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テレパシーを感じる瞬間がある話

It’s definitely telepathy.


 最近、家にいる時間が多かったので、故・大林宜彦監督の作品を、時々、観ています。


 角川映画で育ってきた世代としては、薬師丸ひろ子さんや原田知世さんとともに、大林宜彦監督の名前は感慨深いものがありますね。

 その頃、私が観ていた大林作品は、特殊能力を持った少女が出てくるSFファンタジー系が多かったのですが、数十年ぶりにその頃の作品を観ています。


 まあ、今、観ると「うーん」みたいな部分はあるものの、やっぱり懐かしいんですよね。なんか自分の心だけが”時をかける”って感じです。


 ただ、映画そのものも懐かしいのですが、そこに出てくる「超能力」という言葉自体も懐かしかったりしました。


 子どもの頃って「超能力」に憧れる時期がありませんか?

 瞬間移動:テレポーテーションや

 念動力:テレキネシス

 予知能力:プレコグニション

 透視能力:クレヤボヤンス

 あと、相手の考えてることなんかを読み取るテレパシーなどなど

 そんな能力があったらな~と、一度は思ってみたことがあるのではないでしょうか。私なんか、怪しいESPカードなるもので練習した記憶もあったりして、恥ずかしい思い出ですね。


 簡単に「超能力」なんて身に付けられるわけはないのに......と、思っていたのですが、もしかすると、テレパシーについてはあるかも.......なんて、大人になってからは考えたりすることがあります。


 テレパシー(telepathy)は、言語・表情・身振りなどに頼らず、相手に思いを伝えたり、相手の考えてることが伝わってきたりする力なんですが

 そういうことってある気がするんですよね。

 もちろん、映画みたいに、他人の頭の中の声が聞こえてくるようなことがあるわけではないんですが、相手の考えが伝わってくることは.....ありませんか?


 もちろん、付き合いが長くなれば、相手の性格やくせなど、これまで蓄積されたデータから導き出せるのかもしれませんが、実際に向かい合ってない時でも伝わってくることがあるんですよね。


 相手がどうしてるんだろうと気になって、メールをしようと携帯を取り出したら、その途端、相手からのメールが飛び込んで来たり

 同じような時刻に、同じようなことを考えていたり...


 これは、ごく親しい間柄で起きることなのかもしれませんが、相手の性格や思考を推測した結果でなく、

 自分の思いと相手の思いのベクトルが向かい合ったとき、その間を、ささやかなテレパシーが行き来してるように思えたりするのです。


(二人の関係の終わり、サヨナラを感じてしまう予感なんかも、よく感じますけどね。)