ブラジルの蚊取りと2つのポルトガル語における「蚊」を表す語について
これは
ブラジルのリキッドタイプの蚊取りです。
↓
「-(マイナス)」は、
「PARA MENOS PERNILONGOS」
【パラ・メーノス・ペルニロングス】
(=for less mosquitoes)、
つまり
「蚊が少な目の時用」、
一方の「+(プラス)」は、
「PARA MAIS PERNILONGOS」
【パラ・マイス・ペルニロングス】
(= for more mosquitoes)、
つまり
「蚊が多めの時用」
なのですが、
「PARA MENOS PERNILONGOS」
(=for less mosquitoes)
や
「PARA MAIS PERNILONGOS」
(= for more mosquitoes)
といった言い方では、
「蚊を少なくしたい場合」
と
「蚊を増やしたい場合」
(爆!)
に読めてしまうよ~!
ということで、
笑える画像として紹介されていました。笑
🌀🌀🌀
ちなみにブラジルでは蚊のことを
圧倒的に
(商品画像にあるように)
「pernilongo」
【ペルニロング】
といいますが、
欧州葡語圏の人にとって「pernilongo」は
「あしなが」と聞こえるだけか、
生物に詳しい人であれば
「セイタカシギ」という鳥のことだと思ってしまいます。笑
欧州葡語圏の人達は「蚊」のことを
英語と同じスペルの
「mosquito」
【モシキットゥ】
といいます。
しかもこの語はブラジルのポルトガル語(伯葡語)にも
普通に存在します。
違いは発音が【モスキットゥ】になるという点だけです。
ところがブラジルの場合は何故か
(「pernilongo」の方がよく使われるからか?)
「mosca【モスカ】」(=蠅)と
「mosquito【モスキットゥ】」の区別ができない人がいたりで、
そのせいもあって
「蚊」のことを「mosquito」と呼ぶことは
敬遠されてしまう傾向があるようです。
ただし、
文語や学問においてはブラジルでもきちんと
「mosquito」という単語が用いられます。
それが証拠に
例えばマラリアを媒介する「ハマダラカ」は、
ブラジルでは通常
「mosquito-prego【モスキットゥ・プレーグ】」
と呼ばれています。
🌀🌀🌀
なお、
蚊取り線香や電気蚊取りなどについては
多くの日本人が日本にしかないと
思っていたりするものですが、
蚊取り線香を渦巻状にしようと考えたのは日本人、
それをブタさんの中に入れようと考えたのも日本人ではありますが、
もはや蚊取り線香は世界中で作られており、
渦巻状の形も定番なので、
日本特有なのはブタさんだけということになります…。笑
ちなみにポルトガル語で「蚊取り線香」は
「repelente em espiral」
伯葡語:【ヘペレンチ・エン・エスピラーウ】
欧州葡語:【レプレントゥ・アィン・エシピラール】
または
「espiral para mosquitos」
伯葡語:【エスピラーウ・パラ・モスキットゥス】
欧州葡語:【エシピラール・パラ・モシキットゥシ】
などと呼ばれており、
「espiral mosquitos」で画像検索してみると、
数多くの結果がヒットします。
なお、電気蚊取りは、
「repelente elétrico」
伯葡語:【ヘペレンチ・エレットゥリク】
欧州葡語:【レプレントゥ・エレットゥリク】
といい、こちらも検索結果は盛沢山です。
とはいえ、効き目はというと、
やはり日本のものが世界一のように感じますので、
温暖な途上国などにお出掛けの際は
是非日本からお持ち下さいね♪
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
※ 「蚊 ひん死」はこたつぶとんさんの作品です。
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