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旧帝大などの難関大と医学部では違うA判定の意味【出願する前に理解しておきたいこと】

共通テストリサーチが返却され、出願先について受験生は考えを巡らせているころでしょうか。

共通テストリサーチの結果、とりわけ判定はこれまでの模試とは別格の重みがあるのは間違いないところです。なにせ、リアルな入試の結果なのですから。

しかし、それでも判定の意味は正しく解釈すべきでしょう。

特にA判定という結果だった受験生は意味を正しく理解したいところですね。

まず、旧帝大など難関大の場合、A判定であっても、受験資格を得た程度、2次試験で、ちょっとしたミスをしても致命傷にならない程度であることを理解しておきましょう。

ほぼすべての難関大は2次重視です。
配点的にも簡単に2次でひっくり返ってしまいます。

おすすめできないパターンとしては、旧帝大志望の方で、記述模試、学校別模試がずっとD判定以下で、共通テストリサーチの結果がよかったので、旧帝大を受けるというパターンです。これは結構な確率で厳しい戦いになります。

自分の2次でどの程度点数が見込めるかを冷静に分析したうえで、出願しましょう。
くれぐれも、A判定だから、合格したも同然とは思わないことです。

繰り返しますが、難関大の場合のA判定は、ワンドリンク付(ちょっとだけプレミアがある)受験票を得た程度という認識でよいと思います。

逆に言えば、2次にある程度の力があれば、C判定でも十分挑戦権を得ているとも言えます。

なので、この瞬間から、2次に切り替えて勉強のギアを上げましょう。

次に医学部の場合のA判定は、合格に大きく前進したといえる判定といっていいでしょう。定員が少ない医学部の場合、簡単にはA判定は出ません。なので、これは大きなアドバンテージとなっているのは間違いない。
さらに志望校が共通テストの配点割合が高い場合は、なおのことです。

その場合は、もっとも安定的な点数を見込める科目に勉強のリソースを割いて、逃げ切りを図りましょう。安定感が悪い数学の勉強を減らしてでも、数字の柱となる科目を伸ばし、リスクを減らす戦略が有効です。

言い換えると、医学部の場合、逆転は極めて厳しい。

熊本大医学部のように、
・2次の配点が高い
・数学が医学部別問題で難しい
・理科もまずまずの難易度
のような大学くらいしか、ひっくり返す可能性はないとも言えます。

これも旧帝大医学部から降りてくる人も多く、簡単な戦いではないですが・・・。

同じA判定でもそれが意味するところは変わりますので、出願には慎重さが求められます。


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