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大学生講師&家庭教師のメリット・デメリット【彼らの良さを引き出すための保護者が持っておきたい視点】

夏休みですね。

お子様が個別指導の塾や家庭教師で大学生から指導を受けている場合も多いのではと思っています。

勤務塾でもOB・OGの大学生が活躍してくれていますが、彼らの仕事ぶりを見えいると刺激を受けますし、学ぶ点も多いなと感じます。

結果として普段の自分の仕事を見つめなおす契機にもなっているなと思います。

そこで気が付いた点を今回書いてみます。

大学生講師&家庭教師の特徴は何か?と言われると、それは

「よく教えてくれる」

ということでしょう。

ここに「丁寧に」「積極的に」場合によっては「徹底的に」という形容詞が入るのかもしれません。

これは、実はメリットとデメリットの背中合わせなのかなと感じるところがあります。

まずは、メリットですが、これはあまり書く必要はないのかなと思います。
「よく教えてくれる」ことは、それはそれで大変いいことですし、そのためにお金を払っているとも言えますので、メリット以外の何者でもないと思います。

しかし、長年塾講師&家庭教師をやっていると、実は
「よく教えてくれる」
というのは、問題を孕む点があるのです。

つまり、デメリットも存在するということです。

その最たるデメリットは、生徒さんが「受動的になる」という点です。

ここで何度か書いてますが、塾とは、自学を強化する場所です。塾と学校が似て非なる場所であることの決定的な違いでもあります。

自学とは、いうまでもなく、「自ら学ぶ」ことです。それには、「積極性」が必要です。

時に、「よく教えてくれる」大学生の存在は、その積極性が育たない場合があるのです。

生徒さんの目線でいえば、難しい問題に当たった時に、ちょっと考えてわからないなら「先生に聞けばいい」となりがちです。

それはそれで問題がない一面がありますが、それが積もり積もって、積極性を削ぐのであれば、問題はなくはありません。

また、まじめで優秀な大学生ほど、しっかりと教えないといけないと思ってしまうようで、一生懸命に説明をしています。

それを傍から見ていると「教えすぎ」ではと感じてしまいます。

その結果、残念ながら芳しい方向に流れていかない場合も時にあります。

大学生を擁護するつもりはないですが、これは大学生を責めても仕方がない一面があります。

ここで重要なのは、保護者の視点となるのではと思います。

お子さんが、勉強について前向きになったかどうかをよく見てあげてください。それが見られているのではあれば、問題ないですが、塾で講師や家庭教師に習っている割には、勉強について積極性が見られないのは、何か問題があるのかもしれません。

そのあたりをよく見てあげてください。

大学生の「よく教えてくれる」という特性を生かすも殺すも、受ける側の姿勢が大きいと私は思っています。これを活用する知恵があるといい方向に流れるのではと思っています。 


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