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論理を学ぶ(2):論理式に書き換える。
論理を学ぶシリーズ、2回目の今回は論理式への書き換えです。
一般に「PなのでQ」という表現は書き換えることができます。
というより、論理は、「ならば⇒」「かつ∧」「または∨」「否定¬」の4つで表現できるとされています。
このあたりは、学校で、というより数学で教わりませんよね。個人的には問題かなと感じなくもありません。
それはさておき、この4つの表現で表すように考えます。今回はこれがテーマです。
では、今回の問題はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1651561495293-XJ300kmxZ3.png)
上記の考えを適応すれば、まずは論理式に整えないといけません。
論理式とは、論理の記号(今回は記号はつかいませんが・・・)で表現される、「ならば(⇒)」、「かつ(∧)」、「または(∨)」、「否定・~でない(¬)」を用いた形にすることです。
(1)については、
任意のxが正ならば、a+x≧0である。
となります。さらに、任意=「すべて」なので、
すべてのxが正ならばとなり、x>0と表現できるので、
x>0ならば、x+a≧0である
と書き換えることができます。
すると、xとaの和が0以上なので、この不等式、つまり条件が必ずなりたつ(=真である)のは、
aが、正または0であるので、a≧0と言えます。
(2)については、
「ある」=「任意」の否定=「すべて」の否定と考えることができます。
「ある」は考えにくいとすると、この否定の考えを使って書き換えます。
まず元の条件を「ならば」をつかって論理式に書き換えます。
ある数xが正ならば、a-x>0である。
この条件の否定は、
すべてのxが正ならば、a-x≦0となり
x>0ならば、a-x≦0であるとなります。
この条件の否定が真であるのは、aから正の数を引いて必ず0以下となるわけですから、aは負または0となります。よってa≦0となり、
これの否定が(2)の答えなので、a>0となります。
一般に「ある」は考えにくいですよね。その場合は、「ある」の否定の「すべて」で考えるといいのではと思います。
前回のように、「または」より「かつ」が考えやすいのと同じかもしれませんね。
不思議なもので、論理式に書き換えると思考が上がってくることが結構多いですね。
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