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非エンジニアがプロダクトを作って1,000万円を受賞!(第2回スマレジアプリコンテスト開催中)

皆さまこんにちは。
スマレジ・アプリマーケット運営担当です。

11月26日(金)にオフラインにて第1回Developers Dayを開催いたしました。
当日は約30名のスマレジDevelopersの皆様にご参加いただき、スマレジ・アプリマーケットにかける想いや今年度も開催する第2回スマレジアプリコンテストについて共有いたしました。

▽スマレジ・アプリマーケットとは?の記事はこちら!

▽第2回スマレジアプリコンテストの詳細はこちら!

ご参加いただいたスマレジDevelopersの方々

さて、その中で前回アプリマーケット大賞を受賞した大幸パートナーズ株式会社の五十嵐さんと佐藤さんとパネルディスカッションを行いましたので、その模様をお伝えいたします!
タイトルは『非エンジニアがプロダクトを作って1,000万円受賞したお話』

第1回アプリコンテスト授賞式 (左:佐藤さん 右:五十嵐さん)

五十嵐さん(大幸パートナーズ株式会社 代表取締役)
大学卒業後、会計ソフトのシステムコンサルティング会社に就職したが、会計の素晴らしさに気づき、ITよりも会計の仕事がやりたくて転職。「簿記は人類史上最高の芸術」(byゲーテ)に共感。
転職後は会計業務に従事できたが基幹システムの入替プロジェクトのプロジェクトリーダーを任される。結局「システム」の仕事をやることに。システム開発は詳しくない。
その後、会計とITの活用により中小企業をバックオフィス業務をサポートするべく起業。二児の父。

佐藤さん(大幸パートナーズ株式会社 取締役)
事業会社(零細規模~大規模)、監査法人、コンサルファームで社畜人生をそれなりに楽しんできたが、満員電車の通勤が苦痛で開業(同時期にリモートワークが主流の世の中になり、開業によるメリットが埋没)。五十嵐とは国際会計基準の導入関連プロジェクトで同じチームになって以来、公私ともに仲良し。彼の企業理念に惹かれてjoin。同じく二児の父。

大幸パートナーズ株式会社
「会計とITの融合により業務を変革する」を掲げる会社。
ITの提案力と活用力を強みとし、IT経験知識×公認会計士による専門的知識による提案を行う。

Q.大賞を受賞したアプリ「Cleeean」について教えていただけますか?

A.五十嵐さん:ひとことでいうと、クリーニング業でもクラウド型高機能POSレジであるスマレジを使えるようにするアプリです。
クリーニング業は業界に特化したレジがあるけれど、タグ管理、預かり票発行などを出すことができないので、それをCleeeanで実現させて、クリーニング業でも使えるようにしたいという想いから開発したアプリですね。

五十嵐さん:ところで、皆さん、このロゴに見覚えはありませんか?私結構ショックだったんですけど、クレベ●ンと似てるんですよね。しかもその会社の名前が大幸●●という奇跡のような偶然があって。
私はクレベ●ンを知らなかったんですけど、当時コロナが流行ってCMも流れていたので、クレベ●ン結構売れてたんですよね。
ロゴはアプリの顔になるのでしっかり考えたほうが良いなというそういう反省を共有させていただきました・・・。(※クレベ●ンが嫌いなわけではないです)

Q.では、そのクリーニング向けのCleeeanというアプリを作るにあたって、そもそもスマレジをどのようないきさつで知られたのかお聞きしてもよろしいですか?

