短編集じゃないけど、薄い本の話(日本編)
以前、厚い本の定義について”note”したことがあるんですが、今回は、その反対の薄い本を紹介していきます。
自分は長い物語が好みなのですが、そんな読書ばかりしていると体がもたないので、時々、短い物語の「薄い本」(短編集でも、厚めだったりすることもありますので、あくまで薄い本)をはさんだりすることがあります。
まあ、「厚い本」のことを”安定して自立できる本”と定義したのですが、「薄い本」を定義すると、”ブックカバーを合わせづらい、スピンの位置がずれる本”って感じですかね、ページ数で言えば200ページ前後ぐらいの本とします。
その日、珈琲飲みながら手に取ったら、1おかわりぐらいで読み上げる長さの物語なんで、集中して一息で読めるのがいいところです。
体力を浪費しないので強い達成感は得られませんが、ふと、気持ちをリラックスさせてくれるような効果があると思います。
そのせいか、薄い本には、優しい内容の本が多い気がします。
よしもとばななさんの「ハゴロモ」185頁
基本、ばななさんの物語はどれも短めです。密度も濃いわけではないので、心地よく読めます。時々、心を再生したくなる時にピッタリです。
梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」226頁
同じく梨木香歩さんの「家守奇譚」208頁
梨木さんの本も癒し度高めです。「家守奇譚」なんか、ストーリーに起承転結がなくても面白いw
万城目学さんの「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」227頁
短くても、しっかり万城目テイストは入ってますよ~
最後に原田マハさんの「デトロイト美術館の奇跡」104頁
3つのエピソードから成り立っているので、短い物語とは言えないかもしれませんが、最近、読んだ薄い本の中では、間違いなく泣ける一作、、、です。
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