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『映像視聴室』

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私の好きな映像に関する部屋です。映画についてのアレコレはもちろんですが、その他、ドラマやアニメ、昔のミュージック・ビデオ、テレビCMなど、気になる映像を紹介します。
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#日記

持って生まれた力(ウルスラの血の話)

natural‐born 「魔女の血、絵描きの血、パン職人の血。神様か誰かがくれた力なんだよね。」  自分の向き・不向きを感じる時、不思議と思い出すのが、”ウルスラの血の話”  1989年のジブリ映画、『魔女の宅急便』の中での会話の一つ。  このシーンの会話は、とても印象的です。 +  +  +  +  +  +  +  以前は、持って生まれたものについて、懐疑的な自分がいました。  生まれた時から、何かが決定しているものではなく、いろんな経験や体験の中で獲得

動く「絵画」たちの魅力(ロトスコープの向こう側に)

living painting  以前、”note” したこともある、SONYのCMは精密に鉛筆デッサンされた北川景子さんが動き出すというものでしたが、これは「ロトスコープ」と呼ばれるアニメーションの手法を応用したものです。 「ロトスコープ」について そもそも「ロトスコープ」は、モデル等を使った実写映像をトレースすることを生かしてアニメーション映像を作り上げる手法です。  アニメーション史の初期から見られる手法ではありますが、実写をわざわざ撮るのであれば、アニメにする

無印のお掃除CMが気になりませんか?(CM蒐集中)

The Room of CM-Collector  最近、TVを点けっぱなしにしていて、  ふと、手を止めて見てしまうのは  「無印良品」のCM  特にナレーションもなく、ピアノ曲をバックに、ただ掃除をしてるだけのCM.....  でも、何となく見ちゃうんですよね。 いいですよね、掃除って  お、と思って調べてみると  癒しのピアノ曲は、やっぱり坂本龍一さんでした。  さすがです。 * 癒し音楽系のCM関連記事 *

全部観たいデヴィッド・リンチ

 David Keith Lynch  気に入った映画と出会ったら、同じ監督の作品を追いかけるのも楽しいもので、自分は、好きになった映画監督の作品は、全部観たくなるタイプなので、そんな監督さんを "note" していきたいと思います。    今回は「カルトの帝王」と呼ばれた ”デヴィッド・リンチ” について デヴィッド・リンチ (1946/1/20 - )  アメリカ合衆国モンタナ州出身の映画監督、脚本家、プロデューサー、ミュージシャン、アーティスト、俳優。  低予

脳内変換で見る私のSFルーツ

 My SF Roots  この年齢になっても、SF小説がけっこう好きなんですよね。  SF小説の楽しいところは、自分の想像の斜め上の世界を感じさせてくれることで、最近でもグレッグ・イーガンやテッド・チャン、ケン・リュウなどに楽しい思いをさせてもらっています。   これまでは海外作品を読むことが多かったので、昨年から、国内SFにも挑戦し始めたところです。 読み始めてみると、国内SFも面白くて、上田早夕里さんや飛浩隆さん、小川一水さん達の小説を読んでい

CM蒐集家の部屋【KIRIN:淡麗グリーンラベル編】

The Room of CM-Collector  今回はKIRINの淡麗グリーンラベルのCM『GREEN JUKEBOX』シリーズ  ボタンを押すと、アーティストが現れ、テーマに沿った素敵な歌を聴くことができるなんて、まさに夢のジュークボックス!  私も出会ってみたいです。  出演してる多部未華子さんや桐谷美玲さんの可愛さもさることながら(最後のカットは破壊力抜群!)、出演しているアーティストさんが聴かせる歌が心に響きます。  基本、アコースティックアレンジなので、

CM蒐集家の部屋【癒し系音楽編】

 The Room of CM-Collector 記憶の残るCMを蒐集して、自分の楽しみ用にまとめています。  CMで流れている音楽との出会いも楽しい出来事ですよね。  ふと耳を澄まして聴いてしまう音楽と出会うこともあったりして...。今回は、そんなインストゥルメンタルの”癒し系の音楽”をテーマに蒐集してみました。 TOYOTA「クレスタ」(狼編)1984 music by ジョージ・ウィンストン *1  このCMで使われたジョージ・ウィンストンの曲は耳に観に残りま

全部観たいリュック・ベッソン

Luc Paul Maurice Besson    今回はフランスの映画監督 ”リュック・ベッソン” について 【監督作品】 1.最後の戦い (1983) 2.サブウェイ(1984) 3.グラン・ブルー (1988) 4.ニキータ (1990) 5.レオン (1994) 6.フィフス・エレメント (1997) 7.ジャンヌ・ダルク (1999) 8.アンジェラ Angel-A (2005) 9.アデル/ファラオと復活の秘薬 (2010) 10.The Lady アウ

本当の二大スター共演映画

Two big stars 二大スターの共演と聞くと、何かお得感があって、ワクワクするのですが、実際に観てみると、片方がちょい役だったりして、ガッかりすることもありますよね。  また、共演してる二人が ”大” スターではない普通のスターであったり、ジャンルや世代の違うスターであったりと、本当の意味での二大スター共演ではない場合も多いので、なんだか肩透かしをくらったみたいになることがありませんか?。  そんな皆さんのために、本当の「二大スター共演映画」にスポットを当

原作者を怒らせた2つの名画(「惑星ソラリス」と「シャイニング」)

Andrei Tarkovsky's 〔Solaris〕& Stanley Kubrick's 〔The Shining〕  連休の間、Amazon prime videoで、いくつかの映画を観ました。その中で『惑星ソラリス』のリメイクであるスティーブン・ソダーバーグ版の『ソラリス』を観たのですが、まあ、正直に言うと、もともとのタルコフスキー版の『惑星ソラリス』の方が良かったなって感じでした。 でも、観ながら、そう言えば、タルコフスキーの『惑星ソラリス』を観た原作者

テレパシーを感じる瞬間がある話

It’s definitely telepathy.  最近、家にいる時間が多かったので、故・大林宜彦監督の作品を、時々、観ています。  角川映画で育ってきた世代としては、薬師丸ひろ子さんや原田知世さんとともに、大林宜彦監督の名前は感慨深いものがありますね。  その頃、私が観ていた大林作品は、特殊能力を持った少女が出てくるSFファンタジー系が多かったのですが、数十年ぶりにその頃の作品を観ています。  まあ、今、観ると「うーん」みたいな部分はあるものの、やっぱり懐かしい