A.五十嵐さん:バックオフィスの改善業務をやっていて、そのお客さんの中でfreeeとPOSレジを一緒に提案する案件がありました。せっかくなのでfreeeとPOSレジのデータ連携をさせたいと考えられていたので、連携できるPOSレジを探していたんです。

某タブレットPOSが有名だったので、まずそのタブレットPOSについて調べたのですが、当時そのタブレットPOSだと1店舗しか連携できなかったんですよ。それではちょっと足りないなと考えていて、他にも探す中でスマレジさんが高機能だと知ったんですね。
当然複数店舗連携出来ることは調べていたのですが、衝撃的だったのが、在庫管理、販売管理、売り上げ分析までもしっかりできることを知り、POSレジっていうより販売管理ソフトだなという印象を受けたんですね。

我々バックオフィス業務の改善提案をやっているので販売管理ソフトとして使えるのであればいろいろ可能性があると思い、その印象が強く残っています。

スマレジ大谷:エアレジさんは個店さんをターゲットにされていますからね。

Q. それでは、次にアプリ開発をしようと思った理由についてお話しいただいてもよろしいでしょうか。

A.五十嵐さん:もともとITを作るのではなく、ITを使うことをメインに考えていた会社なので、開発しようなんて最初は思っていなかったんです。
ただ、クリーニング業を営むお客さんから相談があった際に、外交営業(クリーニングする品をお客様の所へ取りに行き、クリーニング処理を施し、そして再び届けに行くという営業スタイル)をシステム化できないかという話があったんですね。

そこで、スマレジはネットワークとiPadさえあればどこでも使えるので、外回りの営業にも使えるんじゃないかなと思ったのがきっかけでした。
その時にスマレジショールームにも何度か来て、どういう風に使うかを考えたんですけれどどうしても運用上、超えられないハードルがありました。その時にちょうど、スマレジさんでバージョン4(プラットフォームAPI)をリリースしていて、アプリを作ってみたらどうですかという一言から始まったんですね。

興味がわいて、いろいろ調べる中で、最後の後押しは、大谷さんの言葉でした。「これ出来ますか」って聞くと「簡単ですよ」「大丈夫ですよ」と背中を押してくれて。当然できないことは「できない。」と言うんですけどね。できるんじゃないかなと思わせてくれるっていうのがありまして。

おそらく、今後開発していこうと考えられてる方は大谷さんとお話しすると、口車に乗せられてというとあれですけど、前向きに取り組むことができるんじゃないかなと思います。笑

スマレジ大谷:ベトナムのオフショア開発企業にいた経験がありまして、ベトナム人のエンジニアが優秀で、コストも日本人エンジニアと比較して安く開発できるという背景を知っていました。
そういった会社さんを紹介させていただくことで、簡単に費用を抑えながら開発できると考えてお話させていただきました。

Q.次に、どうしてクリーニング業界だったのでしょうか?

A.五十嵐さん:スライドには、「そこにクリーニング業の困っているお客さんがいたから」って格好良く書いたんですけど、たまたまなんです。クリーニング業にこだわりはなかったというのが正直なところです。

ただ、うまくいかなくても1回ダメだったからあきらめようとかじゃなくて、もがいて頑張って、それが後々のCleeeanというアプリの大賞につながったのかなと思ってます。
クリーニング業は今右肩下がりの業界なんです。
コロナの影響でお家時間ができて、家で洗濯すればいいやと思う方はクリーニングに出さないし、外出もしないからクリーニング店にも行かなくなって、悪くなる一方で何かしなければならない中もがいてるんですけど、もがき方もわからないと感じてまして、何かしなきゃいけないけどどうしたらいいんだろうと。
クリーニング業界にDXがあまり入っていないので、このスマレジという高機能を使えばクリーニング業もDXで助けになることができるんじゃないかなっていう興味が出てきました。

業務特化のレジって、業務の流れがレジの機能に縛られちゃうんですね。外交営業に対応しているレジもあるにはあるんですけど、160万円以上したりするんですね。高すぎるから入れられず、その為に外交営業を積極的に取り組めないといった点など、レジに縛られてるなって思うところがあり、そこを開放したいなと思ったんですね。そんなことを感じながら、なんとかクリーニング業界の助けになることができないかなっていうので、どんどん深く掘り下げていったっていう経緯であります。

これは、でも、突き詰めるとクリーニング業界に限らなくて、他でも同じようなことが起きてる気がするなと。

スマレジ大谷:そうですね。特に高齢化が進んでる業界で、レガシーな業界ですね。

Q.では、エンジニアを自社で抱えていない中どのように開発を進められましたか?

