サザンの曲で彩られた3本の映画
東京オリンピックでのサーフィン競技にて、台風の影響により ”いい波” が到来したって話を聴いた時、桑田佳祐さんの映画『稲村ジェーン』を連想した人は、それなりにいると思うんです。
『稲村ジェーン』って、前回の東京オリンピックの翌年って設定だったし、ついこの前の6月に、ようやく初のBlu-ray&DVD化されたなんてニュースもあったので、尚更のタイミングなんですよね。
まあ、当時、北野武さんからは、『稲村ジェーン』で良かったのは音楽だけ、な~んて酷評されてましたが、確かに、音楽は最高だったんですよね!
ということで、今回は『稲村ジェーン』も含めて、サザンオールスターズの曲が全編を彩った3本の映画について ”note” していきたいと思います。
ん? 3本??...
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『稲村ジェーン』1990
あまりにも期待値が高すぎたため、観た当時は、ちょっと肩透かしをくらった感が強かったんですよね。
なんか、どれもが中途半端に感じてしまって... 今、観たら少し違った感覚で観れるかもしれませんね。
(加勢君って元気してるかな...)
主題歌の「真夏の果実」はもちろん名曲なんですが、自分的には、やっぱ「希望の轍」が好きでした。
「希望の轍」のシーンや、無国籍酒場で歌われる「愛は花のように (Olé!)」の時なんかは、なんかPVみたいで印象的でした。
そしてこのサントラ盤好きだったんですよ~ほんとに。
オリジナル曲を含めて、「愛して愛して愛しちゃったのよ」みたいなカバー曲も収録されてたりして、楽しませてくれたアルバムだったです。
『彼女が水着にきがえたら』1989
いわゆるホイチョイプロダクションの映画で、『私をスキーに連れてって』に続く第二弾でした。
クルーザーパーティにダイビングと、いやー、バブリーバブリー、80年代って感じですよね。
シーンはところどころ思い出すんですが、なんかストーリーはあんまり思い浮かばなかったりしますww。
音楽の方は『私をスキーに連れてって』が全編ユーミンだったのに対して、この映画は全編サザンだったんですよね~。
やっぱり、そこが一番印象的な映画なのかもしれません。
主題歌の「さよならベイビー」は新曲だったのですが、その他の曲は、「みんなのうた」みたいに新しいものから、「思い過ごしも恋のうち」や「C調言葉に御用心」みたいな初期の曲まで、幅広く使われてました。
その他、ちょっとした場面で「Happy Birthday」や「マチルダBABY」のメロディが使われてたりして、なかなか楽しい感じだったです。
サントラ盤がリリースされた記憶がないんで、今回、主題歌・挿入歌に加えてメロディのみの曲も併せてプレイリストを組んでみました。
主題歌「さよならベイビー」
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サザンの曲が、全編にわたって使われた映画と言えば、この2本はすぐに思い浮かぶと思うのですが、実は、もう1本あるのをご存知ですか?
公開が1981年なんで、上の2本より古い映画なんですが、
『モーニング・ムーンは粗雑に』って映画があるんです。(タイトルの意味は不明です...)
『モーニング・ムーンは粗雑に』1981
主役の二人はオーディションで選ばれたのですが、実は高樹澪さんのデビュー作なんです。
この映画はサザンオールスターズが所属するアミューズが企画制作したものなんですよね。なので、桑田さんが音楽を担当してるわけなんです。(『モーニング・ムーンは粗雑に』ってタイトルも桑田さんらしいですw)
主題歌や挿入歌に使われたのは、全曲、サザンの4thアルバム『ステレオ太陽族』に収録されてる曲ですね。
「恋の女のストーリー」は高樹澪さんが歌って、デビューシングルにもなった曲です。
あ、久しぶりのこのジャケットデザイン...
これが太陽族なのかな...w
映画の出来については、まあ、推して知るべし!って感じなんですが、やっぱ「栞のテーマ」や「朝方ムーンライト 」なんかが流れるといい感じなんですよね。
「栞のテーマ」
「栞のテーマ」の ”栞” って誰のことなんだろう?と、思ったことはありませんか?
実は、"栞" っていうのは、この映画のヒロインの名前なのです。
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基本、映画全編にサザンの曲を使うと、曲の方が記憶に残っちゃうという... そんな結果になるような気がします。
そういうもんですよね。
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