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TRIANGLEの伝説(佐野“ライオン”元春)
=NIAGARA TRIANGLE=
大滝詠一を中心としたトライアングル企画として、3人のアーティストがそれぞれ曲を持ち寄り制作されたアルバム。
"Vol.1"(1976年):大瀧詠一、伊藤銀次、山下達郎
"Vol.2"(1982年):大瀧詠一、佐野元春、杉真理
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37836444/picture_pc_2ed3afcb8f48deaaddda16f1ec31a237.jpg)
前回の杉真理さんに続いて "Vol.2" の参加アーティスト、佐野元春さんを”note”します。
『ナイアガラトライアングル Vol.2』での佐野元春プロデュースの曲は、「彼女はデリケート」「Bye Bye C-Boy」「マンハッタンブリッヂにたたずんで」「週末の恋人たち」の4曲が収録されています。
これまた名曲ぞろいなんです!
特に「Bye Bye C-Boy」や「マンハッタンブリッヂにたたずんで」は、このアルバムでしか聴けない曲でもあるので、ぜひ聴いてみてほしいのです。
「彼女はデリケート」
「Bye Bye C-Boy」
「マンハッタンブリッヂにたたずんで」
「週末の恋人たち」
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私が佐野元春さんの音楽と出会ったのは、やっぱり江口寿史さんのおかげだと思うんですよね。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37994042/picture_pc_567981d20f914d857fdcdad6d40c6fa1.jpg?width=800)
『ストップ!! ひばりくん!』の1ページなんですが、右下のコマで街に流れている曲が、佐野元春さんの『ハッピーマン』だったりするんです。
江口さんのマンガには、他にも佐野元春ネタが出てくることがあって、そんな情報から佐野元春さんを意識していったのは間違いないんです。(左上のコマでは、ユーミンの『パールのピアス』が....)
その頃、よく聴いていたのは、3rdアルバム『SOMEDAY』とベストアルバムの『No Damage (14のありふれたチャイム達)』
このアルバムを聴きまくってましたね~。
佐野元春さんの歌い方って、独特なんですよね。リズムに乗せることを優先したような歌い方で、日本語に聞こえない早口な歌声が新鮮でかっこよかったんです。
特にデビュー曲でもある「アンジェリーナ」なんかも早口ですよね。カラオケなんかでは歌いにくかったりするんですが、2番の歌詞の、~今晩、誰かの車が来るまで、闇にくるまってるだけ~♪ の部分が歌いたいがために、頑張って歌ってました。
「アンジェリーナ」
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音楽留学していたニューヨークから戻ってくると同時に発表された4thアルバム『VISITORS』(1984)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37995093/picture_pc_8b99e9c062a8284e9cbd6b53164bed19.jpg)
当時、すでに佐野元春さんブームみたいになっていて、この新作は、かなり期待してました。
でも、聴いてみると、ん!?、何か違うぞ?って感じだったのです。ラップとかを取り入れて、洗練されてたのかもしれませんが、ビートは効いていても、なんか難しい音楽になって帰ってきた印象でした。
その後、シングルの「Young Bloods」をはさんでリリースされた「リアルな現実 本気の現実」になると、もはやラップでもなく朗読?って感じで乗り切れなかったのが正直なところでした。
「リアルな現実 本気の現実」
以前から、文学的な一面はあったと思うのですが、ここまでくると、ちょっと哲学的というか、前衛過ぎる感は否めないと思いませんか?
シンガーというよりもアーティストなんでしょうが、高校生の自分にとっては、少し難しかったんです。
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もしかしたら、もう、佐野元春さんには戻れないかもと、不安に思いながら聴いた5th アルバム『Café Bohemia』
「Young Bloods」や、ホーン隊とのセッションが楽しい「WILD HEARTS -冒険者たち-」をはじめ、スカっぽい「インディビジュアリスト」や、ソウルフルな「99ブルース」など、けっこういろんなタイプの曲が入ってました。
まあ、まんま”スタイル・カウンシル”だったりもするんですが、それでもいいんです!
「Young Bloods」
文学的な面が消えたわけではないんですが、『VISITORS』に比べると、「楽しく音楽やってるぜ!フーッ!!」みたいな感じで、肩の力が抜けていて楽しいアルバムでした。
そのバンドサウンドっぽい仕上がりに、高校生なりに、なぜか安心感を覚えた作品で、私にとって、佐野元春さんで一番好きなアルバムだったりします。
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その後も、『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 』や『Sweet16』など、良作を発表している佐野元春さんですが、今年でデビュー40周年とのこと。
早いな~と思いつつも、近年、佐野元春さんのニューアルバムをちゃんと聴いてるわけではなかったので、あらためて聴いてみました。
でも、あまり印象が変わってないんですよね~驚きました。
これからも素敵な音楽を生み出してほしいと思います。
「合言葉 - Save It for a Sunny Day 」
<追記>
けっこうラジオ好きな自分なのですが、NHKーFMで唯一聴いていた番組が「サウンドストリート」でした。中でも月曜の ”元春レディオショー” をすごく楽しみにしていました。
後で知ったのですが、”FM COCOLO”の、今年の7月3日から9月25日にかけて放送された「THE MUSIC OF NOTE」にて、特別DJとなった佐野元春さんが、 ”元春レディオショー” を復活させていたとのこと。
探して聴いてみると、こちらも変わらない!
ジングルを含めて、すごく懐かしかったりしたのです。
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