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今どきのN女の復業 この違和感をどうにかしたいで働く。

重く感じる社会を隔離してしまう私たち

・保育所が足りない!仕事復帰を阻まれている女性達がいる。
・DV被害者の自立、トラウマが邪魔をして引きこもる。
・限界集落だけではない買い物難民のシニア達。
・貧困が抱える教育格差で起こる日本の損失。

日常生活の自立ができず支援に頼る人が抱える上👆のような多くの問題を解決することは決して容易な事ではない。それを解決したい人が解決すればいい、手助けできる余裕のある人が解決する事が解決への最短、その重く感じる社会を隔離している私たちがいる。
だって、関係のない私達には日常もあるし、とっても疲れそうな問題を抱え込むのは大変だもの。と、社会問題へ取り組む私達の姿勢は決して前向きではない。

保育園落ちた、日本死ね!
なんなんだよ日本!

ふざけんな日本!
マジいい加減にしろ日本!

私たちすべての未来につながっている

記憶に新しいネット上の魂の叫びが広がり話題となったtweet、保育園落ちた、日本死ね。
このtweetの大きな影響とは、重く感じる社会を隔離することなく自分の課題として私達多くの日本人が自分事として捉えたという事ではないだろうか。
保育所を増やし子育てが出来る環境を作る事で多くの女性が前向きに第2子出産を考える。強いてはシニアの未来にもつがってくる。保育所に子供を預ける事が出来ず仕事への復帰が出来ない女性の抱える問題は、子を持つ母の不満から社会全体の課題と変化し地域のNPO団体や有志が立ち上がったり、ベンチャーの動きも加速したりする。そして動いているふりをしていた行政も動く事になる。
もう一度言うけれど、安心して子育てが出来る環境を作る事は、私たちすべての未来につながっている。子育てだけではなく全ての環境作りが5年10年、もっと先の未来へとつながっていてそこへの興味関心が社会問題へ取り組む私達の姿勢に変化を起こした。どう働くかは、どう生きる事かと考え動く若い世代を中心にシニア世代へと広がりを見せている。

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(補足:保育所の数は増えたが認可保育所に申し込む人が増えた事で待機児童の数も増えた。また、保育士不足問題も大きいため解決とは言えない現状がある、どうにかしろ日本!という叫びはまだ止んでいない)

ハイスペックなN女たち

少しずつではあるが重く感じる社会を隔離することなく自分の課題として考えてみたり、解決することに取り組んでいたり、それらを仕事にする人も増えてきている。
NPOで働く女性の活躍がメディアなどでクローズアップされ、さらに多くの情報を得られることでアクションを起こす女性が増えているのだろう。
遠巻きで見てもカッコいい新潮流、NPOで働く女性。彼女達をN女というそうだ。
定義としては、ソーシャルセクターで働く女性や一般企業であっても社会貢献を目的としているならば、そこで働いている女性をN女と呼ぶ。女性の働き方・生き方を探る著書『N女研究』も話題となった。
今回は、そんな界隈で働く女性の働き方×複業をテーマに考えてみる。

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巷で噂のN女って何者?

まず、巷で噂のN女とは、ハイスペック女子である。
ハイスペック(高職歴・高収入)を捨てて、社会課題を解決するソーシャルセクター(NPO・NGO)へ転職する女性。社会問題を解決したいと思う深い出来事(原体験)があってNPOへ転職をする女性が多い。NPOで働く女性を「現代的で特殊な現象」ととらえN女研究という著書が出版されN女の活躍がクローズアップされる。メディアに取り上げられることで新卒の団体職員も増えた。社会問題の解決に必要な横のつながりと輪っかのような付き合い方を活かせる女性の特徴的な人とのかかわり方がN女の進出を後押ししているのだろう。ソーシャルなキャリアを選択したいという女性が普通になっていく世界の入り口にいるのかもしれない。カッコいい!
巷で噂のN女達の中には『私は、N女定義に当てはまらないし、ハイスペックという言われ方に疑問を持っているの』と話すN女もいる。
『社会問題を解決することに意義がって、お給料は問題ではないの』なんて言ってのけてしまうN女は、私達からすれば十分ハイスペックです。
ただ、社会問題を解決するために大切な事は、その事業なりプロジェクトなりを継続させ早期に解決すること。そう考えるとこれからのN女はやはり稼げて満足いく対価を正当だと思う事も必要なのではないかな。
そんな意見を持ちつつ、未来へと繋ぐキャリアに複数の名刺で挑むN女の海野千尋さんに自分らしい複業の始め方についてお伺いしました。
👇ぜひ、ご覧ください。
 https://www.facebook.com/matildasha/(マチルダオンライン)
https://www.facebook.com/matildasha/videos/297437538155434 (ゲスト:海野千尋さん)

