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相変わらずメンタルが改善しないので、病院に連日通う ~とあるOLの乳がん日記【66】

66.

次の日になっても、やっぱり気持ちが落ち着かない状態は変わらなくて、むしろ悪くなっているような気がしたので、会社は休んだ。
前日、上長には状況をメールしていて、また朝にも体調が戻らないので病院に行くから休む旨を連絡した。

先生から、ストレスがかかって心が乖離しているかもだから、辛い気持ちにも寄り沿ってほしいと言われたけれど、こんなことになるくらいなら、辛い気持ちと、元気な気持ちのオンオフの切り替えができる前のほうが、100倍マシだと思った。

薬を飲んでいるのに、相変わらず動悸は酷くて、このまま薬が効かなかったらどうしようとか、これ以上強い薬が出たらどうしようとか、精神的に変になってしまったら仕事が続けられないかもしれないと思うと、これからどうやって生きていこうと、不安で不安で仕方なかった。


のろのろと支度をして、とりあえず電話をしてから病院に向かった。
今日は最初に見てくれた先生がいるので、その先生の診察にねじ込んでもらった。
また1階の自動受付を飛ばして、精神腫瘍科の受付をして、前日と同じ場所で横になっていると、また受付の人が枕とタオルを持ってきてくれた。
あまり眠れていないので頭がぼんやりしていて、先生の診察時間までひたすら待った。

やっと呼ばれて診察室に行って、状況を説明した。
薬が全然効かず、居ても立っても居られないくらい不安で仕方ないことを伝えたけれど、先生は、今の私の頭の中には「最悪の事態製造機」というものが過剰にフル活動してしまっていて、今飲んでいる薬はその状態を緩和するためのものだと、丁寧に説明してくれた。

でも、薬を飲む前まではあんなに元気だったのに、飲んだ途端様子がおかしくなったので、薬が原因じゃないかと思った。
でも、辛抱強く飲んでいれば大丈夫だと説明されて、やっぱりとくに何かが改善することもなく、診察は終わった。

終わると、手術前から何度も面談をしてくれている看護師さんが、また時間をとってくれたので、今の不安な状態を涙ながらに訴えた。
抗がん剤のことも、将来のことも、再発するかもしれないことも、夢も希望もないような気がして、どこにも逃げ場がないような気持ちがしてしまったて、看護師さんはやっぱり、うんうんと、ずっと私の話を聞いてくれた。


結局帰路についたのは夕方で、お昼も食べていなかったけれど、ご飯は相変わらず食べられない状態だったのでお腹は空いていなかった。
電車に乗っていると、上長からメールが来て、やっぱり仕事のことは心配しなくていいと書いてあった。

それと、近々ご飯でも行こう、ということと、それは今日でも構わないと書いてあった。
なのでもう帰路についてしまっていたので、今日は無理だけれど、明日か明後日にでも会ってほしいと思っていたら、ニュースでは明日は雪だったので、数回やりとりをして、天気次第で日付を変えようということになった。

配慮が有り難くて、やっぱり泣きそうになった。

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