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都市のデジタルツインって!?―3Dビューアの掲載データ、どんどん充実しています!―

1.デジタルツイン実現プロジェクト、これまでの取組

 すっかりご無沙汰してしまいましたが、「都市のデジタルツインって!?」シリーズ第4回の発信です。
都では「『未来の東京』戦略」において、デジタルツインの実現を掲げており、2021年度から「デジタルツイン実現プロジェクト」を立ち上げて、社会実装に向けた取組を推進しています。
 2021年度は都のデジタルツイン元年だったわけですが、次のようなことに取り組んできました。

✔ デジタルツインの社会実装に向けたロードマップ(設計図)の作成
✔ デジタルツインを実現するための課題を明らかにする技術実証
✔ 有識者会議を開いてロードマップの方向性や技術的課題に対して議論
✔ プロジェクトの内容を都民のみなさまに発信する専用Webサイトの構築

これらの取組はすべて専用Webサイトに公開していますので、東京都が目指すデジタルツインってなんだ?と興味を持っていただけたら、このサイトを見ていただけるととても嬉しいです。


2.3Dビューアでこんなデータが見えるようになりました

 この専用Webサイト、ただ情報を発信するだけのサイトではありません。サイバー空間上に東京を再現して、もうひとつの東京を体験できる「東京都デジタルツイン3Dビューア(β版)」という機能があります。

3Dビューアでは様々なオープンデータや公開データなどを3D都市モデル上に重ね合わせることが可能です。これまで、ただデータを地図上で見ているだけではきっと気づかなかった新たな発見があると思います。

この3Dビューア、2021年7月のサイト開設以来、掲載データをどんどん増やしています。最近だと、2022年6月に西新宿エリアの3Dデジタルマップ(LoD3という建物の外構など、かなり詳細なレベルまで再現したもの)や、東京都の火山ハザードマップを追加しました。

火山ハザードマップは以前から基礎自治体のHP等で公開されてきたものです。例えば、伊豆大島の火山ハザードマップは大島町のHPで公開されています。(東京都オープンデータカタログサイトでオープンデータとしても公開されています。)

 HPで公開されているなら3Dビューアに掲載しなくても良いのでは?そう思われる方もいるのではないでしょうか。
 では、この火山ハザードマップを3Dビューアで見てみましょう。

 このように、3Dで表現された伊豆大島に重ね合わせることで、溶岩が山の形に沿って流れる様子が良く分かり、より実感をもってハザードマップを見ることができるのではないでしょうか。さらに、東京都が公開している避難場所も重ね合わせることが可能なので、もしもの時はこの避難場所に行こう!と日頃から考えていただくことにもきっと役立つと思います。

 百聞は一見に如かず、ぜひみなさんのPC、スマートフォンで、見て・触って・動かしてみてください!

(以下の画像をクリックすると、伊豆大島の火山ハザードマップに避難場所と避難所の位置を重ね合わせた様子を見ることができます。)

3.今後の予定

 今後も3Dビューアには掲載データをどんどん追加していけるように活動していきます。2022年度には、(都市整備局の3Dデジタルマップ事業と協力しながら)都内全域の点群データ※を取得して、防災分野を始めとして様々な用途に活用出来るデータを整備する事業も開始します!

※点群データ (ポイントクラウド)
3次元空間上での位置や色の情報を持つ点群が集合した3次元データのこと。点が集まることによって物体の形状や質感を表現する。

 また先日、今年度初回の有識者会議を開催して、ロードマップの更新の方向性や、今後の事業展開について有識者の方々からご意見をいただきました。専用Webサイトに資料を公開していますので、ぜひご確認ください。

 最後に、デジタルツイン実現プロジェクトに関するご意見やご要望を募集しています。いただいたご意見は全て確認して、今後の事業の参考にしていますので、ぜひご意見お寄せください!

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfjiMijo4bitkzUL2dST5DckYQsWo5NFEF_lDKUxshJiKkvPQ/viewform