見出し画像

E判定には、絶望と希望があるけれど・・・【E判定でも合格する背後にある必然性とは】

大学受験において、模試の判定は受験生にとって大きな意味を持ちます。
その中で、E判定でも合格する受験生(大半が現役生)がいます。私自身も、数多くのE判定から合格を勝ち取った例はたくさん知っています。

しかし、これはレアケースであることも事実であり、大半は不合格になります。

私見としてE判定には、絶望と希望のE判定があると思っています。

まず、言っておくとE判定から医学部に合格することはほぼありません。E判定「しか」とったことがないなら、100%落ちます。私立医学部受験はよく知りませんから、これは国公立大学医学部の場合です。

なぜそう言い切れるかは、私なりの根拠がありますが、企業秘密に当たるので、ここでは書きません。

なので、医学部の受験に限っては、E判定は、絶望しかない判定です。他学部を考えることも大切だと説得するのも、希望がないからです。

では、希望のあるE判定というのは、どういう場合なのでしょうか。

それにはいくつかのパターンがあります。
(1)特定の科目だけが足を引っ張っている。
(2)得意科目が頭一つとびぬけている。
(3)模試が実施されている期間に、結果が出る実力がついていない。
があります。

予備校の先生が俺の授業でE判定から合格させたとドヤ顔でいう場合は、大体、(1)で、受験生によっては(2)もありえます。そもそも特定の科目ができているからといって、大学には合格しませんし、できません。
なので、(1)であったり、(2)というのは、そもそもがレアケースです。

多くの受験生は、数字を総合的に揃えて合格します。なので、いかにトータルのスコアを底上げできるかが勝負になる。

なので、希望のあるE判定は(3)であると思っています。

(3)については、現役生の場合、模試が実施される11月までに結果の出るゾーンに入りきれず、その結果ずっとE判定。しかし、12月ごろから条件がそろい始めるというケースが多い。私が知るE判定からの合格者は、このパターンが大半です。

これは、結果として時間の問題といえます。合格できる実力という点では合格する受験生は、基本的には共通であり、そこに到達できるタイミングの問題ということです。

ただ、私立の場合は、この要件が少し緩みます。受験の教科数が少ないからです。そのため、さすがにE判定は厳しいものの、何とか11月までにはD判定に到達するようにとアドバイスをしています。
結果として合格を勝ち取った例は多いのも実感としてあります。

塾講師として意識するのは、偏差値はなく、実力となるのも合否を左右するのが、実力という当たり前の指標だからです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?