かんころ餅というのを食べてみる
長崎、佐世保のショッピングモールをふらふら歩いてたところ、あるお土産を見つけました。
「かんころ餅」
なんじゃこりゃ、と思いつつ、ひとつひとつは安かったので買ってお持ち帰りしてみました。
買ったのは草加屋のかんころ餅。紫芋味。いかにも長期保存に向いてそうなパッケージ。
長方形の……固形食?っぽさがある食べ物
アルミホイルに載せたのはトースターで軽く焼くといいと書いてあったからです。
ということで焼いてみました。
紫芋、というだけあって食べてみると紫芋の味。餅みたいな食感をイメージしたものの、それとは異なった食感でした。
なんというか……芋をギュッと固形に押し固めたような……
とふと後ろの成分表を見たところ……1文目に
「甘藷ゆで干し」次いで「紫芋」「紫甘藷ゆで干し」
原料ほぼサツマイモ?!
気になったのでちょっと調べてみると
長崎県五島列島の代表的な郷土菓子。
「かんころ」は、五島地方の方言でサツマイモを薄く切って日干ししたものです。
お餅にかんころを混ぜて作ったのが「かんころ餅」。
『かんころ餅って何? | 長崎五島 ごと 公式オンラインストア』より
ということでした。知らず知らずのうちにそれっぽいなと手に取ったお土産は郷土菓子のひとつだったらしいです。
このサイトには続けて以下のことが書かれています。
昔、もち米はとても高価な物。かんころを混ぜて作ると量が増えてみんなで沢山食べられるからと先人の知恵で作られました。五島地方の冬期の保存食として今も各家庭で作られます。変わらない手法で親から子へ引き継がれ、郷土菓子に。
五島のみんなが記憶している味、ふるさとのシンボルです。
実は食べ始めるまで知らなかったので、なるほどと思いながら食べてました。よく食べると、お餅のもち米の食感を感じます。
お芋の味や甘さや食感をギュッと詰めたお菓子、確かにこれは素晴らしい郷土料理のひとつだなぁと思った次第です。調べもせずなんとなく買ったお土産でしたが、買って正解でした。
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