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山間地域でドローンによる宅配便※の配送プロジェクトを行いました!(※模擬の宅配貨物を使用)

 みなさん、こんにちは!スマートシティ推進担当です。
 スマートシティ推進担当では、R4年度からR6年度の3か年にかけて、民間企業によるドローンを活用した物流サービス社会実装プロジェクトを支援しています。今回は令和5年10月2日(月)から10月31日(火)にかけて行った、佐川急便コンソーシアムによる宅配便の配送プロジェクトについてご紹介します! 


▷今回の配送プロジェクトについて

 佐川急便株式会社、イームズロボティクス株式会社、一般財団法人日本気象協会、株式会社サンドラッグからなる佐川急便コンソーシアム(以下、佐川コンソという)は、昨年度に引き続き、青梅市の山間地域で配送プロジェクトを行っています。
 今回の配送プロジェクトは、ドローンによる宅配便(模擬の宅配貨物を使用)の配送です。各拠点にて受け取りに協力していただくモニターの方を募集し、ドローンで運んだ模擬の宅配貨物を受け取っていただきました。
 また、今回は新たな配送ルートを追加し、昨年度行った、広場から広場への配送実証だけではなく、個人宅への配送にチャレンジしました。これにより、より利用者に近い場所で配送やオペレーションの検証を行うことができました!
 
 佐川コンソによる昨年度のドローン配送プロジェクトの記事はこちら↓

【今回ルート図】

 地図の右上、二俣尾五丁目ルート(二俣尾五丁目第二運動広場~周辺個人宅)が今回の実証で新たに追加したルートです。今回のnoteでは、新たに追加したルートである、二俣尾五丁目ルート(二俣尾五丁目第二運動広場~周辺個人宅)での個人宅への宅配貨物の配送の様子をご紹介します!

▷周辺個人宅への配送の様子

【広場周辺個人宅】

 10月のある日、宅配貨物がドローンにより直接個人宅に届くところを見るため、こちらの個人宅に伺い、飛行実証を見学させていただきました。

【二俣尾五丁目第二運動広場】

 こちらは、今回の飛行実証の離陸地点である二俣尾五丁目第二運動広場です。この広場から個人宅に向けて、宅配貨物を載せたドローンが飛び立ちます。
 
 先ほどの個人宅で待っていると、運動広場から宅配貨物を載せたドローンが離陸したとの連絡が入りました。そのため、空を見ながらドローンを探していると…

 こちら(個人宅)に向かってくるドローンが見えてきました!

 ドローンは個人宅にむけて着陸態勢に入りました。

 ドローンで荷物を運ぶというと、騒音が気になるという方もいらっしゃると思います。この場にいた筆者の個人的な感想ですが、バイク便と同じくらいかな?といったところで、そこまで音は気になりませんでした。

 そして…宅配貨物を載せたドローンはスムーズに着陸できました。

 ドローンの着陸を確認し、ドローンが運んできた宅配貨物を住人の方にお渡ししました!(宅配貨物の中身は飲料などで重さは5㎏ぐらいとのことです。)

 住人の方に宅配貨物を渡し終えた後、ドローンは個人宅を離陸し二俣尾五丁目第二運動広場へと戻っていきました!これにて実証は終了です。

▷おわりに

 ドローンによる個人宅への配送の様子はいかがでしたでしょうか?
 今回の実証ではルートの拡大に取り組み、個人宅への配送にチャレンジしました。現状ではドローンの離着陸には広めのスペースが必要で、離着陸を行うことができる場所が限られています。しかし今後、いろいろなルートや場所で実証を重ねていく中で、少しずつドローンの技術が高まっていけば、多くの住宅へ直接ドローンが荷物を配送するという未来がやってくるかもしれません。
 私は、今回の個人宅への配送実証で、未来の物流の姿を垣間見ることができたような気がしています。これからドライバーが不足すると予想されていますが、ドローンを使った住宅への荷物の自動配送が可能になれば、人手不足の解決に繋がるかもしれません。
 これからも、多くのみなさんにドローン物流を応援いただけるととても嬉しいです!