見出し画像

クロニクル~「次世代通信推進課」の歩み~

皆さんこんにちは。今回は私達の「組織」にフォーカスして、入庁3年目の私から見た「次世代通信推進課」のこれまでの歩みを記してみたいと思います。

都庁に5Gの部署ができるって!?

次世代通信推進課ができたのは今年4月ですが、元々は前身となる「次世代通信推進担当」というチームが昨年9月末に発足したところから歩みは始まります。次世代通信推進担当は、令和元年8月に策定された「TOKYO Data Highway基本戦略」(=主に5G推進に向けたプロジェクト)を実行すべく立ち上がった組織です。

私がこの組織にジョインしたのは、黎明期とも言える昨年10月1日。5Gの商用サービス開始まであと約半年といった時でした。
元々私は別の局でお台場など臨海部の公園管理を行っていたのですが、ある日上司に呼ばれ「新しく5Gの部署ができるんだけど、行ってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけです。
「都庁に5Gの部署ができるの!?」と私はその場で初めて知りました。また、都庁では年度途中の異動はめったにないこと、かつ、私自身初めての異動が公園→5Gとなったことも相まって、ただひたすら動揺しました。同時に、未知のチャレンジができることにある種ワクワクしたことを覚えています。

次世代通信推進担当の発足

こうして各部署から集まったメンバー10名ほどで構成された「次世代通信推進担当」が設置されたのは、当時第一本庁舎12階、北側。
何もかも一から作り出す、立上げ時独特の空気感。
着任初日から各自PC・回線のセット後、早々に業務に取り掛かっていきました。

「ここには何もないから、とにかく情報を集めよう」

そんなムードで手あたり次第ネットで検索したり、庁内の様々な部署へ電話をかけたり。参考事例等の収集から業務はスタートしていきました。

例えば当時行っていたこととして、「スマートポール」の設置に向けたスキームを検討していました。
https://note.com/smart_tokyo/n/n8b309d8031da

しかし、「スマートポール」とネット検索してみたところで、当時は全然ヒットしません。2000年代初頭のネット検索結果を見ているよう。それだけ私達が行っている取組は最先端なんだなと感じました。
「日本に事例がないなら、海外の事例を調べてみよう」と、慣れない英語での検索を試みたり。苦戦しつつも、未開拓の地を歩むような状況を楽しんでいました。

そんな日々の繰り返しの中、空っぽだった共有フォルダも次第に資料でいっぱいになっていきました。

増えていったのは資料だけではありません。私達の着任の翌月11月から翌年2月まで、毎月新たなメンバーが様々な民間企業から仲間に加わっていきました。こうして人数はチーム発足時の2倍くらいに!どんどん組織が進化していきます。

それに伴い、毎月所狭しと運び込まれていく机。まるでパズルゲームのよう笑
(ちなみに現在はフロアを引っ越したため、スペースも快適です!)

それはさておき、専門性を持ったメンバーが仲間に加わってくれるのは大変心強く、私達にはない5Gに関する深い知識、さらには業務の効率的な進め方など多くの知恵をシェアしてもらいながら、日々刺激を受けています。

次世代通信推進「担当」から「課」へ

そして、今年4月。ついに「次世代通信推進課」という課へ生まれ変わりました!
さらに、このタイミングでメンバーの入れ替わりもあり、新鮮な雰囲気の中、新たなスタートを切りました。
※先日のnoteに上がった都庁新規採用メンバー作成の記事もよければご一読ください!
https://note.com/smart_tokyo/n/nc39dc81056d1

上述のように仲間や知識を増やしながら、私達は「つながる東京」の実現に向け、今も様々な課題にチャレンジしています。

一例として、現在私が担当している「ワンストップ窓口」のことを少し紹介させていただきますと、この1年間で通信キャリアから申込をいただいたアセットのうち、10箇所で5Gサービスが開始されました。
基地局が出来ていくのはもちろん嬉しいのですが、同時に「5G基地局の設置」という共通目標の下、日々窓口として連絡を取り合っている通信キャリアの方々や都庁内他部署の様々なメンバーとも繋がりを深めていけるのがワンストップ窓口業務の醍醐味なのかなと思います。
※ワンストップ窓口の業務については以下の記事をご参照ください
https://note.com/smart_tokyo/n/n4a6eef4dce91

さいごに

以上、クロニクルというほどのものだったかどうかは分かりませんが、次世代通信推進課のアドベンチャーの片鱗を感じていただけましたら幸いです。
さいごに、次世代通信推進課はこれからも爆速で進化を続けていきます。5G、6G、7G…いや、きっと「次世代通信」が続く限り。