見出し画像

スモールファーマーズデイ「ちいさな農に出会ったある一日」の日記。

2023年2月4日、真冬のキーンと冷えた空気の中、熱気に包まれた場所がありました。そこはSmall Farmers Day(SFD)の会場、梅小路ポテル京都。
「ちいさな農に出会う一日」をテーマに、スモールファーマーたちが集い、それぞれの農体験の発表や、たくさんの野菜や果物などが並ぶマルシェ、子どもたちに向けた体験コーナーなどなど…趣向を凝らしたたくさんの農が並びました。そんな農にあふれた一日の日記です。

熱い一日のはじまり

「おはようございます!」「よろしくお願いします!」元気な挨拶が交わされ、SFDの会場・梅小路ポテル京都に続々とスモールファーマーたちが集結。

スモールファーマーズカレッジからは15期生たちが幹事として、またサポートメンバーからは各部活の部長や部員、事務局スタッフなどなど…たくさんの人が行き来しては次々と荷物が運び込まれ、今日の特別な一日のための会場づくりが始まりました。

のぼりを立て、会場の設備を移動させ、ブースセッティングの準備をはじめます
いざ朝礼!岩崎代表やポテルのご担当者、SFCの講師陣に15期生、各部の部長や部員…
今日のために集まった、たくさんのスタッフがズラリと並びます
マルシェの設営、子どもたちの体験ブースの準備などなど…
その他のブースも次々と準備されていきます

出会おう、話そう「スモールマルシェ」

マルシェブースには、サポートメンバーの「マルシェ部」「養蜂部」、またサポートメンバー有志の生産者が勢ぞろい。
生産者たちは北海道、長野、滋賀、京都、大阪、兵庫…と各地から集結し、ブースには日頃なかなかお目にかかれないような希少品種や、地域の特産などなど、さまざまな食が所狭しと並べられました。

ブースのあちこちでは作物のおすすめポイントや、生産地のことなどなど、たくさんの会話が交わされ、人とモノと物語が行き交う場所となりました。

にぎやかで人が絶えないマルシェブース
地域の特産品や、珍しい品種にも人気が集まりました

聞いて語って、学んで知って

SFDの特徴のひとつが「ともに学び合う場」であること。
この日も会場ではスモールファーマーズ代表の岩崎氏、スモールファーマーズカレッジの講師陣や卒業生たちが次々と農の技術や就農計画の相談、移住の体験談などを発表していきました。

どのプログラムも立ち見が出るくらいの大人気ぶり。リアルな農トークにたくさんの質問も飛び交い、会場に集まったスモールファーマーたちの「農ある暮らし」への興味や関心、また気持ちの強さを感じられる時間となりました。さぁ、次はあなたの「農ある暮らし」をみんなに伝えてみませんか?

どのプログラムも大人気だった相談会と体験談

興味が尽きない!発酵生活

「実は興味があった」「一度しっかり話を聞きたかった」そんな感想があちこちから聞こえてきたのは、発酵生活コーナー。麹の種類の違いや、手前味噌の味くらべなど、自分ひとりではなかなかできないことも見聞できるとあって、質問も続々。

「これやったら私も始めてみようかな」「一緒にやってみる?」など、参加者同士も和気あいあい。ちょっと敷居が高い気がしていたけれど、聞いてみてたらできそうな気がしてきた!そんな、背中を教えてもらえるワークショップでした。さぁ、おうちで発酵生活はじめちゃいましょう!

興味津々!の発酵ワークショップ

子ども×野菜たち、みんなのあそび場

子どもたちが目をキラキラさせたり、時には真剣に手元を見つめたり。ここはサポートメンバー「農業体験研究部」のブース。野菜の消しゴムはんこや、野菜の断面そのままのスタンプ、お絵かき…などなど、子どもたちが野菜と一緒に遊べます。子どもたちは、スタンプの色をグラデーションにしてみたり、色鉛筆で絵を描き足してみたり、次々と野菜アートを生み出していました。

会場全体に散りばめられた「野菜クイズラリー」は、親子で「次のクイズどこにあるんやろう~?」と会場を探索する姿も。
ちいさな農に親子で触れ合う時間、おうちでも楽しんでみてくださいね。

子どもたちが力作を披露してくれました

会場を彩る美と癒し

「うわ~!キレイ!」と会場で注目を集めたのが、野菜のアートカービング。サポートメンバーのカービング作家さんがつくってくださった作品たちは、色鮮やかな野菜の上に見事に表現された模様や形が秀逸で、会場に花を添えてくれました。

また、野菜や花の種をつかったブローチづくりも。「種ってこんなふうにアレンジできるんやね~」と、ブローチづくりに挑戦した人たちの指先で、思い思いの作品が生み出されていきます。
そして会場には癒しのスポットも。オーガニックハーブとアロマオイルのバストリートメントブースは、にぎやかな会場の中にあって、そこだけゆったりとした時間が流れるリラックス空間となりました。

鮮やかなアートカービング、オリジナリティあふれる種ブローチ、癒しのアロマブース

もったいないから、ありがとうへ

今回のSFDの特徴のひとつが、NPO法人フードバンク京都による「フードドライブ」です。フードドライブは「もったいないから、ありがとうへ」をキャッチフレーズに、自宅で眠っている食品を持ち寄って、地域の福祉施設や食を必要としている方々に寄贈する取組みです。

会場を訪れた方からは「フードドライブって言葉、はじめて知りました」という声も多く、この取組みを多くの方に知っていただく機会にもなりました。みなさまが持ち寄ってくださった食品と募金は、大切に使わせていただきます。ご協力ありがとうございました!

たくさんの人たちの心が寄せられたフードドライブ

梅小路ポテル京都とのコラボも

目玉企画が目白押の今回のSFD。その中のひとつが、会場となった梅小路ポテル京都とのコラボ企画です。
スモールファーマーズの畑で収穫された野菜を使った味噌うどんは、即売切れになる人気ぶり。寒い寒い冬の一日、心も体もしっかり温まるひと品でした。

またスモールファーマーズが集め、乾燥させた大根の葉を入れた銭湯では、カウンターにポテルのオリジナルポップを設置してくださいました!
他にも梅小路発酵所ではオリジナル麹調味料づくりが、またポテルへの特別宿泊プランもあり、普段と少し違う空間で感じる農は、とても新鮮で心躍る存在となりました。

普段と少し違う空間で感じる農

半年後、次へのバトン

たくさんの「ちいさな農」に彩られた今回のSFD。早朝の設営にはじまり、開催中の対応、片付けなどなど、この日を支えたのがスタッフのみなさんです。特にスモールファーマーズカレッジの15期生はこのSFDの幹事として会場の隅々をサポート。このバトンはカレッジ16期生に託され、次回、2023年夏のSFDへと繋がっていきます。

次回はどんな「ちいさな農」に出会えるでしょうか?その会場で、またたくさんのスモールファーマーたちに出会えることを楽しみにしています。
ありがとうございました。またお会いしましょう!

一日を支えてくれたスタッフのみなさん

NPO法人スモールファーマーズでは、農を通してより良い世界をつくる活動に共感いただける「仲間」を募集しています。
ご自分のペースで、ゆっくりゆる~く関わっていただけたらと思います!

Small Farmersサポートメンバー

NPO法人スモールファーマーズ公式ライン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?