功している教育事業者で覇権を取ったところはまだない印象ですが、今後どこかが成功する可能性は十分あります。

そう考えると、従来の事業者は、単に授業をすればいいというモデルそのものが陳腐化するリスクがあることを理解すべきしょう。授業のクオリティの高さを追求することがこれまでのような収益を導くことは恐らくないでしょう。

予備校・塾が成績を上げることが本来のサービスの根本であるのであれば、授業だけのサービスは、そもそもサービスとして、十分でない可能性があります。

YouTubeで一定のクオリティの授業が受けられる時代になりつつあることは、サービスを受けるが側に厳しい目を植え付けていることに他なりません。

塾・予備校に行っても成績が伸びない原因は、大きく言えば、そのことを大問題としてこなかった人達にあるのではと思います。

その問題を放置してきたことが、YouTubeの登場で、問題は可視化され、授業型サービス業者はよりシビアな状況に追い詰められていると私は思っています。

(本シリーズは今回で終了です)


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