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『映像視聴室』

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私の好きな映像に関する部屋です。映画についてのアレコレはもちろんですが、その他、ドラマやアニメ、昔のミュージック・ビデオ、テレビCMなど、気になる映像を紹介します。
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#アニメ

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」に、SFの原風景を視る..

 3月から、妙に映画づいてる自分なんですが、金曜の夜に、話題のアニメ映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を観に行ってしまいました。 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」  原作:浅野いにお  監督:黒川智之  アニメーション制作:Production +h.  原作マンガの方は未読ですが、タイトルのインパクトが大きいし、評判を知って、ちょっと興味を惹かれてたんで、ふら~ッと仕事帰りに観に行ったんですよね。  まあ、前半は ”想定内の物語”

「マンガ原作アニメ」今昔

 悲しいけど、自分の趣味に使える時間というのは有限なんですよね。  私の場合、読書、映画、音楽、そして note と、やりたいことはたくさんあるのです。  昨年は、読書と note に使う時間が多かった私なのですが、 今年は アニメ にけっこうな時間を使っています!  まあ、アニメ とは細々と付き合っていたのですが、ちょっと離れてたんですよね。  観てるのは、話題になった映画作品、例えばエヴァやジブリ、新海誠作品や細田守作品ぐらいで、TV作品の方はほとんど観てないんです

日本アニメの大航海時代:後編(80年代アニメ事情)

 80年代アニメについて記事を書いています。  今回は後編ですが、前編以上にマニアックな話になりますので、ほんと、ご容赦ください!(←抑えきれんのか?!) +  +  +  +  +  +  前編で紹介できなかった残り2つのラインに沿って紹介していきます。 ■ ガイナックス(GAINAX)ライン まずはガイナックスのラインについて…  1984年、20代を中心とした自主映像制作集団が、自分たちの映画を作るために立ち上げたのが "ガイナックス" です。  そして19

日本アニメの大航海時代:前編(80年代アニメ事情)

 いろいろ80年代関連の記事を書いてる自分なんですが、今回は80年代のアニメについて "note" していきたいと思っています。  ちょっとマニアックな話になるのはご容赦ください!  最近のアニメはホントすごいですよね!  日本映画界において、次々と興行収入100億円を超えるメガヒットを飛ばしているのはアニメ映画ばかりです。  また、地上波アニメも鬼のようにクオリティが高いです。  もはや映画レベルと言っていいほどの作品が放送されているのですから、ほんと制作スタッフの方々に

世界名作劇場:動物クイズ

 私が子どもの頃、『世界名作劇場』という、外国児童文学を原作としたアニメが放送されてました。  そのアニメでは、主人公たちとともに、いろんな動物たちも出てきたんですよね。  「フランダースの犬」に出てきたパトラッシュや、「あらいぐまラスカル」のラスカルなど、主役級の動物たちもいますが、大抵は、ちょい役だったりするんです。  でも、主人公たちが苦しい思い、悲しい思いをしてる時は、癒し役にもなったりする愛しい存在なんですよね。  そんな、『世界名作劇場』に出てきた動物たちの

持って生まれた力(ウルスラの血の話)

natural‐born 「魔女の血、絵描きの血、パン職人の血。神様か誰かがくれた力なんだよね。」  自分の向き・不向きを感じる時、不思議と思い出すのが、”ウルスラの血の話”  1989年のジブリ映画、『魔女の宅急便』の中での会話の一つ。  このシーンの会話は、とても印象的です。 +  +  +  +  +  +  +  以前は、持って生まれたものについて、懐疑的な自分がいました。  生まれた時から、何かが決定しているものではなく、いろんな経験や体験の中で獲得

やっぱり書かずにはいられなかった”シン・エヴァ”の話

 Neon Genesis  先日の土曜日を、1日、エヴァンゲリオンの日として、アマゾンプライムで新劇場版を「序」「破」「Q」を通して観直して、その勢いのまま劇場で『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』も観てきました!  まさに一人エヴァンゲリオン祭、十分、堪能しました。  映画の解説や考察はいろんな方がやっているので、特に語ることはないのですが、ひとこと言うなら、やっぱり  ありがとう ですね。  これしかないのです。  TVシリーズが始まった時期は、正直、アニメか

押井守の深い深い境界をさまよう世界

Deep world of "Oshii Mamoru"  今回は、大好きな映像作家、押井守さんについて  押井守さんは日本のアニメーション映画監督として有名なんですが、他にも実写映画も撮っていたり、小説家、脚本家、ゲームクリエイターなどの顔も持ってる多彩な方です。  そんな押井守さんについて "note" したいと思います。  押井守さんの作品を観ていくなら、テーマはズバリ  境界... これに尽きますね...  押井作品には、様々な境界が描かれています。  た