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全部入りESP32ボード、T-SIM7080G-S3のまとめ

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LILYGOの開発ボード、T-SIM7080G-S3を手に入れました。 ESP32をベースに、CAT-M1のモデム(SIM7080G)、電力管理ユニット、リチウムイオンバッテリー…
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2023年9月の記事一覧

T-SIM7080G-S3のLiPoバッテリーでどこまで使えるか試してみました

以前の記事でリチウムイオンバッテリー(LiPo)バッテリーについて書きました。今回はその続きになります。 どれぐらいバッテリーだけで持つか気になるところ 標準でLiPo用のバッテリーケースがあれば使ってみたくなるもの。幸いにも手元にはLiPoの生セルがあります。 3450mAhと書かれていて中々高性能ではないかと思います。 (本当にこの値であればですが) 気になったら早速実験 今回の試作機にLiPoバッテリーをセットして実験を開始します。 午後9時過ぎにスタートして、

調子に乗って再度T-SIM7080G-S3を注文したら、今度はESP32に技適マークが無いものが来てしまった! ロットによっては技適が無いものが来る可能性があります。 どうにかならないかLILYGOと交渉中...

T-SIM7080G-S3の電源周りの処理で不満な所

LiPoバッテリーも搭載出来て何でもありのT-SIM7080G-S3ですが、現状の不満点を挙げていきましょう。 と言っても使い始めてからそんなに時間も経っていないので、それほど不満点は無いのですが… バッテリーで動作させた場合、PWRKEYを押す必要がある バッテリー運用する場合のみですが、LiPoバッテリーをセットしてスライドスイッチをON、そしてPWRKEYを長押ししないとボードは起動しません。 届いた当初はWebマニュアルも読まずにLiPoバッテリーをつけても電

T-SIM7080G-S3で使えるLiPoバッテリーについて

今回はT-SIM7080G-S3のリチウムイオンポリマー二次電池(LiPo)について調べてみたことを書いてみます。 そもそもLiPOバッテリーのサイズが微妙に違う T-SIM7080G-S3にはバッテリーホルダーが搭載されていて、ここに18650サイズのリチウムイオンバッテリーを入れる事が出来ます。 18650というのは直径18mmで全長65mmというサイズを示しているそうで、私はそんなに考えずに「どれを買っても変わらないでしょ」と、まるで単三電池を買うような気分でいたの

T-SIM7080G-S3のCAT-M1モデム(SIM7080G)で通信

CAT-M1通信に対応したSIMを使いましょう ここは自分もハマったポイントですが、CAT-M1通信に対応するSIMでないと先に進めません。 数日悩んで結局SORACOMのSIMを購入して解決しました。 TinyGSMライブラリは一部しか使えない? Arduinoでモデム対応と言えば、TinyGSMという便利なモデム通信用のライブラリがあります。TinyGSMライブラリ自体はSIM7080Gに対応しているようでソースコード上にも7080G用の記述があります。 当初は、T

T-SIM7080G-S3開発環境をPlatformIOにする

開発環境はPlatformIOにしようLILYGO製のT-SIM7080G-S3の開発を進めていきます。 GitHubに置いてあるサンプルソースコードはArduino IDEとPlatformIOの両社とも使えるようなっています。Arduino IDE自体がちょっと重いので、自分はPlatformIOを使います。 当方Windows10環境になります。 自分が思いつくPlatformIOのメリットは以下の通りです。 ・動作がキビキビしていて早い ・いつもの環境(VSCode

T-SIM7080G-S3を使う。これだけでESP32とLTE-MとGPS+αの全部入りで便利すぎじゃない?

ちょっと前からX(旧Twitter)でもつぶやいていますが、普段利用しているRaspberryPi、コロナ禍になってからまとまった数が入手しづらくなってきました。 おまけに値上げ幅がエグイ。 ここにWiFiではなくLTEを載せたいのだが、基板だけでも1万円を遥かに超えてしまう事もあり、何か代替手段は無いかと探しています。 そんな中、今年の春先にこれは!という開発ボードを見つけて、試しに購入してみました。 AliExpressだとLilygo公式ショップから購入するのが融通