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日本の3ピースバンドを考えてみた!

 three-piece BAND


 三人寄れば… とか、三本の矢、三位一体などなど、いろんな言葉にも使われていることから分かるように、3っていう数字はパワーのある数字なんですよね。

 そして、3といえば、”3ピースバンド”!が、すぐに思い浮かんだので、今回は、その紹介記事をと思ったのですが、考えてるうちに ”おやっ?” 、あのグループって3ピースバンドなん?っと考えたりしちゃったので、そのことを "note" していきたいと思います。


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 そもそも、複数人を表す言葉はたくさんある中、バンドとは何かを考えてみると、和訳してみれば「楽団」や「楽隊」みたいな感じです。
 音楽を演奏する ”団” や ”隊” なんで、基本は、そのグループで完結した演奏ができることが、バンドと呼べる一つの条件だと思います。

「その集団で演奏が完結すること」 

 その中で、3人編成のバンドを”3ピースバンド”と呼ぶわけで、ロックにおける「ギター・ベース・ドラム」の必要最小限の編成が基本形と言われています。中には「ギター・ギター・ドラム」、「キーボード・ベース・ドラム」といった変則的な”3ピースバンド”も見られるとのことなのです。

 この「ギター・ベース・ドラム」の3人編成は、基本形と言われるだけあって、たくさんのバンドがありますね。

 オルタナになると、それこそ無数にあるのですが、メジャーなとこでも、最近ならば

back number

清水依与吏 ボーカル/ギター
小島和也 ベース/コーラス
栗原寿 ドラムス

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SHISHAMO

宮崎 朝子 ボーカル/ギター
松岡 彩 ベース
吉川 美冴貴 ドラムス

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ちょっと前でも

レミオロメン

藤巻亮太 ボーカル/ギター
前田啓介 ベース/コーラス
神宮司治 ドラムス/コーラス

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 などなど、サポートメンバーはいても、基本、自分たちだけでも完結できるグループなんで、間違うことなく”3ピースバンド”と言えるのです。


SHISHAMO『明日も』

 途中、ホーンセクションが聴こえてきたりしても、基本は完結してるのです。



◎王道の”3ピースロックバンド”

 さて、”3ピースバンド”というと、スッと集まって、「さあ、ロックしようぜ!」みたいな感じで、ジャーンって始めていくような、そんな潔さを感じるバンドが、自分にとって、王道を行くバンドなんですよね。

 その代名詞的存在が90年代に活躍した

TRICERATOPS

和田唱 ボーカル/ギター
林幸治 ベース/コーラス
吉田佳史 ドラムス/コーラス

キャプチャ



Hi-STANDARD

難波章浩 ボーカル/ベース
恒岡章 ドラムス/コーラス
横山健 ギター/コーラス 

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 そして、何といっても

BLANKEY JET CITY

浅井健一 ボーカル/ギター
照井利幸 ベース
中村達也 ドラムス

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 ベンジー懐かしい!
 やっぱ、最小単位のグループってのは、シンプルにかっこいいのです!

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 ライブの途中に三人が寄り添うように向かい合って演奏したりする場面は、ホント痺れるんですよね~。


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◎ドラムスのいない3人組について

  実は悩ましいのはこのパートで、3人組にドラムスがいないと、途端にバンド感が薄く感じられてしまうのですが、どうなんでしょうね。
 そういうドラムスのいないグループについて考えてみます。


いきものがかり

水野良樹 ギター
吉岡聖恵 ボーカル
山下穂尊 ギター

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 ドラムスがいないギター2本のグループなんですが、”3ピースバンド”として考えると悩んじゃうんですよね。
 ただ、ユニットって感じでもないしな~と思っていました。

 ただ、過去、似たようなグループもいるんですよね。それが

THE ALFEE

桜井賢 ボーカル/ベース
坂崎幸之助 ボーカル/アコースティック・ギター
高見沢俊彦 ボーカル/エレキ・ギター

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 THE ALFEE(THEを忘れると怒られます。)も、ギター2本にベースという変則的なグループなんですが、もともとフォークバンドから出発して、徐々にロックの要素を取り入れていったグループなのです。
 結成当初はグループで完結していたことを考えると、やっぱりTHE ALFEEはバンドなんですよね。
 同じように、いきものがかりも二人組デュオから出発したことを考えればバンドと呼べるのかなっと思っています。


 じゃあ、逆にバンドとはちょっと違って、ユニットと呼ぶべきグループを挙げてみると、その代表例が Every Little Thing じゃないかと思います。

Every Little Thing

持田香織 ボーカル
伊藤一朗 ギター
五十嵐充 キーボード

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  Every Little Thing って、しばらくは3人組だったんですよね。
 ただ、グループの成り立ち自体が、ボーカルの持田香織さんがいて、ギターの伊藤一朗さんやキーボードの五十嵐充さんを組み合わせて出来たグループなので、そもそもサポートメンバーありきのグループなんですよね。
 なのでグループで完結するわけではないため、 Every Little Thing は、バンドというよりもユニットと呼んだ方が相応しいと思うのです。


 さらにさらに、それなら、あのグループは?
 と、悩ましいのが


TM NETWORK

小室哲哉 シンセサイザー他/コーラス
宇都宮隆 ボーカル
木根尚登 ギター

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 正直、メンバーの方々のコメントの中でもバンドだったり、ユニットだったり、発言も様々なんで、非常に悩ましいのです。
 ただ、たとえ木根さんがホントにはギター弾いてなくても、小室さんがいれば、すべての演奏を完結できる気がするんですよね~。
 ライブとか観ると小室さんの周りに、何台ものシンセサイザーが設置されてたりして.... そういう意味ではシンセバンドってのが一番ピッタリくる気がしますね。


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◎個人的な元祖3ピース

 自分はグループサウンズやフォークの時代にはあまり馴染みがなくて、やっぱり80年代初期あたりが、音楽への目覚めなのです。
 そこで、その時代に活躍していた2組の3人グループを最後に紹介しようと思います。


アリス

谷村新司 ボーカル/ギター
堀内孝雄 ボーカル/ギター
矢沢透 ドラムス

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 よーきぐきん ♪ の「チャンピオン」が小学生の頃大ヒットしていて、当時、自分の中では3人組のロックバンドと言えばアリスでした。
 もともとフォークグループだったのはTHE ALFEEと同じですが、3人組フォークバンドには珍しいドラムスがいたことが、アリスをロックバンドとして成功させたと思うんですよね。


イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)

細野晴臣 シンセベース他/コーラス
高橋幸宏 ドラムス/ボーカル
坂本龍一 シンセサイザー他/コーラス

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 そして最後は、自分の小~中学時代のYMOです。
 いや~インパクトありました。
 ゲーム音が音楽になった感じで、凄かったんですよね。けっこう、自分に影響を与えてくれたグループなので、また、そのうち記事にしたいと思っています...。

 え、YMOってバンドなのかって?
 いや、「黄色魔術楽団」ですから、バンドといって間違いないのです!(ここは迷いなしw)