A.五十嵐さん:ANLABさん(https://anlab.jp/ja/)に外注しました。
先ほどお話にあった、ベトナムの国に優秀な開発メンバーがいるっていうところで、いろいろお力添えいただいています。

進め方としては外部設計や業務要件の整理をうちでやってました。
とにかくヒアリングを重視してまして、バックオフィス業務はどの業種もベースは同じなので、ヒアリングや要望の汲み取りは割と強みを持っているところです。
あと、Cleeeanの機能を作るにしても、Cleeeanだけの範囲じゃなくて、その先の会計ってどうなるんだろうというところも意識してましたし、フロント部分をどうするかもヒアリングして進めたので、フロント業務からバックオフィス業務まで一貫してヒアリングを行っている点は当社の特徴なのかなって思いました。

ただ、課題として、外注になり、開発する会社が違うんで、どこまでプロジェクトを管理するかっていう課題がありました。
きっちりやればやるほどコストに跳ね返ってきちゃうので、我々の目標は中小企業を助けることなので、できるだけコストを抑えたいなと考えていたんで、良い塩梅をANLABさんと協力して模索しました。

あとは、間違ってたら手戻りが発生するのでどうやってコミュニケーションロスを防ぐかを結構ケアしていました。
例えば、XDである程度動く形にして、共有して、こういうものですと認識合わせをしてこの課題を解決しました。このためにXDの勉強を勉強したようなものですね。
最後に、アプリ利用料を安くしたいんですけど、スマレジさんの手数料がちょっと高いなと感じてまして、そこは課題として考えていたかなというとこです。笑

Q.何か発見や気づきはありましたか?

A.五十嵐さん:エンジニアを抱えていない会社でもアプリは作れるんだというところは一つの発見ではありました。
当然、外注先との信頼関係は大事なので、ANLABさんとは何回もコミュニケーションを繰り返し取っていました。
こんなアプリがあったらいいなっていう要望はうち拾いやすいんです。それを形にしてくれるデベロッパーズさんがいたらもっと面白いことができそうだなって考えております。

スマレジ大谷:スマレジというベースの機能を使い、必要なものだけをAPIを活用し、新たにアプリとして作るという効率的な開発ができましたよね。

Q.では、コンテストの準備はどのようにされましたか?

A.五十嵐さん:当然、賞を取りに行きたいので、他のアプリをチェックしてたんですね。結構いいアプリがいっぱいあるなって思っていて、逆に言えばこの中から大賞ってどうやって選ぶんだろうって思ったんですね。
そうすると、やっぱり資料なのかな、プレゼンなのかなって思ったので、プレゼン資料も結構力を入れたっていうのが大きいですね。

プレゼン資料を作るにあたって、クリーニング業界の、動向と現状まで掘り下げて記載しました。右肩下がりだけど、市場としては大きいぞとかですね。スマレジさんとしてもビジネスになるんじゃないかというのも意識して書きました。
しかもターゲットが中小企業なのでスマレジさんのターゲットにもドンピシャに当てはまるということをアピールしましたね。
あとは、業界特化のレジって結構高いので、ボトルネックになってるレジをスマレジで解決しましょうとそんなところを出しました。

五十嵐さん:最後、にスマレジさんもユーザーさんも顧客もみんなハッピーになりますよということを強調したスライドを持ってきました。このスライドはかなり力を入れたんですけど、これで熱意が伝わるのかなと思って。
熱意が伝わるのも評価ポイントなのかなと思ってました。

スマレジ大谷:多くの開発会社さんは、こういう機能がありますよという内容の資料を提出してくださるので、ではその機能が、スマレジのユーザーのどこにはまるのかなというのはスマレジの方で調査する必要がありました。一方で、大幸パートナーズさんに関しては、その必要がなかったんですね。

