見出し画像

元本保証と元本確保の違い

こんにちは!
落合です。

資産運用の話をしているとたまに聞くのが
「これって元本保証なんですか?」
という言葉。

あなたは、元本保証という意味合いを理解していますか?


元本保証
という言葉と似た言葉として元本確保という言葉もあります。

これらは同じ意味?それとも違った意味?

理解しないまま言葉を使ったり、自分の解釈で理解していると後で大変な目に遭います。


そこで今日は、元本保証と元本確保の違いについてまとめていきます。


元本保証と元本確保


元本保証とは

元本保証とは
運用している期間中、投資した元本の額が減らないことを保証するという意味。


元本保証の代表例は、金融機関での預金や定期預金です。


預金の場合、元本1,000万円までとその利息については預金保険制度により保護されています。
(ペイオフ制度とも言いますね)


しかし、リスクが低いゆえにリターンも低いです。


元本確保とは

元本確保とは
満期時において元本を確保するという意味。

ただし、運用期間中に解約した場合や、発行元が破綻した場合においてはその限りではありません。

例えば債権。
債権には国債、外債、社債、地方債などさまざまな種類があります。

これらは国、会社、地方自治体が発行するため、発行元が破綻しない限り元本が確保された商品になります。


ただ、発行元が破綻する可能性も0ではありません。

数年前、ギリシャは財政破綻しました。
今年2022年においてスリランカも破綻しましたね。

破綻してしまうと、いわゆるデフォルト(債務不履行)といって債権の償還ができなくなる場合もあります。


なので元本保証ではないんですね。


あとは、投資信託やファンドでも元本確保型のものはあります。
一般的に投資は元本保証でも元本確保でもないので、元本が減る可能性は大いにあります。

しかし、元本確保型の投資信託やファンドの多くは
8割~9割の元本の確保を目指して運用されます。

なので、元本が減ったとしても8割か9割は維持します、ということですね。


たまにいらっしゃるのが
「元本確保」と言われてるのに、自分の脳内で「元本保証」と変換してしまう方(笑)

しっかり相手の話を聞きましょう。


元本保証には特に注意


金融機関以外で『元本保証』という言葉を聞いたときは注意が必要です。

元本を保証して資金を集めることは、出資法により限られた金融機関にしか認められていないからです。

元本保証を謳って資金を集め、投資を促す行為は出資法違反という違法行為です。


元本保証といってる時点でほぼ100%詐欺
でしょう。


しかし、元本確保は詐欺ではありません。
(中には詐欺のものもありますが・・・)

元本確保型の商品は実際に数多く存在します。


このように、
なんとなく似た言葉を自分の都合のいいように解釈するのではなく、しっかり意味を理解した上で判断できるようになりましょう。


まとめ

『元本保証の投資はほぼ100%詐欺』


ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?