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笑顔で上機嫌の時間

「私の人生は短かった。
楽しかったから。」

とその御仁は呟いた。

先日、明石家さんまさんがMCの
「ホンマでっか?TV、 
妻の地雷&効率を求める女」という
番組を見ていたときのこと。
そのなかで番組の趣旨からは外れるが
ひとつの道を極めて来た人、
求道の人は、自分の人生を振り返ると
物凄く長く感じるはず
だと
いう論調になった。

そのとき、評論家の立場で出演していた
生物学の池田清彦さんは
「池田先生は物凄く長かったのでは?」
と聞かれると、即答した
「大変短かったです。楽しかったから」

なる程。
我が35年のサラリーマン生活も
確かにそうだった。
苦しいと感じていた出来事が多い程、
その思い出に長い時間を要したと感じる。
その後、過ぎた時間も然り。
「あのトラブルから
まだ○年しか経っていないのか」。

一方、楽しかった思い出は、
いとも短く思える。
「あのイベントから
もう○年も経ってしまったのか」

当然ながら、時間は平等に
一秒ごと過ぎるから、
どう感じるかに過ぎない。

また、そもそもその事象が楽しいか、
辛いか等の受け止め方は主観であり、
宇宙の物事に喜怒哀楽はなく
全ては客観だと、多くの哲学者は言う。

とは言え、身内や親しい人に
不幸があれば当然に悲しいし、
辛く、しんどい。 
かなりの時間が経てば、
その真理を肌で知るのだろう。
手前味噌だが年々、その理解度が
増している気がする。

ともあれ、僕らは
常に前向き志向であれば
人生は楽しくなるし、
あっと言う間に過ぎる。
だから極力、上機嫌、笑顔でいたい。

一度しかない人生が
あっと言う間になんて、
寂しすぎるから、 
長く感じたいというなら別だが。

上機嫌と笑顔は
周囲も幸せにするし、
運も拓ける気がする。
楽しく、和気あいあいと
過ごす以上の至福はない。

明日からも笑顔で淡々と 
この旅路を行く。

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