Q.受賞を聞いた時はどんな気持ちでしたでしょうか。

A.五十嵐:これ良く覚えてるんですけど、大谷さんから電話があったんですね。電話を受けてすぐキッチンにいる妻に言ったんですけど、妻が泣きました。私はサラリーマンを辞めて安定を捨てて起業したのでいろいろ紆余曲折あったので、なんか報われたのがうれしかったと言っていて、それが印象に残っていることです。

私というより周りがインパクトでかいみたいです。銀行での呼ばれ方が五十嵐さんから五十嵐社長になり、融資も通りやすくなり、それほど1,000万円のインパクトは大きいというのを実感をしました。
それから、受賞を聞いたときにスマレジを軸にビジネスを展開しようと決意しました。なので、賞金はすべてアプリ開発にまわしました。
スマレジを軸にビジネスを展開しようと思った段階で、株を買ってればよかったなと。今、株価が当時の2倍になってるので。笑

あと、もちろん皆さん1,000万円取る気でアプリ開発されると思いますので、税務について注意ポイントをお伝えしたいです。それでは佐藤税理士。

佐藤さん:賞金はもらった側にとって収益なので、当然賞金により増加した利益に対して課税されます。法人であれば、我々のような規模であればだいたい25%くらい税金がかかるんですけど、個人の方であればもともと所得の多い方だと、半分以上税金で持っていかれるかもしれないところが痛いですかね。
あと、こういったコンテストで賞金をもらうと場合によっては消費税がかかります。
なので、気持ちとしてはその辺を乗せて大賞賞金1,100万とかにしていただけるとありがたいです。笑

Q.コンテストの賞金額は税表記がないので持ち帰らせていただきます。笑

A.五十嵐さん:節税はやった方がいいと思います。
参考にしていただければと思います。

スマレジ大谷:ありがとうございます。それは気になるところですね。

Q.ぶっちゃけかかった開発コストっていくらくらいかかったんでしょうか?

A.五十嵐さん:大体賞金の5分の1くらいですね。ANLABさんのご協力のもと、リーズナブルに開発を進めていただいたのと、外注するタスクの精査でコストを抑えられたかなと思います。
うちはエンジニアがいないので、保守も結果的にお願いしています。
大谷さんがうちの状況を分かってANLABさんとマッチングしてくださったのがとてもありがたかったです。

Q.最後に、今後の予定を教えていただけますでしょうか?

A.五十嵐さん:先ほどお話しした通り、賞金はほとんどスマレジアプリに投資していて、まだ開発中のものもあって既存でリリースしてるのも合わせると5つ取り組んでいるんですよね。
ここをちゃんと滞りなくリリースして、収益に結び付けたいなっていうのはあります。
あと、うちはITベンダーさんよりも現場に近いので、こんなのがあったらいいのにといった要望を汲み取りやすいんです。
ただ一方でうちは単独でアプリを作れないというのがあるので、それをどこかで実現いただけるデベロッパーズさんと新しい取り組みができると面白いかなと。
EC連携やLINE連携なんてうちは手を出せない部分ですけど、クリーニング業は間違いなくみんなそこに興味を持っているんですよ。

(左:佐藤さん 中央:五十嵐さん 右:スマレジ 大谷)

非開発会社にもかかわらず、APIを活用し効率的にアプリを開発頂きました!また、スマレジが今までアプローチが難しかったクリーニング業界への対応の実現!スマレジのアプリマーケット戦略の中の業種特化対応アプリの第1弾として、今後もあらゆる業種・業界に対応したアプリのリリースにも期待をしております! 五十嵐さん、佐藤さん、この度はご協力いただきありがとうございました!

▽Youtubeでもパネルディスカッションの模様をお届けしております!

▽Cleeeanアプリはこちら


第2回アプリコンテストも開催中です!

今回は、大幸パートナーズ株式会社の五十嵐さんと佐藤さんにお話を伺いました。
さて、第2回のディフェンディングチャンピオンとしてまた大賞をとられるのか!? 乞うご期待です。


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