【2つのポルトガル語】「プレゼント」って「presente」?

はい、
ブラジルのポルトガル語(伯葡語)では

「プレゼント」

「presente」

【プレンチ】

といいます。

ですから、「クリスマスプレゼント」であれば、

「presente de Natal」

【プレンチ・ジ・ナーウ】

といいます。

🎁💐🎁💐🎁

ちなみに、この「presente」という単語は
英語の「present」同様、

時制の「現在形」や、「出席している」・「参列している」
といった意味もあります。

同じ単語に全く異なる意味があるのは紛らわしいですね…。

🎁💐🎁💐🎁

一方、なにかと単語が異なる
ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では

勿論(?)言い方が違い、
プレゼントのことは、概ね

「prenda」

【プンダ】

といいます。ですから、

「クリスマスプレゼント」

「prenda de Natal」

【プンダ・ドゥ・ナール】

といいます。

🎁💐🎁💐🎁

欧州葡語の「presente【プレントゥ】」にも
「贈り物」という意味があるにはあるのですが、

日本人が「プレゼント」というカタカナ語を聞いたときの
ニュアンスとは少し違うようで、

「献上品」や「調物」や「贈り物」と聞いた時のように
聞こえるようで、

それが証拠に

「presente de grego【プレントゥ・ドゥ・グーグ】」
(「ギリシャ人からの献上品」)

などという、ブラジルではあまり聞かない表現がありますが、
これは
「『トロイの木馬』のような有難迷惑な贈り物」
という意味になります。

🎁💐🎁💐🎁

というわけで、

これまた2つのポルトガル語間の乖離の一例ではありますが、

ポルトガルで

ブラジル人が「プレゼント」のことを
「presente【プレンチ】」と言ったなら、

「ちぇっ、やっぱりブラジル人は言葉を知らないな」

と思われてしまう可能性が高いですが、

日本人が「presente【プレゼント】」と言っても、

「英語の『present』と一緒だと思ったのね。
ちゃんと分かるから大丈夫よ♪」

と思ってもらえますので、
大した問題ではありません。😊

🎁💐🎁💐🎁

一方、
欧州葡語を習ってブラジルへ行った日本人が

「prenda【プンダ】」
と言った場合は、

恐らく「???」になる人と、
「『贈り物』と言いたいのだろうな」と察する人が
いるかと思われますが、

どのみち十中八九

「それを言うなら『presente【プレンチ】』よ」

と直されてしまうかと思われます…。

🎁💐🎁💐🎁

というわけで、「プレゼント」
伯葡語と欧州葡語では言い方が違う
というお話でした。

お読み頂き、誠にありがとうございました♪


※「お花をどうぞ♪」、否、
「薔薇園の告白 ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。


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