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キーワードは、地味だからこそ地道に。守りの戦いだからこそ、広い守備範囲への準備を【九州大学2024年入試展望(3)化学編】

25日から行われる九州大学2次試験(個別試験)の予想を書いています。前回はこちら。

3回目の今回は、化学です。

ここ数年の九大化学は、「基本的には」地味です。昨年度、数学、物理の急激な難化が話題になる一方で、九大化学は地味なセットでした。

そもそも、化学は派手な科目ではないこともあり、だからこそ、堅実な勉強が花開くという側面があります。

なので、この時期の有効性の高いアドバイスはあまりないという現実もあります。

ただ、化学の対策のイメージは確立しておいて損はないかなと思います。

それは、守りの戦いであるという点です。

九大化学は、時として、超難関大でしか出題されないフィッシャー法を用いた問題であったり、激ムズの理論の問題が出題されることはありますが、合否を分けているというわけではありません。

なので、標準問題+α程度の問題を確実に解き切るという意識が大切です。このように守りの意識を高めておくと、ヤマを張るという思考よりも、安全志向への意識を高めることが重要だと思います。

なので、「この単元は出題されないだろう」とか「無機はある程度でいい」といった思考はよくありません。また、「昨年、一昨年で出題された単元は出ない」という考え方もよくないと思います。

昨年出題された糖類(二糖類)はでないかもしれませんが、それよりも、出題されるか、されないかという視点で単元を峻別してしまう、ジャッジ思考がよくないと思うのです。

どんな単元の問題が出題されても大丈夫なように備えるという思考こそが、守りの戦いでは有効な考え方ではと思います。

九大化学は、今年も地味な出題かもしれませんが、だからこそ、守りの意識を高めて、どの単元が出題されても大丈夫なように広範囲に備えておくということが大切なのではと思っています。

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