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なぜ初学者は環境構築で挫折してしまうのか

はじめに

先月、X (旧Twitter 以下Twitter) でこんな旨ツイートをみかけた。
(要約)「初学者にありがちな環境構築がハードル高くって挫折する~、って何が大変なんですかね?」
という。
いろんなことに挫折して初学者レベルから抜け出せていない私の視点で、「なぜ初学者は環境構築で挫折してしまうのか」について述べていきたいと思う。


結論

まず結論から述べると、
『めんどうくさいから』
であると私は思う。

めんどうくさいアレコレ

具体的にどういう点が面倒くさいのか、について話をしていく。

そもそも環境構築はやりたくない

まず、初学者というものは知識がない。
何かを勉強するにあたって、環境構築が必要ということは分かった。
とりあえずやってみよう! と、そんな調子で環境構築を始める。
この時点で、環境構築は必要だからやっているだけで、環境構築という作業自体にはモチベーションがかなり低い状態にある。
ここで躓くとただでさえ低いモチベーションが途絶え、初学者は勉強そのものを投げ出してしまうのだ。

見積もりが甘い

次に、初学者というものは環境構築の時間を甘く見積もる傾向にあると思う。なぜなら、本来やりたいことに時間をかけたいので、環境構築なんてものはチャチャっと片づけたいからだ。
実際の作業に対する見積もりではなく、早くこの作業を終わらせたいという気持ちが強くあるので、自分の気持ちという見積もり時間を超えたとき、そのモチベーションは一気に下がってしまう。

誘惑が多い

作業に時間がかかると、どうしても「飽き」というものが来てしまう。そういう時は休憩を入れて脳をリフレッシュすることも大切だ。
PCで作業をする以上、検索のついでに目に入ったWikipediaをずっと読んでしまったり、休憩で始めたゲームがとまらなくなってしまったり、Twitterのタイムラインをひたすら追ってしまったり。
家の中は誘惑ばかりで困る。

問題が解決できない

環境構築時に発生する問題に対して、明確に解決できないというのもめんどうくさい理由の一つだ。
エラー文がでるのであれば、それを読み解けばなんとかなることも多いが、環境構築の時点で発生する問題は、「なんかうまく動かない」「資料と違う挙動をする」といったことが多いように思う(自分が挫折する原因は主にこれ)
調べようにもうまい検索ワードが出てこないし、環境によっては微妙なリリースバージョンの違いで発生したり、OSの設定自体に問題があったりして、調べるのが大変。
結果として問題が解決できないので挫折してしまう。

英語が読めない

問題が解決できないめんどうくささに付随するのが、英語が読めないことに対するめんどうくささだ。
各種設定が必要な環境構築においては、ログは基本英語で表示されるものである。初学者は英語にも慣れていないので、よくわからない長い英語が出てきた時、拒否反応のようなものが発生してしまうのだ。
ちなみにインストールが成功した場合、少し間違っていてヒントが表示された場合、エラーが発生している場合も区別がつかないので検索もうまくできない。

仕事じゃない

問題が発生して解決できない場合、仕事ならどうするか?
仕事で必要なら頑張って解決するしかない。できなくて怒られるのは嫌だし、仕事だから解決のために尽力する。
しかし、自宅で勉強する時は解決しなければならないというのは存在しない。最初こそ興味や必要性を感じて取り組むが、仕事ほど取り組みへの意義がないので、最初の意欲を超える障害が発生したとき、そのモチベーションは簡単になくなってしまうのだ。

まとめ

上記にあげたような様々な要因があり、初学者にとって環境構築というもののハードルはとても高いのである。
環境構築を完遂させて、いろいろで試せている方々は高いモチベーションと高い問題解決力があると自覚してほしい。

休日に勉強することはとてもよい活動だと思うので、挫折しがちな初学者の方々は、メンタルつよつよエンジニアの方々の言葉に負けつつ、少しずつ成功を積み重ねていってほしい。

私も、「とりあえず基礎だけやってみるか!」と思っているC++の環境構築を頑張ろうと思う。ちなみに思っているだけでまだ何も着手していない。

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