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カセットテープの郷愁、音楽は人生に寄り添う

今日の朝刊で、
カセットテープを発明した、
オランダのルー・オッテンス氏(94)が
逝去されたとの記事。

同氏は60年代、フィリップス社で
カセット開発を仕上げた。
その後、ソニーがウォークマンを作り
カセットテープは
世界中の音楽ファンの必需品に。

僕も中学生から大学生の頃、
マクセルとTDKのカセットテープを
随分と買ったものだ。

FMラジオをエアチェックし録音したり、
レコードレンタルショップで
ブルース・スプリングスティーンや
ホーム&オーツといった洋楽、
かぐや姫やアリスなどのフォークの
新譜のアルバムを借りては
カセットに録音したりするのが
日常の習慣であり、楽しみだった。
そしてウォークマンで、巻き戻しては
聴くことを繰り返した。

また、深夜に寝床で枕元に
カセットプレーヤーを置き、
聴きながら眠ていた。
テーブが終点まで行くと
自動的に止まっていた。

そういえば、擦り切れる程に
聴き込んできた我がカセットたちは、
あれからどこへいったのだろう。
引っ越しやライフスタイルの変化で
古いレコード盤も含め、
何処かへ行ってしまった。

いや、それは誠に勝手な言い草だ。
音楽媒体に足が生えているはずはなく、
自分自身の価値観の変化により、
カセットやレコードを
楽しまなくなっただけだ。

CDやMDといったディスクが出て来て
今やチップに保存したり、
クラウドに任せたり、
とうの昔にカセットやレコードは
懐かしのアイテムというカテゴリーに。

それでも、今、カセットプレーヤーや
レコードプレーヤーに再び注目が
集まっているようである。
結構な品揃えがある家電量販店も。

アナログへの郷愁は人間の常。
オールドファンが、当時を懐かしみ、
あの頃の雰囲気を味わえるからだろう。

この再ブーム、どこか嬉しい。
これもまた、勝手な言い草である。

でもいつか、拙宅の狭い部屋の
スペースをなんとかこじ開けて、
レコードとCD、カセットやチップが
オールインワンになっている、
通販で紹介しているプレーヤーを
買いたいと狙っている。

わが学生時代の音楽シーンを
充実させてくださった、
ルー・オッテンス氏のご冥福を
衷心より祈り、大きな深謝を捧ぐ。

合掌

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