西新宿エリアで5G搭載スマートポール20基が完成しました!in西新宿
みなさんこんにちは!今回は、令和3年度に西新宿エリアに設置が完了したスマートポール20基に関してご報告します。
東京都では、5Gアンテナ基地局、高速Wi-Fi及びセンサー等の様々な機能を備えた次世代都市インフラであるスマートポールの設置を進めています。
令和3年度は、東京都とともに取組を進めていく協働事業者として株式会社JTOWER(東京電力パワーグリッド株式会社及び東日本電信電話株式会社との共同提案)を採択し、西新宿エリアに新たに20基を整備しました。
20基の完成で西新宿エリアは合計29基に!
令和3年度は、サイネージ型とポール型を各10基、計20基設置しました。令和2年度の試行設置分9基と合わせて、西新宿エリアに設置済のスマートポールは計29基となり、西新宿エリアを面的に整備することができました。
それぞれの設置場所は以下のとおりです。
20基の設置が完了したことを受けて、令和4年4月22日、小池知事が令和2年度と令和3年度のスマートポールと、令和3年度に取り組んだ5G等活用サービス事業の1つである自動配送ロボットを併せて視察しました。
<令和4年4月25日>都政の最新情報を毎日お届け! 東京デイリーニュース No.184
令和4年度は、協働事業者とともに、引き続きスマートポールの収益性及び公益性の検証を行っていく予定です。
東京都スマートポールデザインの利用
令和3年度のスマートポール整備を進める中で、デザインを統一しました。サイネージ型とポール型、いずれも西新宿の街並みに馴染むデザインとなっています。
サイネージ型については、その優れたデザイン性等が評価され、一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアムが主催する「デジタルサイネージアワード2022」にて優秀賞を受賞しました。
今後、自治体や事業者の皆様がスマートポールの導入を検討される際の参考として、このデザインを利用していただけるよう、デザイン仕様書を作成し公開しています。
スマートポールでできること
スマートポールを活用した取組としてLアラートと連携した災害情報の発信、熱中症アラートの掲出、人流データの分析の3つを紹介します。
Lアラートと連携した災害情報の発信
まず、Lアラート連携についてです。「Lアラート」とは、災害発生時に、地方公共団体が、放送局・アプリ事業者等の多様なメディアを通じて必要な情報を伝達するシステムです。サイネージ型のスマートポールは本システムと連携しています。
震度6弱以上の大規模地震が東京23区・多摩地域で発生した場合など、スマートポールのサイネージには、以下のような安全確保、交通情報、避難場所情報等がサイネージの設置場所に応じて自動的に表示されるようになっています。
熱中症アラート
次に、熱中症アラートです。スマートポールに搭載の気象センサーでは暑さ指数(WBGT)を測定しており、WBGTの値に応じて3段階で、以下のような熱中症に関するアラートを出せるようになっています。
熱中症の危険性が高いときにはこうした熱中症アラートを表示し、都民の皆様に注意を促すことで、西新宿エリアの熱中症予防に貢献しています。
人流分析
最後に、人流分析についてです。人流カメラの情報又はWi-Fi機器の通信情報から、スマートポール付近の人流データを測定しています。スマートポールで利活用する個人情報及び非個人情報は、以下のプライバシーガイドラインに従って運用しています。
https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/tokyodatahighway/pdf/smart_pole_r3_7.pdf
このデータは時間帯別や平日・休日別等で比較することができ、例えば、以下のグラフは、スマートポール4か所における17日間(令和4年1月27日から2月12日)の人流データです。
同じ西新宿エリアであるにもかかわらず、設置場所の違いで大きな差があることがわかります。このような人流の分析結果を、今後の街づくりや地域の活性化に向けた取組に活用していきたいと考えています。
今後、さらなる活用方法を検討していきます!
西新宿のスマートポール29基を使うことで、これまでに説明した3つの活用方法以外に、様々なアイデアの創出が期待できます。地域の方々や事業者の皆様と一緒になって、都民の皆様にとって有益な、スマートポールのさらなる活用方法を検討していきたいと思います。