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スマートホームのその先へ・・・スマートケアとは!?

次世代スマートホーム&スマートレジデンスの運営メンバー”とも”です。

スマートホームの今

何かと話題のスマートホームですが昨今の情勢を見ると、続々とインターネットに接続し遠隔操作や自動操作などができる家電製品が増えてきています。最近だと、フライパンがスマート化したニュースが出ていました。

実際スマートホーム化可能な家電・家具は多く、電源確保の問題や通信チップ取り付け場所など課題は多いものの、市場規模の大きさはかなりのポテンシャルを持っています。

スマートホーム化している家具・家電

・オートロック(ビル・マンションのエントランスドア)
・玄関ドアロック
・照明(電球・蛍光灯)
・赤外線リモコン(TV・エアコンなどを操作)
・人感センサー
・カーテン
・掃除機(ロボット掃除機など)
・給湯器
・電気のコンセント/スイッチ
・カメラ(見守りカメラ・監視カメラ)
・プロジェクター
・スピーカー
・などなど

簡単に調べるだけでも色々出てきますし、私たちの提供している機器もあります。日々スマートホームに関するニュースを追っていても、続々と新しいアイデアや視点から面白い機器が出てきているのが分かります。

今後はどうなっていくのか?

スマートホームは家の家具・家電をインターネットに接続して、安心安全や利便性を構築します。ではその先に何ができるのでしょうか?

家具・家電の次は、人の体や人の振る舞い(行動や買い物といった)をインターネットに接続しAIなどで分析する分野かなと思います。
IoT:Internet of Thingsモノのインターネットに対してIoB:Internet of Behavior/Bodies行動/身体のインターネットという考え方です。

実は既に実用化されていまして、人の体の情報を検知しインターネットやAIで分析し結果を返すなどは、身の回りに結構あります。例えばウェアラブルデバイスなどがよく耳にするキーワードです。時計型のスマート機器などは日常の行動やスポーツ時の状態を記録し、歩数・心拍数・血圧・血中酸素濃度などから日ごろの運動不足を解消するのに、あとどれだけ運動が必要か教えてくれるなどの機能が多くあります。医療機器の分野にも多くあり、身近だと体組成計が内蔵された体重計などお持ちの方も多いのではないでしょうか?

これら機器を活用することで、スマートホームの先にスマートケアというものを構築できないでしょうか?

スマートケアとは?

インターネットで検索すると、保険商品名や美容系のグッズなどが出てきますが、少し意味が違います。
スマートホームでも見守りに寄与する機器(カメラやセンサー)などがあります。これらを駆使することで、より福祉面に特化した設備を構築し、より安全な日常生活を提供・寄与することができるのではと考えています。

福祉施設では慢性的な人員不足があると聞きます。過去の記事でも誤操作により熱中症になりかけたというような内容を紹介をしていますが、温湿度計と赤外線リモコンを兼ねたスマート温湿度リモコンを使用すると、気温に応じて自動的に室内の温度調整ができるようになります。

また、照明のスマート化を進めると、夜中にトイレに起きた際に人感センサーとスマート照明を使用することで、トイレまでの動線だけ点灯することも可能です。移動中の転倒を防ぎ、同居者を起こさないなどの配慮もできます。

このような機能を突き詰めて組み合わせることにより、高齢者や病人がより楽に静養出来たり、安心して住める空間を提供できないでしょうか?
というのがコンセプトで、まだ社内でも揉んでいる状態ですが一つの方向性として考えている事です。

問題点とさらに先?

メーカーの垣根

スマートホーム機器は現状、各機器を提供しているメーカーが同じく提供しているコントロールアプリでしか操作できません。特に通信の規格であったり、通信チップの微妙な違いが垣根になってメーカ違いだとうまく機器を認識・接続できないことがほとんどです。また、家具や家電などのスマート化を進めるのに対して、開発したくても専門メーカーの品質にはかないません。スマートホームの分野では、更に多くの企業同士の連携や協力が不可欠です。

専門性の問題

介護・福祉・医療の分野と連携はできますが、緊急を要する案件に対する責任の所在などきちんとルールや法を整備する余地があります。例えば転倒を検知し介護者へ通知するセンサーとシステムを導入すると人員の稼働に対する助けにはなります。しかしどの程度の転倒が起きていて、それが緊急通報(救急など)が必要な状況なのか判断できる段階にはありません。高度な専門的知識と超高速で判断できるAIなど必要になるので、医療分野などには深く入り込むこむことははまだ難しいです。

しかし、こういった課題をクリアしていくことで、スマートケアであったり、その先にはセキュリティとか医療とか災害時の対応だとか、様々なシーンに対応可能な世の中になっていくのではないでしょうか?

まとめ

スマートホームは色々なメーカーが物凄い勢いで便利で面白くて、役立つ家具・家電・機器などを日進月歩で開発が進んでいます。世の中の通信規格なども5Gファイブジーだとか進化しているものの、通信可能なエリアがなかなか広がらない等の問題もあります。また、スマートホーム化を提唱する各企業の足並みも揃っているとは言えません。更に、スマートホーム化を進めている世帯もまだまだこれからといった所です。これらの需要と供給がしっかりと伸びていけば、より安心安全な住まいや、福祉などに寄与できるのではないかと考えています。

(とも)

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