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「誰もが平等に学べる」は、どちらが読み勝っているのか?【TBSドラマVSれいわ新選組】

個人的な理由で、TBSの夏ドラマ、『ユニコーンに乗って』をチェックしています。

そこで、ちょっと驚いたことがあったので、書いてみます。


永野芽郁さんが演じる主人公・佐奈は、貧困によって大学進学を諦めます。その一方で、ITによって格差を埋めることができると説く、起業家・羽田早智(広末涼子)の講演を聞き、教育アプリをつくる会社を立ち上げます。

こちらでチェックできますので、ご興味のある方はどうぞ。

生き馬の目を抜くIT企業のスタートアップをまるっとショートカットしているので、リアリティの議論を置くとしても、教育と貧困が一つのテーマとなっていることは、時代を反映している設定だなと感じています。

この設定を知り、驚いたのが、現在参議院選挙の大阪選挙区で立候補されている八幡(やはた)愛さんと全く境遇が同じであることでした。

年の離れたきょうだいがいることが進学のネックになった話まで同じです。

ひとりは架空の設定、ひとりは現実の女性ですが、自分の境遇から生じた、「誰もが平等に学べる」という問題について、どのような行動で解決を試みようとしているのか、興味深い対比だと感じています。

佐奈は、ビジネスによるアプローチ、八幡愛さんは、政治的な解決を目指すものですが、現代にとってのリアリティはどちらにあるのか。

私は、八幡愛さんのようなアプローチを応援する立場ですが、資本主義の勝ち組の象徴のような民法キー局がOKを出す設定であることを割り引いても、世間の風潮は『ユニコーンに乗って』の佐奈のような選択なのではと感じています。

どちらが読み勝っているのかは、これから歴史が証明することになるのでしょう。

何度も書いていますが、この国は衰退国家です。それはつまり、若い人はいろんな局面において、今後の人生で問題解決の能力が否応なしに求められるということです。

「誰もが平等に学べる」は、既に危機的状況に差し掛かっていることは、ヤングケアラーがクローズアップされていることでも明らかですし、子供食堂の数が全国で6000か所を超えている(2021年)ことから推測しても、解決がより難しくなることは普通に予測できます。

豊かな暮らしを享受できている人であっても、そうでない現実を理解し、未来への想像力を持つべきなのではと感じています。




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