スペアリブとバラ肉 in 2つのポルトガル語
昨日は
豚バラ肉で作られることも多い
ポルトガル料理の「ピカパウ」をご紹介しました。
今日はその「豚バラ肉」を、
ブラジルのポルトガル語(伯葡語)と
ブラジル以外のポルトガル語(欧州葡語)では
どう表現するかについて話してみたいと思います。
まず、日本語の場合を確認してみましょう。
ふむふむ、
スペアリブよりお腹よりのお肉を
「バラ」と言うのね♪
一方、こんな感じに
ざっくりと、
スペアリブとバラの部分双方を
一括りににして紹介しているサイトもあります。
🐷🐷🐷
次に欧州葡語のサイトを覗いてみると、
どうやら切り方が日本とは若干違うような気もしますが、
概ね
「スペアリブ」を「entrecosto【エントレコスト】」、
「バラ」を「entremeada【エントレメアーダ】」
と呼ぶらしいということが分かります。
🐖🐖🐖
そして今度はブラジルのサイトを見て見ると、
この画像 ↑ のように
スペアリブもバラも併せて
「costela【コステーラ】」としているものが多く、
一部はこちら ↓ のように
「スペアリブ」を「costela【コステーラ】」、
「バラ」を「腹」を意味する「barriga【バヒーガ】」
としているものがあります。
が、
実生活ではどうかというと、
「ブタの『barriga』を下さい」
などという人はあまり見掛けません。
では、
ブラジル人はどのように
スペアリブとバラ肉を区別するかというと、
スペアリブについては、
そのまま「costela【コステーラ】、
「ポーク・スペアリブ」と言いたい場合は
「costela de porco【コステーラ・ジ・ポルコ】
↓
又は、
かわいいイメージを出したい場合の語尾「inha」を付けて、
「costelinha【コステリーニャ】とか
「costelinha de porco【コステリーニャ・ジ・ポルコ】
↓
などと表現します。
一方、「バラ肉」については、
この「costela」の骨のない部分ということで、
「骨なし」という意味の「sem osso」という表現をつけ足して、
「costela de porco sem osso」
【コステーラ・ジ・ポルコ・セン・オッス】」
といいます。
↓
「おい、長ったらしくて面倒じゃないか!!」
って感じですよね…。笑
🐽🐽🐽
というわけで、
ポルトガルやポルトガル語圏アフリカでは
「スペアリブ」(entrecosto) と
「バラ肉」(entremeada) を
それぞれ別個の単語で表すのに対して、
ブラジルでは
「costela」という一つの単語を応用して
「スペアリブ」は
「costela」または「costelinha」、
「バラ肉」は
「costela de porco sem osso」
と表現するのです。
そんなこんなで
ブラジルで育って、その後
アフリカのポルトガル語圏で働くようになった私は、
当初食べ物の名前で一番大きな躓きを感じました…。
それどころか、正直言うと、
未だに欧州葡語圏の食材や料理の名前は
大の苦手です…。
とくにポルトガル料理には
「どこそこ風」といった地名が付いたものが多く、
「○○煮」とか「○○添え」のような
説明的要素がないため、
ポルトガルでの生活経験のない私には
とても覚え切れないのです…。orz…
それに加えて
今回の題材のように
ブラジルは表現が長たらしくても
元の単語は一つ、
一方、
欧州葡語では
それぞれに単独の名前が付いている
なんてこともありますから、
元々ボケた頭には
「もう名称を見ただけでオナカイパーイ!」
って感じです…。
ゲップ(*´3`)-з …
なので、
来年は、敢えてポルトガル料理を紹介する記事を
もっと書くようにして、
それらの名称を自分の頭に叩き込もうかしら? >笑
なーんて、
なんとなく抱負っぽいことまで
言ってみちゃいました♪ ( *´艸`)
なにはともあれ、
お読み頂き、誠にありがとうございました!
※「記憶力、よくなれ、よくなれ~!」、否、
「癒しの魔法使い 猫」はこたつぶとんさんの作品です。
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