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新たな移動手段!?「空飛ぶクルマ」ってなに?

 みなさんは「空飛ぶクルマ」と聞いてどんなものを想像しますか?
 車に飛行機のような羽が生えている?SF映画に自動車が空を走るシーンがあったっけ?車が地上を走っていたかと思えば、浮かび上がって空を駆け抜けたり…?すごいエンジンでロケットみたいに飛ぶとか?それはちょっと怖いかも…。いろいろな想像が膨らみます。
 あらためましてみなさんこんにちは!スマートシティ推進担当です。今回は、そんな「空飛ぶクルマ」についてご紹介していきます。

▷空飛ぶクルマ開発の主流はeVTOLです

 空想の世界の話のような「空飛ぶクルマ」ですが、実は現在、新たな移動手段として開発が進められています。
 「空飛ぶクルマ」に明確な定義はありませんが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が1つのイメージとなっています。eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)とも呼ばれ、国内外のメーカーにより機体開発が進められています。
 また、将来的には、量産化により製造コストは高級自動車を下回り、自動化により運航コストはタクシーと同程度になる可能性があると言われています。また、音に関してもヘリコプターに比べて小さく静粛性に優れていると言われています!

(2018年3月19日 経済産業省 第6回産業構造審議会 製造産業分科会資料より抜粋)

▷今どんなことが行われているの?

 開発された空飛ぶクルマをどのように活用していくかについても検討が行われています。
 国は、官民協議会を設置し、空飛ぶクルマの運航のルールや離発着ポートの技術要件等について検討を重ねています。こちらは、官民協議会で空飛ぶクルマの実現に向けて作成されたロードマップです。

(2022年3月18日 経済産業省 第8回 空の移動革命に向けた官民協議会資料より抜粋)

 特に、大阪府・大阪市では2025年の大阪・関西万博での空飛ぶクルマのデモンストレーション飛行を目指し検討が行われています。

▷デジタルサービス局による空飛ぶクルマプロジェクトについて

 実装に向けて動きが加速している空飛ぶクルマですが、東京都デジタルサービス局でも取組を行っています!
 今年度、都は、都内で空飛ぶクルマを活用したサービスの社会実装を目指すプロジェクトを募集・採択しました。今後、3か年をかけて支援を行います。プロジェクトを行うのは、三菱地所(株)、日本航空(株)、兼松(株)からなるコンソーシアムです!

プロジェクトの採択プレスはこちら↓

(東京都プレス)https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2022/202208_001.html

(コンソーシアムプレス)https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220804_soratobukuruma.pdf

 今年度は、ビジネスモデルの具体化と来年度以降の飛行実証の計画・準備を行います。その後は、機体の開発動向や国による制度整備の動向を踏まえつつ、2023年度は、都内でヘリコプターを用いた飛行実証によるオペレーションの検証等を行い、2024年度は、空飛ぶクルマを用いた飛行実証を行う予定です。

 本プロジェクトでは、都内における空飛ぶクルマの将来の利活用モデルについて、都心の主要な拠点を結ぶ移動サービス(都市内アクセス)、空港からの二次交通(空港アクセス)、離島地域における移動サービスや遊覧飛行など、様々なモデルを想定しています。

▷フライングカーテクノロジー展に行ってきました

 さて、これから活用が進むとされている空飛ぶクルマですが、9月末、フライングカーテクノロジー展という空飛ぶクルマの展示会が東京ビッグサイトにて行われていたので、見学に行ってきました!会場では空飛ぶクルマの実機が展示されていたり、VR体験ができたりするコーナーがありました。
こちらが実際に会場で展示されていた実機です。実際に中に入ることもできました!

【空飛ぶクルマの外観】
【空飛ぶクルマの内装】
【空飛ぶクルマの内装】
【空飛ぶクルマの内装】
【空飛ぶクルマのVR】

 実際に空飛ぶクルマの中に入ってみたり、VRを体験してみたりすると、車とヘリコプターの融合のような印象を受けました。数年後には空飛ぶクルマが実際に飛行するようになると思うとわくわくします!

▷おわりに

 SFの世界の話だった空飛ぶクルマが実際に空を飛ぶ未来が見えてきました。担当として、空飛ぶクルマの実装に向けて何ができるのかを考えていき、近い将来、移動手段として空飛ぶクルマを多くの人に選んでもらえるように頑張っていきます!