海野千尋さんの現在の複業キャリア
NPO法人ArrowArrow 代表理事
NPO法人二枚目の名刺 プロジェクトデザイナー
N女/任意団体ALTメンバー
自由大学 ネオ・ファミリースタイル学キュレーター
・ライター(働くことに関する編集・ライティング)
・とどけるプロジェクトメンバー

複業に必要な仕事配分、チームの作り方、仕事の作り方について話してくれたことこの3つ。

*仕事配分
➤エネルギー配分・責任配分・時間配分には海野流のコントロールがあるという事。一番小さいけれど大切にしているのが家族という1つのチーム、ここが整っていなければ1枚の名刺も持つ事はできないのでここが基準となり仕事配分をその時に応じで行っている。

*チームの作り方

➤長く居て欲しいと思うから感情を出す、表裏なくより確実により早くゴールへ到達するチーム構成を心掛けている。
わがままでよいと思いますし、わがまま言わせてもらってごめんね。

*仕事の作り方
➤固定観念クラッシャーである事が複数の名刺を作り出す。
生活の中での違和感と出会ったら放置せず解決に向かう。その解決をするために毎回0-1の仕事を作っている。

仕事配分やチーム構成は、海野さんだけではなく複数の仕事をする人にとって、その過程の中で自分なりに導き出し配分ルール―を作り、変化させることが必要になる。
責任配分は、ある程度早い段階で明確にして携る人間関係の中でお互いに認知しあう事が重要なことだがチーム作りにも同じことがいえる。
海野『チームの作り方は、感情を出す、表裏少ないチーム構成、それによって問題解決のゴールへ確実に早く到達できる。わがままばかり言わせてもらっている』認知、認識合う事でお互いを尊重しあえる働き方ができるのであろう。
海野『本来、複業は柔軟な働き方であり、成長過程で様々な景色や感情に出会う明るく面白いことなのだ。また、複業をする事で何を得ているのかを考えないとセルフマネージが出来なくなってしんどくなるのでそこはコントロールが必要です』


この違和感を放置することはできない。

海野「違和感って大切な原動力です。日常の目の前に起こる出来事に違和感を持つ事が社会の問題を解決し前進させると思う」
海野さんが複数の名刺を持つ事になる発端は、3.11を経験した事で働き方の見直しをする事になり、自分の中に生まれくる違和感を放置しない働き方こそが自分の生き方なのだと、確信した瞬間。
つまり、固定観念クラッシャー海野千尋が誕生した瞬間である。
海野『多くの人は、普通というけれど何だろうこの感じ?これでいいの?と疑ってかかる事によって社会の問題の解決につながり、解決することが誰かの助けになる、自分の助けになるという働き方をしたい、それが生き方でもあり実現できるのは、柔軟な働き方が出来るNPOで働くという選択であった』(このように原体験からN女として活躍する女性は多いそうだ)
こうあるべきことに疑問を持ち拘束された生き方はしない固定観念クラッシャーである事が複数の名刺を作り出す。
NPOの代表になったのも困った!という事を解決したくて取り組んできたら仕事になっていた。その問題、私にも考えさせてください!と手を上げたら代表になっていた。彼女の話す言葉には説得力があり、選ぶ言葉も浮ついていない。いくつものトライアンドエラーを経験し今があることがうかがえる。

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複業という形の専業ではたらく

海野『好きな事や得意な事を仕事にしたという人がいるけれど私にはそれが難しい。私にとっての仕事は、解決するためにあるから』
そう、複数の仕事を持つというより社会問題を解決するためにいくつもの役割を担っている。複数の本業を持つそれがNPOで働くという事なのだろう。
昭和を感じる誠実さと温かさと不器用さがとてつもなく素敵。


マチルダ舎オンラインは不定期で配信中!

👇ぜひ、ご覧ください。
 https://www.facebook.com/matildasha/(マチルダオンライン)
https://www.facebook.com/matildasha/videos/297437538155434 (ゲスト:海野千尋さん)
小さな教室をひらく学校が運営するマチルダ舎は、毎月1回ぐらいのペースで副業についてのライブ配信を行います。
9月は16日20時から60分の予定で家族カフェ×トリマーの2つの仕事を持つ染谷あさみさんにお話を伺います。
これから複業を始めたいと考えている方のお役に立てることが少しでもあるといいなと思っています。

小さな教室をひらく学校

廣瀬祐子