変革型経営コンサルタントの実践教科書
2023年2月10日初版
著者 森 泰一郎 経営コンサルタント
レコメンド⭐⭐⭐⭐⭐
【内容紹介】
本書は、変化の時代にクライアントに求められる経営コンサルティングの勘所を押さつつ、実践的なコンサルティングスキルについて具体的なフォーマットにもとづき解説されています。
クライアントである経営者が最も重要視している「変革型」のコンサルタントになるために必要なスキルや思考法について抽象論ではなく、経営者の懐に入り込み、課題を解決するための具体的なメソッドを学ぶことができる一冊です。
第1部 これからのコンサルタントの基礎
第1章 変革型経営コンサルタントになろう
第2章 変革型経営コンサルタントの3つの武器
第3章 変革のためのフレームワーク
第4章 業務管理の方法
上記で紹介されているフォーマットの一部を、このメンバーシップ会員特典として、ダウンロード版を巻末にご用意しました。
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経営コンサルタントが書いた企業に関する書籍を読み込むこと11冊目。コンサルタントについて、おぼろげながらもわかってきたことがあります。それは次のような構図です。
これまでコンサルタントが書いた独立・起業関連の書籍を読んできたところ、「経営コンサルタント」という肩書で出版されている本は、右上の【実業家】が多いことに気が付きました。会社として教育事業を展開しているため、実業家は会社の代表取締役でもあります。
このタイプの人たちは、特別な資格を持っておらず、かつ学歴も高くはないですが、実学で身につけた「稼ぐための独自のノウハウ」を武器にして、高額の講座や教材を販売しています。顧客をその気にさせる話術がうまく、年収1000万円~年収1億円のような、わかりやすい目標を打ち出します。また、この講座を受講した累積人数も実績として開示しているのが特徴です。
この実業家たちのターゲット顧客は、逆境のなかでも大きな夢を持った人々です。そして、成功した実業家たちは、セミナーを開催して集客を行い、自らの事例を交え、顧客を話に巻き込みながら最後に高額な講座を案内します。「こんな俺でもできたのだから、あなたにもできる」が鉄板です。
有料講座は、数十万円から数百万円まで幅広い価格帯があるようです。実際に私は、有料講座に参加したわけではないので断定できませんが、それは彼だからこそ成しえたことであり、別人が同じ方法で行っても再現性があるとは限らないということです。ですので、その講座を受講しても事業の成功確率は100%ではなく、割合は低いのではないかと思いました。
次に多いのが、税理士や社会保険労務士、中小企業診断士を肩書にして書籍を出版しているタイプの人たちです。
これらの人たちは、国家資格を持った士業であるため、立派な専門分野のコンサルタントなのは間違いありません。士業のなかでも弁護士や司法書士、行政書士など法律関係の士業は「経営管理」分野での書籍はありませんでした。おそらく法務分野で探せば、たくさんの書籍があると思います。
また、社会保険労務士は、経営戦略というよりも人事制度の個別論点をテーマにしています。
そうなれば、「経営コンサルタント」としては、税理士と中小企業診断士がガチのライバルになりそうです。税理士は、税務・会計の分野を中心に顧客の事業の成長をサポートしています。一方で、中小企業診断士は、経営者の参謀として経営戦略から現場の業務改善までと守備範囲が広範囲になります。
そこで、経営コンサルタント&中小企業診断士としては、個別の専門性・独自性の確立が求められることになります。税理士と顧客の奪い合いを回避しつつ、他の士業を繋ぐ「ハブ」としてネットワークを形成すれば、顧客に提供するサービスの付加価値が上がると思われます。今後は、身近なコンサルタントである中小企業診断士は、顧客からの需要が高まりそうですね。
ところで、経営管理分野で書籍の出版はほとんどないですが、【会社員】としてコンサル営業やWEBコンサルをしている人たちが運営しているブログは巷に多いと思われます。この人々はブログをベースに、アフィリエイト(広告)で収入を得ています。アフィリエイトの単価自体はそれほど高くないため、報酬は安いとしました。
しかしながら彼らは、自分の得意分野と余暇の時間を使って稼いでいる「しっかり者」です。ブログを継続できる根気強さと高い専門知識を持っていることから、本業の会社員では優秀な人である可能性が高いと思われます。
最後に、コンサルタントに入るか入らないかが微妙ですが、認定資格や〇〇検定をもっているアドバイザー、コーディネーターの人たちの存在です。多種多様なニッチな専門資格を持っているものの、それで収入を得るためではなく、どちらかといえばスキルアップや就職・転職活動のために取得するのが目的です。例えば、ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタント、カラーコーディネーター等、たくさんの資格や検定があります。
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さて今後、私の目指すべき方向性ですが、上記の構図でいえば、左上の【士業】の象限に入ります。中小企業診断士として、自信をもって「経営コンサルタント」を名乗るためにも、独自性のある専門分野のサービスを提供していきたいと思います。
そして実務に関するノウハウを蓄積して、中小企業診断士が経営コンサルタントの資格として世間で認知され、税理士や社会保険労務士と同じぐらいの社会的地位を獲得するために微力ながら貢献していきたい!と考えています。こらからも頑張ってまいりますので、引き続き応援よろしくお願いします。
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