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モザンビークでの出来事いろいろ(2)- 役人を𠮟りつけてしまった話

トップ画像は
モザンビークのガザ州で
最も付き合いが長かったお役所です。

その名も

DIRECÇÃO PROVINCIAL DAS OBRAS PÚBLICAS,
HABITAÇÃO E RECURSOS HÍDRICOS (DPOPHRH)
(州公共事業住宅水資源局)

んっ?看板と少し違わなくないかと?

ピンポ~ン!


看板が古いままなのです。w

というのも、

州公共事業住宅水資源局の
最初の2語、つまり
DIRECÇÃO PROVINCIAL」(略は「DP」)とは
形式的には「局」と訳されるものの、

これは中央政府の「省」の
いわば「出先事務所」で、

各州に国の「省」の数だけ「DP〇〇」があるのです。
(※ これはアフリカ葡語圏各国共通です。)

そしてこの場合は、かつて

「MINISTÉRIO DAS OBRAS PÚBLICAS E HABITAÇÃO - MOPH」
(公共事業住宅省)

という「省」があり、
その当時は州レベルには
トップ画像のとおりの

DIRECÇÃO PROVINCIAL DAS OBRAS PÚBLICAS,
HABITAÇÃO (DPOPH)

がありましたが、その後
中央政府の「省」そのものが

MINISTÉRIO DAS OBRAS PÚBLICAS,
HABITAÇÃO E RECURSOS HÍDRICOS (MOPHRH)
(公共事業住宅水資源省)

に改名されたため、
州レベルでは上で記したとおり、

DIRECÇÃO PROVINCIAL DAS OBRAS PÚBLICAS,
HABITAÇÃO E RECURSOS HÍDRICOS (DPOPHRH)
(州公共事業住宅水資源局)

になったというわけです。

                       これから葡語圏に関わる通訳さん向けポイント:

  ・途上国では省の名称が変わることが頻繁にあり、それに併せて
         DP (Direcção Provincial) の名称も変わることにご留意下さい。
       ・ なお、DPは各州に存在するため、通常略称のあとにハイフン、
    その先に州名(例:DPOPHRH-Gaza またはDPOPHRH-G)と
            表記されるのが通常です。

DPが省の出先事務所であるということは、
これは「州にある中央政府機関」なので、

州政府組織内には、
州政府としての似たような部署が
別途存在したりするわけですが、

ODAの場合は2国間援助、
つまり「国家」から「国家」への援助なので、
この「DP」が現地での受け入れ窓口となり、
この「DP」を介さない限り
原則州政府はノータッチとなります。

この辺りが意外と分かり難いもので、
例えば

特殊な資料を貰う必要が生じるなどして
DPを介して州政府の
特定の部署を訪れるてみると、

プロジェクトとして訪れるのは初めての筈なのに

「以前同じことを言って日本人が来て
存在していた資料はその際
全て持っていかれてしまったので、もうない」

といった返答を受けることがあるのです…。

これは
入札用プロポーザル執筆のための
独自の事前調査として
現地入りしたコンサルタント会社が
貰っていってしまったというケースがほとんどなのですが、
(※ 同じようなことは中央政府機関でも起こりますが…)

寄りによって州政府機関をメインに連絡を取り、
州政府機関にしかない資料の原本を
コピーして返すことすらせず帰国してしまうような会社が
落札できるということは少なく、

このようなことがあると
きちんと落札した本調査団が困るばかりか、
これでは「日本人は荒っぽいことをする」といった
印象を持たれてしまい兼ねませんから
非常に迷惑だし頭が痛い問題です...。🥺

大抵の資料がデータでやり取りできる昨今は
このようなことも減ってはきていますが、

アフリカ葡語圏のどこへ行っても
ポルトガル時代の設計資料などは
どれも大方失われてしまっているのが現状です…。

😥😥😥


さて、前置きがやたらと長くなってしまいましたが、
ここからが本題です。

モザンビークのガザ州は5~6回訪れているのですが、
ある時、大きな調査団ではなく、
たった一人の講師の方に同行しました。

それは
供与機材の使い方や
データ取得後の計算・分析などについての
座学と実技の
通訳を行うというお仕事でした。

コースは10日間程度のもので、
首都マプトでも同じ内容を施した後
ガザ州へ向かったのですが、

マプトでの参加者は
実務を担当する人が少なく
大半が役人だったこともあるのですが、

面倒臭そうな顔をする人も少なくなく、
最後に行ったテストでも
あまり点数が伸びない人も多く見受けられました。

一方のガザ州はというと、

町そのものが小さく貧しく、
概ねこんな景色で、

役人であれ労働者であれ、
一見誰もパッとせず、

前の記事 ↓ でも書いたとおり、

何度も繰り返す洪水被害の結果、
住民は「援助慣れ」してしまっており、

「待ってさえいれば、どこかの国の援助が来るだろう」

と思っているのか、
「やる気」を感じさせる人など
全然見当たらないようなところなのです。

ですから
他国の援助機関への聞き取りでも

「話にならなかった」、

「コピーを頼んだら、紙がないと断られた。
そんなものすら調達できないひどい役所だ」

「あそこはやる気が感じられないから
当初予定していた援助内容を
無駄になることを懸念して縮小した」

…といった話ばかりです…。

😓😓😓


ところが、ところが!

いざ講義を始めて見ると、
マプトとは打って変わって

全員真面目で理解力が高く、
対数曲線の問題なども、

「おい、学校時代を思い出すよなぁ」

などと言い合いながら、
全員ニコニコしながら
どんどん解いてしまいます!

勿論テストの結果も満点が多数で、
残りの人は凡ミスによる間違いがある程度
といった結果です!!

見た目はというと、
一部の役所職員以外は

「日本だったら、ホームレスの方がもっときれいなものを
着ているような…」

と思ってしまいたくなるボロっちい作業着を着ていたり、

普段は何を言っても分からなそうな
うつろな目をして
ボーっと突っ立っていたりする
おっちゃん達です…。


「何なんだ、これは?!?!」


こちとら、マジ

唖然…! ( ゚д゚)ポカーン


です。笑


で、
本題中の本題は、

あろうことか、
この素晴らしいおっちゃん達に
Shiomin がお説教をしてしまったという話なのですが、

前置きが長くなり過ぎたのと、
その話はその話で長くなりそうなので、
悪しからず続きはまた今度ということで!

( ̄ω ̄ スマヌ…


ちなみに
先日も貼り付けたこの ↓ 記事の中で
デング熱に罹った話をしているのですが、

この講座での出来事は
まさにマプトの実技中にデングを「拾い」、
ガザでそれを発症したときのことなので、

次回は
「デングに罹りながら説教しまくった話」
となります。>爆!

また、この時は例の「コワいホテル」ではない宿に
泊まっていたので、
そのことについても話したいと思っています。

どうぞお楽しみに!>苦笑


なにはともあれ、
今回もお読み頂き、誠にありがとうございました!


※ 「ガザ州の人達は優等生だったんだよ♪」、否、
「学者風 電球」はこたつぶとんさんの作品です。


「モザンビークでの出来事いろいろ(2')-
役人を𠮟りつけてしまった話(完)」へ ↓


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